転職活動にも旬がある?転職にちょうどよい時期はいつ?

2016年12月13日

求人が増える時期をふまえて、計画的な転職活動を!

転職の時期アイキャッチ

転職の情報をみていると、年間を通じて、色々な企業が募集をしていますが、
たくさん求人情報をみたいと思っているうちに、時間が過ぎてしまった…という人もいるのでは?
そこで、求人動向を踏まえた転職活動についてご紹介します。

その1:景気でのタイミング 転職と景気には深い関係があります!

転職の求人の件数と景気には大きな関係があります。
景気が良く経済が活発な時は、企業も新規の店舗や営業拠点を増やしたり、スタッフの人数を増強するケースが増えます。その時に当然働く人が多く必要になるので、結果として求人の件数は多くなります。
逆に、景気が下がり傾向になると売上が下がったり事業の拡大を控えたりするので、求人の件数は比較的少なくなる傾向にあるのです。

いまの転職市場を把握するにあたって、「有効求人倍率」という指標が一つの参考になります。
有効求人倍率とは、ハローワークに登録のあった求職者(仕事を探している人)1人あたりに何件の求人があるかを示すものです。
1.00が仕事を探している人の数と求人の数が同じ状態を示しており、有効求人倍率が1.00よりも大きくなればなるほど求職者よりも求人の数が多い、つまり企業が人手不足傾向の状態にあるということであり、転職においては比較的有利な状態という事になります。
反対に、有効求人倍率が1.00よりも小さい場合は求人に対する求職者の数が多すぎる状態なので、転職の競争率が高く、比較的厳しい状態ということです。

ちなみに、2016年10月の最新のとりまとめの有効求人倍率は1.40倍。求職者一人あたりに1.4件の求人があるということです。また、2011年を境に有効求人倍率は年々上昇を続けています。
ですが、もちろん景気には上がり下がりがつきもの。今後の経済情勢などによっては一転して有効求人倍率が下がっていく可能性ももちろんあります。転職できる可能性が高くなってきている今のうちに、積極的に行動を起こすのも一つの手だと思います。

転職のタイミング 有効求人倍率グラフ
※厚生労働省「一般職業紹介状況(平成28年10月分)について」より作成

その2:季節でのタイミング 転職求人のピークは1月からスタートします!

新年度に向けて転職活動をスタートさせたい!

新年度=4月から新しい職場で…と考える人は多いと思います。この場合に、直前の3月頃から転職を始めてしまいがちですが、それでは少し遅いです。とらばーゆの月ごとの求人掲載件数をみてみると、1月から徐々に件数が増え始め、2月にピークを迎えます。4月を起点として考えた時に、2月には約1.4倍まで募集件数が増加しています。(2015年度とらばーゆ全国掲載件数実績より)

本気で転職を考える人にとって、この期間は見逃せません。ピークをしっかりとキャッチして、1月頃から活動を開始するとよいでしょう。また、年度末になると、企業では組織変更や体制変更に伴い、人員が不足する部署への人材拡充なども検討しますので、決定後に速やかに転職ができる場合には4月よりもはやく入社が可能になる場合も多いです。

一方で、転職活動をする人が増える時期ともいえるので、求人が増えても競争率が下がるという事では必ずしもありません。履歴書や職務経歴書などは早めに準備をしておくとよいでしょう。年末年始の休暇を使って、これまでの業務実績を振り返ってみたり、志望動機をじっくり考えてみるのもおすすめです。

その3:人生でのタイミング 結婚・ライフイベントを考えて計画的に

付き合っている彼から結婚の話題が…その前に転職も考えたい!

「結婚しても仕事を続けたいけれど、今の職場は勤務時間や通勤時間の面でちょっと厳しいかも…。」
「結婚を機に、転職もして、新しいライフスタイルにしたい」
などなど、結婚という一つの転機を前に、転職を考え始める人も多いようです。それ自体はとても前向きでいいことだと思います。でも、気持ちだけでなんとなく転職先を探しているのでは前に進みません。大事なのは、具体的にどんな条件を満たしているところに自分が転職する必要があるのかを明確にすることです。

たとえば、結婚・出産をして子育てと仕事を両立することを考えた場合、保育園のお迎え時間に合わせて勤務時間を調整する必要が出たり、土日の出勤が難しくなったりするかもしれないですよね。
地域の保育園のお預けの時間や、パートナーや周りの家族などからどれくらいサポートを受けられるかを考えながら、たとえば17時30分までには退勤していなければ難しい、土日は月に数回までなら出社できそう等、どんな条件でなら自分が仕事を続けていけそうなのかをまずは明確にしてみてください。
その結果、必ずしも転職活動をしなくても、現在の勤務先で残業を減らすように工夫したり、時短勤務制度などの制度を活用して、もとの職場で働き続けられる場合もあります。転職した場合には仕事に慣れるまでの大変さや、思った雰囲気と違っていたなどのリスクも少なからずありますので、総合してどちらの選択が自分にとってベストなのかをよく考えてみてください。

「考えすぎ」なくらいでちょうどいい!計画通りにいかない人生だからこそ計画的に

20代の女性から「結婚も出産もしたいと思っているけど、まだ彼氏もいないしそんなこと全然想像できないー!
」という声をよく聞きます。確かに結婚の予定もないのに結婚を踏まえた転職やキャリアアップの計画を立てるなんて難しいかもしれないです。また、その通りにいくとも限らないのに妄想を膨らませているようで恥ずかしいと思ってしまう人もいるかもしれません。

でも、恥ずかしいことなんてぜんぜんありません。今と昔は少しずつ変わってきています。価値観や生き方がますます多様化しているなかで、自分から計画を立てて、行動を起こして、チャンスをつかんでいかなければどんなほしいものも手に入らない時代になってきているのです。
まったく何も考えずに過ごして、ある日突然結婚できるパートナーと巡りあってからあわてて転職計画を立てても、時間が足りなかったり、景気の変化などで選択肢が減ったりしていて、手遅れになってしまう可能性だってあるのです。

また、計画というのは描いた通りの人生を保証するものではありません。立てた計画と実際の間には、ずれが生じても当然なので、それを細かく気にする必要はありません。計画はすべての可能性をカバーするためではなく、チャンスがきた時により良い状態でそれをつかめる自分でいるための準備のためにあるのです。
子育てと仕事を両立したい、結婚する前に仕事の可能性を広げたいなど、思い描いている未来、転職に興味をもつ理由は人それぞれ。どうか、きっとやってくる素敵な未来に後悔をしないように、今のうちから十分に考えて、そして行動を起こしてみてください。