28歳女子転職～接客業で、専門性をアピールするには？

28歳女子転職のススメ

それなりに社会経験は積んできたけど、人に負けない強みと言われると…そんな不安を抱える28歳女子に、企業が求めるスキルと強みの見つけ方、教えます。

アパレル
販売スタッフ(契約社員)
勤務歴3年

お客さまへの提案力や、ヒアリング力には自信があるけれど、履歴書に書くとインパクトが薄いんです。販売実績も、常にトップとまではいかなかったので、ほかに書けることがありません。また、面接で緊張して自分を出せないことも悩み…。

服飾系短期大学を卒業後、某アパレル会社で販売を経験。現場の意見が本部へ通りにくい風通しの悪さに不満を感じ3年で退社。その後事務職に転職するが、ファッション販売の楽しさが忘れられず再びアパレル業界へ。現在は洋服からコスメ・雑貨まで広く扱うショップに勤務し、1年前からアロマ系雑貨や小物を担当。アロマ雑貨の担当をきっかけに、人を癒す仕事への興味が強くなり、セラピストなど、「手に職」がつく仕事へチャレンジしてみたい気持ちもあるがいまいち踏み出せない。

店舗での接客､販売､ディスプレイの作成､顧客管理､DMの作成・発送など。お客さまの年齢層は20代後半〜30代がメインだが､新卒時は40代〜50代がメイン。あらゆる年齢層のお客さまに対応できる接客スキルが身に付いた。
納品物の検品作業、アクセサリーなど小物や、アロマ系雑貨の発注業務。
前職の一般事務では、資料作成やデータ入力など、基礎的なパソコンスキルが身に付き、現在の顧客管理やDM作成に活かされている。

専門知識を活かしたいなら、付加価値を付けよう

弓さん：こっつさんは販売歴6年。かなりのベテランだと思いますが、お客さまと接するときに心がけていることは何ですか？

こっつさん：体形などの悩みを聞くこと、あと言葉遣いと誠意ですね。不用意な言葉を発しないように注意し、嘘のない接客を常に心がけています。私は背が低いので、似合う洋服が限られてしまうのが悩みなんですが、以前、明らかにサイズが合っていないものを「似合う」と勧められて買ってしまったことがあって。でも、そういうアイテムはやっぱり着こなせないんですよね。なので、まず悩みを聞いて、それを解決できるアイテムかどうか考えます（強みポイント）。お客さまがどんなに気に入っていても、サイズや色味が合っていないものはお勧めしないようにしています。

弓さん：こっつさんは、お客さまから悩みを聞き、自分の経験や専門知識とリンクさせながら提案していくことにやりがいを感じられているんですね。きっと、問題解決意識が強いのだと思います。興味をお持ちのアロマセラピストも、お客さまの悩みに寄り添って、専門知識を活かして問題解決をしていくお仕事なので、きっとやりがいを感じられると思いますよ。

こっつさん：そうですよね、でも資格がないので、いきなりチャレンジしてよいものか迷ってしまっていて。今独学で少しずつ勉強してはいるのですが（強みポイント）、日常に流されてしまっています…。

弓さん：資格の勉強をしながらチャレンジすることもできますよ。履歴書には、「○年○月取得予定」と予定のものも書けるんです。もちろん、資格がなくても応募できる会社もありますが、こっつさんの専門知識を活かしたいという意欲に付加価値が付くと思いますよ。

面接は練習を重ねて準備しよう。自分の基軸も確認して

弓さん：面接で上手くアピールできないのが悩みとのことですが。ところで、面接で緊張する理由は何だと思いますか？

こっつさん：自信がないから…ですか？

弓さん：緊張するのは、第一に準備不足ということが言えます。また、自分をよく見せようと思うと人は緊張するもの。面接で聞かれることは、大体は予想できると思うので、ご友人や専門家に手伝ってもらいながら練習を重ねれば、普段と同じようにうまく話せるようになると思いますよ。

こっつさん：あと、どう答えたらよいのかわからない質問を時々されて…そうすると、もうパニックになってしまうんです。

弓さん：自分の基軸を一つ決めておくと、想定外の質問にも答えやすくなります。こっつさんなら、「専門性を活かして問題解決をしたい」という軸を持っておくといいでしょう。色に例えなさいと言われても、「青です。悩みが晴れるようなすっきりしたイメージがあるので」など。どんな質問がきてもブレない芯の通った答えになりますよ。