退職したいけれど、引き止められた。そのときの対応はどうすべき?

2016年11月30日

はっきりとした退職の意思表明をすることが重要!

U29女子 退職をひきとめられたとき

会社を退職したいのに、引き止められたらどうしますか?
会社が必要としてくれているんだな…とうれしい気持ちも出てくるかもしれませんが、態度を曖昧にすると交渉が長引いてスムーズに転職ができないという事態になってしまうことも。
そこで、引き止められたときの対応をご紹介します。
目指すのは、円満退職!

会社が引き止める理由とは?

退職を申し出たときに、会社側が引き止める理由として考えられるのが、

①業務の流れを無視した無責任な退職の申し出で困っている。
②引き止めれば気持ちが変わると考えている。
③本人に高い期待をしており、退職してほしくないと思っている。

の3つ。この中で自分に思い当たることがあれば、解決案を導きながら上司と再度話し合いましょう。

意思表明のポイント

退職の意思が、固いことをはっきりと示す

退職の時期を明確にして伝える

これまでの感謝の気持ちと、退職したい理由をはっきりと伝えましょう。
つまり転職や次の進路でやりたいこと(仕事の内容、自分が目指す方向性など)をしっかりと言います。明確な理由がない場合は退職の意思表示ではなく、「退職を迷っている状態」と受け取られてしまいます。
場合によっては、会社側から他部署への異動などを提案されることもあるかもしれません。
もちろんその場合は、既に転職先が決まっている場合はそれをきちんと伝えること。また、まだ転職先が決まっていないような場合にも、異動の選択肢を検討できない場合は、勇気を出してはっきりと伝える必要があります。

また、退職の希望時期は明確にして伝えます。会社の就業規則を必ず事前に確認して、いつ(何ケ月前に)伝えるべきなのかを把握しておきましょう。そして、現在の業務の整理や引継ぎ期間を考慮した時期を伝えます。時期が曖昧だと、会社側は「交渉すれば、継続して勤務してくれる可能性がある」と考え、勤続をするように話を進めようとする可能性もあります。

ここで一番大事なのは伝え方です。会社から引き止められるシチュエーションでは、このようなことをはっきりと伝えられていない場合が多いですが、かといって今の会社に対してネガティブなことを言ってしまったり、上司の気分を害してしまうような言い方はNGです。伝わり方を意識せずただ自己主張だけをしてしまうと、残りの勤続期間が働きづらくなったり、職場全体に悪い印象を与えてしまい、円満退職の妨げになってしまいます。言いたいことははっきり言う、だけれども感じよく伝える。難しいですが、こういったコミュニケーションを心がけることがとても大事になってきます。

いまの職場への感謝を精いっぱい伝えましょう

会社から退職を引き止められるということは、あなたはいまの職場において大切な存在だったということです。退職の話をするときはどうしても緊張したり、気まずかったり、ちゃんと納得してもらおうと焦ってしまいがちですが、大事なのは退職の意思を伝えることだけではないのです。
これまでお世話になった職場や上司への感謝の気持ちを、誠実に伝えるようにしましょう。その際、業務の流れに少なからず影響がある場合は、そのお詫びも必ず伝えるようにしてください。
実は、円満退職にはこれがいちばん重要なことなのです。こう書くと当たり前のことのようですが、これができる人はそう多くはありません。出勤最終日のその日だけではなく、上司に最初に退職の意思を伝える時から一貫して感謝の気持ちを念頭に置くことが大事です。これまでは職場や会社での立場上引き止めにまわっていた上司も、こういったことを丁寧に伝えていくことで、きっとあなたの将来を応援してくれると思います。

また、退職したらそれで終わりかと思ったら、そんなことはありません。狭い世の中でまた仕事でかかわるようなことがあったり、どこかで再会したり、人としてのお付き合いが続いていく場合も往々にしてあります。これから先の長い人生を念頭に置いて、円満退職で次の一歩を踏み出したいですね。