転職トレンドレポート2012:看護師

答えてくれた女子80名のプロフィール

○平均年齢:30.2歳 ○転職回数:平均2.3回 ○正職員:87.5% ○契約職員:7.5% ○派遣スタッフ:5.0%
○未婚:60.0% 既婚:40.0 %○子どもなし:76.3% 子どもあり:23.7%

※2012年3月マクロミル調べ。看護系職種(看護師、准看護師、看護助手、助産師、保健師)に就く関東・東海・関西在住の正職員・契約職員・派遣スタッフの女性80名。

今の仕事について教えて。

平均収入は390.5万円!専門職ならではの高収入

年収は?

「年収」グラフ

1カ月の平均残業時間は?

「残業時間」グラフ

やりがいを感じるのはどんなとき?

専門の知識で人を助け、感謝される仕事

「やりがいを感じるとき」グラフ
  • 手術後のアンケートに「看護師さんがずっと手を握っていてくれたから安心できました。ありがとうございました」と、書いてあるのを見た時、うれしさとともに"看護師はこのために居るのだ!"と自信が持て、やりがいを感じました。(25歳/看護師/正職員)
  • 業務手順の変更や購入物品の仕入先の変更などを提案し、合理化・低コスト化ができたとき。(35歳/看護師/正職員)
  • 自部署の新入職員の教育を任されています。自分が教えた新人が退職せずに働き続けており、周りのスタッフから受け入れられていることは、自分のやりがいにもつながります。(31歳/看護師/正職員)
  • 入院時にくらべて患者さまが回復し、退院できて自宅へ戻る姿を見られたときは、続けていて良かったと感じる。そして、患者さまや家族に「ありがとう」と感謝されることはとてもうれしい。(28歳/看護師/正職員)

今までレポートした中で最も高い年収となった看護師系。残業も約7割弱が10時間未満と少なく理想的な職種といえますが、そこはやはり専門職。知識を身に付けるための勉強や、医療の現場に携わる日々の緊張感などを乗り越えて職務に専念することが求められます。やりがいについては"患者さまからの声"が励ましや向上心に結びつくよう。「数日休んで出勤したら『あなたがいなくなったら困る』と患者さまに言われ、自分を必要としている人がいると感激した」「患者さまが元気になり後日、お礼の手紙をいただいた」など具体的なエピソードをあげてくれる人が多く、心に残る出会いを体験しているみたい。専門的な知識で人を助け、そして感謝されることに、この仕事の充足感を得られているようです。

転職活動について教えて。

約6割が応募・面接院数は1院の"狙いうち"転職

応募院数

応募院数グラフ

面接院数

面接院数グラフ

内定院数

内定院数グラフ

活動期間

活動期間グラフ

今の仕事を選んだ決め手は?

自分が働きやすい職場環境を求めて転職

「今の仕事を選んだ理由」ランキング

転職先を選ぶ際に重視したことは?

よりよい条件で働けることが何より大切

「転職先を選ぶ際に重視したこと」ランキング

面接や書類でアピールしたことは?

  • 履歴書では読む側が見やすいように、職歴ごとに囲んだり、職務での失敗、成功等を細かく記入した。面接では質問をたくさんして、ここで働きたいという気持ちをアピールした。(25歳/看護助手/正職員)
  • 同じ職種での勤務経験があること。そして、臨床での経験もあることをアピールし即戦力になることを伝えた。(36歳/保健師/契約職員)
  • 面接担当者に、この職場にどのくらい来たいかということをアピールした。事前に行った職場見学のときに担当の人が言っていたこと(苦労したことなど)を忘れずに、そのことを取り入れながら返答を行った。(32歳/看護師/正職員)
  • 動物病院での勤務を希望したとき、いかに動物が好きか、どう関わっていきたいかを具体的に述べた。(25歳/看護師/正職員)

データを見ると、約6割の転職者が応募・面接院数が1院という結果が。活動期間も半数が1カ月以内と短期間で狙った職場に転職していることがわかります。その理由のひとつとして、慢性的な人手不足でもある業界のため、採用される受け幅は広いよう。経験者の転職が多く、実務経験により職場側との希望があえば、すぐに採用につながるということ。とはいえ、確かなスキルが重視される仕事ですから、それなりの経験を持っていないとスムーズに転職することは難しい! 事実、履歴書や面接では今までの職務経歴だけでなく"ここで働きたい理由"を強くアピールすることが一番、と答える人が多かったのもうなずけます。

転職してみて、どうだった?

ズバリ、この仕事のメリットは?

プライベートの充実と給与の良さ

「この仕事のメリット」ランキング

この仕事に必要だと思うことは?

知識と同様に人とのコミュニケーションが大切

「仕事に必要なこと」ランキング

この仕事、大変だと思うことは?

  • 人間相手の仕事なので、突発的な急変なども多く決まった勤務時間に帰れずサービス残業もしょっちゅう。夜勤もあるので身体のリズムがとりづらく疲れる。(35歳/看護師/正職員)
  • 自分と同じ年齢、または若い方が亡くなられたときには、精神的に大変ショックを受けることがあります。そこが病院勤務をしていると一番つらいことでしょうか。(28歳/看護助手/契約職員)
  • 職場スタッフだけでなく、患者さまやその家族との人間関係が思うようにいかず、精神的に疲弊することがある。(35歳/看護師/正職員)
  • 日曜・祝日の当番時は、すべて一人で対応しないといけない。誰にも頼れず相談もできないため、責任の重さがストレスになる。(27歳/看護師/正職員)

転職後のメリットはやはり、給与と待遇を挙げる人が多数。実際、転職理由もこの2つが重要視されていたので、希望がかなえられたことになるようです。必要なこととして専門知識だけでなく、コミュニケーション能力も同様に求められるのは、やはり看護が人相手の職種であること。直接関わる患者さまだけでなく、その家族や親戚。また、スタッフ間の人間関係を円滑にすることが重要であり、大変なことでもあるみたい。「スタッフとコミュニケーションが上手くいかず、患者さまに良いケアができなかった」「患者さまからの暴言も我慢しなければいけないこと」などの声も。そして、急変した人への迅速な対応など、常に命の現場にいる責任感が求められ精神的な強さが必要とされる仕事でもあるでしょう。

文/中屋麻依子 デザイン/Studio PAWOZ

【職種別 転職トレンドレポート】看護師系

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