転職トレンドレポート2012:エステ・ネイリスト・リラク系

答えてくれた女子44名のプロフィール

○平均年齢:30.3歳 ○転職回数:平均3.3回 ○正社員:81.8% ○契約社員:18.2%
○未婚:86.4% 既婚:13.6% ○子どもなし:81.8% 子どもあり:18.2%

※2012年3月マクロミル調べ。エステ・ネイル・リラクゼーション系職種(ネイリスト、エステティシャン、リフレクソロジスト・セラピスト)に就く関東・東海・関西在住の正社員・契約社員の女性44名。

今の仕事について教えて。

残業時間は月10時間未満が半数以上

年収は?

「年収」グラフ

1カ月の平均残業時間は?

「残業時間」グラフ

やりがいを感じるのはどんなとき?

"手に職"の仕事だからこそお客さまの満足度が自信につながる

「やりがいを感じるとき」グラフ
  • お客さまの結婚式に向けての体形作りをしていき、式当日、とてもキレイで喜んでもらえたとき。お客さまの人生の幸せな場面に携わっていられることは本当にやりがいを感じます。(26歳/その他エステ・ネイル・リラク系/正社員)
  • 自分の技術を提供する仕事なので、喜んでもらえると自信にもつながるしうれしい。
    (24歳/リフレクソロジスト・セラピスト/正社員)
  • 以前の職種では伝統を重んじ、自分の考えやアイデアを仕事に生かすことが禁じられていました。でも、転職して今の仕事に就きアイデアを形にしていけるので、今までにないやりがいを感じています。(27歳/エステティシャン/正社員)
  • まつげエクステのお店で働いていますが、他店で付けていたお客さまが「持ちが良かった」とリピーターになってくれるとうれしいですね。施術が終わって鏡を見せたときに喜んでくれたり、友達に好評だったと伝えてくれ口コミで顧客が増えると、この仕事に就いて良かったとしみじみ。(31歳/その他エステ・ネイル・リラク系/正社員)

エステ・ネイリスト・リラク系は技術職のため、正社員雇用が約8割を占め、安定した職種と言えるようです。年収は200万〜300万円未満がボリュームゾーンとなりますが、比較的残業時間が少ないのが利点でしょう。また、やりがいについては「お客さまがキレイに変化していくのがうれしい」「アナタの施術が一番いい、と言われて感激した」など、自分の技術でお客さまを喜ばせることができる"ダイレクトなやりがい"が魅力! ウエディングエステやネイルなど、お客さまの人生の節目に立ち会えるのも、この仕事ならでは。また、「お客さまをキレイにしながら自分もキレイになれる」「美容や健康について詳しくなれた」など、自分自身を磨ける職種でもあるようです。

転職活動について教えて。

1カ月以内のスピード転職が半数!

応募社数

応募社数グラフ

面接社数

面接社数グラフ

内定社数

内定社数グラフ

活動期間

活動期間グラフ

経験はあった?

接客業だけでなく、事務職からの転身も多く見られる!

「経験の有無」グラフ

前職は?

前職ランキング

今の仕事を選んだ決め手は?

"やりたいこと"と"やりがい"を求めた人が多数

「今の仕事を選んだ理由」ランキング

転職先を選ぶ際に重視したことは?

収入よりも好きな仕事に就く!が重要

「転職先を選ぶ際に重視したこと」ランキング

面接や書類でアピールしたことは?

  • 履歴書には経験とうまく絡めた志望動機や自己PRを記載。面接では、これまでの経験をマイナスではなく経験値の高さとしてプラスに受け取ってもらえるような話の組み立て方をしました。(28歳/リフレクソロジスト・セラピスト/正社員)
  • 同職種からの転職だったので、前職でどう働いていたかを丁寧に説明した。また、希望会社の商品の良さを知っていたので、それを私なりにどう広めたいのかを具体的に語りました。(25歳/エステティシャン/正社員)
  • 職務経歴書を作成する際に、人事の方に見やすいようにレイアウトを工夫した。前職でのキャリアが分かりやすいように、数字を交えて結果をわかりやすく書いた。また、前職での豊富な接客経験は即戦力になれると面接でアピール。(27歳/エステティシャン/正社員)
  • 美容師免許の資格を持っているので、転職後はその資格を活かせる仕事だったため、資格面を面接・履歴書で強調した。(29歳/エステティシャン/正社員)

今回のデータで注目したいのは収入や待遇よりも、希望の職種ややりがいを求めて転職した人が多いということ。一生モノのスキルを身に付けて長く働きたいと、技術取得を見据えたうえでの職選びを考えているようです。業界未経験者の転職が半数とチャレンジしている人が多く、面接も2社以内で採用されている人が約7割とスムーズに転職できたという結果が見えるのもポイント。「技術がない分、笑顔で接客が得意なことをアピールした」「仕事以外の経験で美への興味を語った」など面接ではやる気をアピールすることが大切。また、「粘り強い性格であることを強調した」と、入社後に技術を学ぶ姿勢を先回りして見せるテクも! 経験者は取得した資格を強みにするなどして採用に至ったケースが多いようでした。

転職してみて、どうだった?

ズバリ、この仕事のメリットは?

手に職を付けて好きな仕事を長く続けられる!

「この仕事のメリット」ランキング

この仕事に必要だと思うことは?

技術面と同時に接客能力も必要

「仕事に必要なこと」ランキング

この仕事、大変だと思うことは?

  • 次々と新しい商品や施術が登場するので覚えるのが大変。日々、勉強は欠かせないです。でも、それをしっかり身に付けてこそ、の仕事。(36歳/リフレクソロジスト・セラピスト/契約社員)
  • 施術者が私1人しかいないので、絶対に体調を崩せない。また、毎日、細かい作業をしているので目が疲れたり、かすんで見えずらくなったりなど、気合いだけではコントロールできない症状と付き合うのが大変ですね。(31歳/その他エステ・ネイル・リラク系/正社員)
  • 何時間呼び込みをしてもひとりもお客さまが来てくれないときや、新規顧客がなかなか増えないときは悩みます。(28歳/リフレクソロジスト・セラピスト/正社員)
  • 施術後、お客さまの反応があまり良くなかったとき。自分の技術に自信がなくなりヘコむ…。(37歳/リフレクソロジスト・セラピスト/正社員)

転職したメリットのNo.1は、やっぱり資格やスキルが身に付くこと。このスキルをもとに、長く働きたいと思っている人が多いみたい。でも、その分、知識や技術面の向上は常に取り組まなければいけない大きな課題。「覚えることが多すぎて毎日大変!」なんて声も聞こえてくるけど、それはすべて自分の技術となって返ってくるんです。頑張った分、スキルがあがっていく仕事内容に充実感を得られることも魅力なよう。また、知識と同様にコミュニケーション能力の必要性を挙げる人も多かったです。お客さまあっての職種ですから「施術後に納得していない姿を見ると落ち込む」など、お客さまの反応が悩みにもつながることも。確かな技術と接客力が求められる職種でもあるようです。

文/中屋麻依子 デザイン/Studio PAWOZ

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