転職トレンドレポート2012:医療事務・医療系

答えてくれた女子76名のプロフィール

○平均年齢:30.0歳 ○転職回数:平均2.4回 ○正社員:75.0% ○契約社員:13.2% ○派遣スタッフ:11.8%
○未婚:81.6% 既婚:18.4% ○子どもなし:93.4% 子どもあり:6.6%

※2012年3月マクロミル調べ。医療事務・医療系職種(医療事務、臨床検査技師・臨床工学技士、診療放射線技師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など)に就く関東・東海・関西在住の正社員・契約社員・派遣スタッフの女性76名。

今の仕事について教えて。

年収ボリュームゾーンは300万前後ながらも残業はほとんどなし!

年収は?

「年収」グラフ

1カ月の平均残業時間は?

「残業時間」グラフ

やりがいを感じるのはどんなとき?

"人のため"が何よりの原動力になっているよう

「やりがいを感じるとき」グラフ
  • 整形外科で医療事務をしています。目に見えて患者さまが歩けるようになるのを見ていると「良かったなぁ」と心から思いますね。(25歳/医療事務/正社員)
  • 仕事の専門的知識を増やしたことによって業務がスムーズに進んだ時。(30歳/医療事務/派遣スタッフ)
  • 調剤薬局に勤務しており、おばあちゃんやおじいちゃんがよく来局されます。歩行が不自由な方のお手伝いをしたときや、「お大事にしてくだい」と言った後に「ありがとう」と言われるとうれしいですね。(26歳/医療事務/正社員)
  • 束縛されずに自分のアイデアで運動訓練などを実施できるので、やりがいを感じる。やる前にダメ出しをされないことはモチベーションになります。(33歳/きゅう師・はり師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師/正社員)

年収はトレンドレポートでのリサーチ平均値ぐらいではありますが、残業の少なさはNo.1! なんと、約半数の人が5時間未満と、ほぼ残業なしと言っても過言じゃないほど。決められた時間の中で、与えられた業務をいかに手早くこなすかが大切なようです。やりがいでは"患者さまに喜ばれたとき""専門知識や資格を活かせる"の大きく2つの意見が。その分「学生並に専門知識を毎日頭に入れなくてはいけない」と職務についてからも、日々の向上心を持っていないと仕事に追いつけないこともあるようです。また、医療という人の役に立つことが、目に見えて患者さまの成果となって表れることに喜びを感じている人も多数いました。

転職活動について教えて。

複数応募で条件マッチングを重要視

応募院数

応募院数グラフ

面接院数

面接院数グラフ

内定院数

内定院数グラフ

活動期間

活動期間グラフ

経験はあった?

一般事務から安定&収入を求めて医療系へ

「経験の有無」グラフ

前職は?

前職ランキング

今の仕事を選んだ決め手は?

"安定した医療業界"を目指して転職

「今の仕事を選んだ理由」ランキング

転職先を選ぶ際に重視したことは?

ほぼ残業なしがかなえられる職場

「転職先を選ぶ際に重視したこと」ランキング

面接や書類でアピールしたことは?

  • 前職がサービス業と異業種だったので、事務でも活かせるような患者さまに対する接客術を記入した。(30歳/医療事務/派遣スタッフ)
  • 職務経歴書は時系列ごとに表にして、現職に活かせる資格を取得していることをアピール。面接では、必要なスキルは積極的に身に付けていく所存であることをきちんと伝えた。(26歳/医療事務/正社員)
  • 患者さまに感謝された経験を具体的に履歴書に記載しました。(26歳/理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)/正社員)
  • 子育て中だが、前職でもほとんど休むことなく勤務してきたこと。また、保育所や実家の協力があるなどサポート体制をアピールして長く勤めたいことを伝えた。(34歳/臨床検査技師・臨床工学技士/契約社員)

経験者の転職が多いものの、必要資格を取得すれば未経験者にもチャンスは大いにある業界。結婚や出産などライフスタイルが変化しても資格があれば働きやすく、残業も少なめで収入も安定しているなど女性に人気の職種でもあります。そのためか、転職活動は応募、面接社数は共に多め。自分の希望条件を満たす職場に出会うためにチャレンジを繰り返す人も。ナマ声からは、その勝因として「取得資格の一覧を提示」「今後の必要とされる資格取得の意欲を示した」など、やる気と実績をきちんとアピールすることが大切みたい。その心構えと努力があれば、転職もスムーズに進むかもしれません。

転職してみて、どうだった?

ズバリ、この仕事のメリットは?

ライフスタイルに合わせた働き方ができる

「この仕事のメリット」ランキング

この仕事に必要だと思うことは?

医師と患者さまの間に立てる柔軟な人当たり

「仕事に必要なこと」ランキング

この仕事、大変だと思うことは?

  • 今まで以上に専門的な技術を求められることが多い。実践を重ねつつ、日々勉強することが必要である時は大変です。(29歳/眼科助手・眼科検査助手・視能訓練士(ORT)/正社員)
  • 患者さまと医師・看護師の板挟みになるのが日常茶飯事なので、ストレスがたまる。(26歳/医療事務/正社員)
  • 患者さまを相手にする仕事のため、とてもデリケートな対応が常に求められる。また患者さま自身も精神的に不安定の人がいらっしゃるので対応が難しいことも。(29歳/受付(医療・介護施設関連勤務)/正社員)
  • とても繊細な業務内容なので、人にグチってストレス発散ができない。(29歳/カウンセラー・臨床心理士/契約社員)

専門知識を身に付ければ長く働けるので、一生の仕事としてこの職種を選んだという人も多いよう。事実、自分のライフスタイルを大切にしながら仕事ができることをメリットにあげています。逆にデメリットとしてあげられたのが人間関係の難しさ。「医者と患者さまとの間に立って、それぞれの意見に振り回されて疲れる」「患者さまからの理不尽なクレームにも謝罪をしなければいけない」なんてことが…。また、日々、進化する医療業界では山のように覚えることがあり、勤務をしながら勉強することはなかなか大変。とはいえ、勉強を怠ると取り返しのつかない大きなミスにつながることも医療業界に身を置く厳しさでしょう。

文/中屋麻依子 デザイン/Studio PAWOZ

【職種別 転職トレンドレポート】医療事務・医療系

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