転職トレンドレポート2012:歯科・歯科助手系
答えてくれた女子76名のプロフィール
○平均年齢:30.0歳 ○転職回数:平均2.3回 ○正社員:94.7% ○契約社員:5.3%
○未婚:75.0% 既婚:25.0% ○子どもなし:85.5% 子どもあり:14.5%
※2012年3月マクロミル調べ。
歯科・歯科助手系職種(歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手)に就く関東・東海・関西在住の正社員・契約社員の女性76名。
年収は高くないものの、残業は5時間未満が約半数
患者さまから喜ばれ、選ばれる嬉しさはひとしお
- 高額&長期治療と負担のかかる治療でも、最後にお帰りになるたびに"ありがとう"を言ってもらえること。長期治療が終わるころには信頼関係もでき、私がお休みをいただいているときには気にしてくださること。そういう何気ないことが続けていられる一つの理由。(29歳/歯科助手/正社員)
- 勤務している歯科医院の先生が仕事に非常に厳しいのですが、褒められた時は自分のレベルが上がった時だと感じ、うれしいと共にやりがいを感じます。(29歳/歯科衛生士・歯科技工士/正社員)
- 患者さまに施術をして「また次もあなたにやってほしい」と言われ、うれしかった。(29歳/歯科衛生士・歯科技工士/正社員)
- たくさん歯科医院がある中で、当院を選んでもらい、多くの方に繰り返し来院して頂いている。それだけでやりがいを感じています。(20歳/歯科助手/正社員)
年収の額面よりも、残業時間の少なさに注目。約半数が週5時間未満という結果になりました。歯科医院勤務だと、開院時間が決まっており、休日もしっかりとれるところが多いため、長時間労働はあまりないようです。技術職でありながら、やはり接客業でもある歯科業界。患者さまとのやりとりに喜びを感じる人が多いみたい。「患者さまが治療後に笑顔で帰られるとき」「自分が行った治療で状態が改善されたとき」など、目に見える結果に仕事の楽しさや、やりがいを実感するようです。また、技術職のため、自分のスキルがあがることで周りに認められたり、給与に反映されることも"手に職"仕事の醍醐味だといえそうですね。
約半数の人が応募&面接は2社以内、活動期間も2ヶ月程度で転職
未経験者でも意欲次第で採用されたケース多数!
「歯科業界で働きたい」が転職の理由
プライベートも大切にしたい、がトップの条件
- 履歴書には歯科衛生士として今まで学んできたこと、経験してきたことを明確に記載。その分、面接では新しく経験することを恐れずにやっていきたいと伝えました。(29歳/歯科衛生士・歯科技工士/正社員)
- 異業種からの転職だったので、医院の雰囲気作りに今までの自分の接客業が活かせるとアピールした。(37歳/歯科助手/正社員)
- 資格はもっていなかったが、資格取得の意思があり、現在、勉強中であることを話した。また、接客が好きなので、誰とでも気兼ねなく話せることを伝え、キャリアでなく人柄をアピール。(35歳/歯科助手/正社員)
- 未経験の職種だったが、HPでの企業理念や方針を下調べし、共感できた部分、貢献できる部分を伝え、前向きに働く意欲を示した。職務経歴書では、前職での実績や会社への貢献エピソードを添え、現職に活かせそうなスキル、意欲もきちんと記載した。(25歳/歯科助手/正社員)
専門職の特徴でもありますが、この業界も応募や面接社数は2社以内で転職しており、活動期間も1ヶ月以内で決まった人が約半数とスムーズな転職活動が基本のよう。その理由として、経験者の転職が多いこともあげられますが、業界未経験者でも採用されたケースも多々あります。「接客業だった強みを生かして、明るい笑顔とハキハキした話し方で面接に挑んだ」「資格はなかったけど、勉強中であることをアピール」など、今まで培ってきたことや、これからのチャレンジ精神を見せることが、合格の第一歩みたい。また、「長く働ける」「定年まで働きたい」と、腰をすえて仕事に向かう覚悟をアピールすることも大切なようです。
自分の時間を大切にしながら長く働ける
専門技術とともに接客術も必要な要素
- 歯科とはいえ医療関係なので、へたをすると患者さんの命に関わることもある。ミスは許されないという緊張感。(31歳/歯科助手/正社員)
- ゆっくり診たい時も、時間に追われてしまい結局、慌ただしく過ごしてしまうこと。自分の判断だけで動くとチームワークを乱していまい、患者さんに迷惑がかかってしまう。(34歳/歯科衛生士・歯科技工士/正社員)
- 未経験の仕事だったので、専門的な知識を覚えることが大変。(27歳/歯科助手/正社員)
- 生涯勉強が必要で、スタッフ同士の人間関係だけでなく、患者さまとの対応も難しいため、精神的に大変と感じることがある。(26歳/歯科衛生士・歯科技工士/正社員)
最初のデータでも示したように、残業時間が少ないため仕事をしながらも、プライベートも充実できる働き方をメリットと感じている人が多いみたい。だからこそ、長く働ける職種と言えますね。反面、専門職ならではの悩みとしてあげられたのが、知識の乏しさが原因で苦労すること。例え経験者でも、医院が異なるとやり方が違う場合もあるので、いちから覚えなおす…なんてことも。また、常に新しい情報が入ってくる医療業界なので「生涯勉強」の文字をあげた人もいました。そして、歯科医院といえども接客業、コミュニケーションの難しさもつきもののよう。患者さまとのやりとりに大変さを感じることもあるけれど「明るく笑顔で!の心を忘れない」と人と接する基本のマナーを心がけることで克服できた、との声もありました。
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