「緊張して失敗しそうで面接が怖い……」そんな私から抜け出すためには?

2017年06年16日

緊張しても問題なし!「面接が苦手」な人は事前準備に力を入れよう。

「面接が得意!」と自信を持って言える人はおそらく少ないはず。

つい言葉に詰まってしまう、すらすら言葉が出てこない、頭の中でとっさに考えがまとまらない……など、苦手意識を持っている人の方が多いのではないでしょうか?

そこで、人材紹介・再就職支援などを手がけるパソナキャリアカンパニーのキャリアアドバイザー・柏倉光子さんに、苦手な面接を克服するにはどうすればよいのか、お話をうかがいました。

 

緊張で焦ってしまっても、気持ちを伝える「枕詞」を添えれば大丈夫!

緊張していること自体は、問題にはなりません!

そもそも、面接ではどのようなポイントがチェックされているのでしょうか? 

柏倉さんによれば、大きく分けると、志望者の「人柄、特性、素養」と「スキル、経験」。特に見られているのは、「入社後、会社で活躍できる人材かどうか」「スキルが必要条件を満たしているか」という2点です。

とはいえ、自分があまりにも緊張していると、「面接官に『緊張してる』と思われてしまう!」と、ますますプレッシャーに感じてしまうこともありますね。

自分の将来に関わる面接の場で緊張するのは当然のことで、緊張は「成功させたい」という思いの裏返しでもあります。まず大前提として、「緊張するのは自分だけではなく、当たり前のこと」と捉えると、少し心が軽くなるのではないでしょうか。

逆に、適度な緊張感は必要です。姿勢や座り方、口調などに全く緊張感がないほうが、面接官に意欲が伝わりにくいかもしれません。

「今日はせっかくの機会をいただいたので、少々緊張しておりますが、がんばります」というように、素直に話しても大丈夫。「緊張=ナイーブ」という印象を与えるのではなく、「気合いが入っているからこその緊張」ということが伝えられると、前向きな姿勢を見込んでもらえる場合もあります。

緊張自体はさほど面接の評価に影響するものではなく、緊張するなかでも自分の想いをしっかり伝えるような心構えで準備しましょう。

 

前置きや補足など、「枕詞」の使い方次第で挽回は可能

緊張のあまり質問の意図から回答がずれたり、長くなりすぎたりすることもありますが、そんなときは「話がずれてしまったかもしれませんが」「話が長くなってしまいましたが」「このような回答でよろしいでしょうか?」など、枕詞や補足を加えてみましょう

日常の会話でも、そうしたやりとりはよくしているはず。面接とは面接官とのコミュニケーションの場であるため、日常会話と同じように、もし会話の流れに違和感を覚えたのなら、リカバリーするような一言を添えましょう。

例えば「無人島に行くとしたら、何を持っていきますか?」といった少し特殊な質問を突然された場合。とっさに答えが出ないからと「うーん」と考え込んで黙ってしまうのは避けたいところです。

もし普段の会話であれば、「え~、突然すぎて思いつかないよ。ちょっと待って」と答えたりしますよね。この場合も、いつものコミュニケーションと同じ感覚で、口調を正しく改めて、一言添えればよいでしょう。

「突然の質問でまだ考えがまとまっていないのですが」といった枕詞が使えれば、相手に丁寧な印象を持ってもらえますし、話しながら答えを考えることもできます。

ちなみに、このような質問の意図としては、機転や柔軟性を見られている可能性があります。「なぜ無人島?」「なぜこの会社はこんな質問を?」と考え出すと焦りに繋がりかねないので、「機転の部分を見ようとしているんだな」と捉えると、落ち着いて対応ができるはずです。

 

150%の事前準備で、本番で出せる力は80%程度。どこまで準備できるかが最大のカギ!

上手くいかない原因は、実は緊張にあらず!?

頭の中が上手くまとまらず「長々話すのも……」と躊躇して、結局ごくごく簡単でミニマムな回答しかできない、というケースもありますよね。

面接官から掘り下げてくれるような質問があれば助かりますが、それで話が終わってしまう場合も多々。結果、「なぜあんなにシンプルに答えてしまったんだろう」と後悔することも。

そんな場合、原因は緊張ではなく事前の準備不足かもしれません。やはりどのような質問が来ても答えられるようにしておくことが、面接のカギとなります。

たとえ150%の準備をしていたとしても、本番では80%出すことができるかどうかという程度。ですから、十分に準備をすべきなのです。

 

では、事前準備のポイントとは?

とにかく、面接は最後のアウトプットの場。その場で考えをまとめるのではなく、いかに事前準備ができるかにかかっています。面接でうまくなんとかしようと思うと余計にプレッシャーがかかり、もっと緊張してしまうかもしれません。

キャリアの棚卸しをしたり、自分の考え方を整理したり。それらを終えると、想定できる質問に対する回答にとりかかれるはず。このとき、完全な回答をセリフとして用意してしまうと、本番、途中でつかえてしまったときに次の言葉が出てこなくなってしまうこともあります。

そこで柏倉さんがおすすめするのが、①一度文章で書き出してみる ②文章からキーワードを抜き出し、箇条書きにする ③キーワードのみを覚える ④面接を受ける会社によって、使うキーワードを取捨選択し話す という手法。話したい内容のキーワードさえ覚えておけば、セリフのような話し方にもならないでしょう。

さらに事前準備の仕上げとして、鏡の前で話す練習をするのも有効的。動画を撮影するのもオススメです。思ったより早口になっていたり、思わぬクセが出ていたりして、客観的に自分の話し方の改善点を見つけることができます。

こうしてできる限りの事前準備をしておけば、当日、緊張の度合いは落ち着くはずです。

 

面接当日心がけるべきは、「前向き」な姿勢

面接会場に笑顔で入ったり、いつもよりワントーン大きな声で話したりすることも、当たり前のようですがとても大切なこと。自分に気合いを入れることができて、緊張で張りつめたものがふっと抜けていくこともあります。明るくハキハキとした印象を持ってもらえるよう、意欲的な姿勢で臨みましょう。

ただ、面接が進んでいくと、事前準備をしっかりしたのにそれでも答えに窮したり、準備不足だったと感じることもあるでしょう。

例えば業界・業務知識に関する質問であれば、「大変申し訳ございませんが、勉強不足でそこまで調べきることができておりません。入社までには学べるよう努力いたします」と率直かつ謙虚に答えましょう。

「分かりません」と一言で答えたり、無理して知ったかぶりをせずに、前向きさや意欲を言葉で表すのがポイントです。

この場合のみならず、たとえ緊張していて応対がぎこちなくなってしまったとしても、前向きな言動は、やはり面接官にプラスの印象を与えます。

面接を怖がってしまうと、相手にもその気持ちが自然と伝わってしまうので、前向きに取り組もうとする姿勢が大事ですね。

 

面接では、誰もが緊張してしまうもの。面接官もそのことは十分理解しています。

「緊張しないこと」が大事なのではなく、緊張するなかでも、自分のキャリアやスキル、実績、意欲などをしっかり相手に伝えるよう心がけましょう。

また面接は自分が見られるだけではなく、会社との相性を見極めるための場でもあることも忘れずに。

あとは事前準備をしっかりすることで、「これだけ準備したから大丈夫!」と自信を持って面接に臨むことができるでしょう。

キャリアアドバイザー 柏倉光子さん株式会社パソナ パソナキャリアカンパニー
人材紹介事業部門
キャリアアドバイザー 柏倉光子さん

管理系職種(経理、人事、総務、法務、経営企画など)の転職を中心に、幅広い年齢層の方々の転職を支援。十人十色、その方の人生が活きる仕事に出会えるよう、きめ細かな転職サポートを心掛けている。