人事から見るとNG!?面接で気を付けたい5つの「ありがち発言」!
ケース1 : 憧れていた仕事であることを強くアピール!
「ずっと○○という仕事に憧れていました!」
自分の好きな分野や、趣味に関係のあるお仕事を選んだ時は、とにかく熱い気持ちをアピールしなきゃ!志望動機を聞かれて真っ先に仕事への憧れを語りました!
■実はNG!
仕事への夢や情熱はとても大切。でも、憧れだけを語られると「イメージに偏りすぎ」な印象をもたれてしまうこともあります。実際の仕事がイメージと違ったらすぐ辞めてしまうのでは…と不安を感じさせてしまう場合も。
■具体的にどうしたらいいの?
まずは自分の今までの経験を生かして、どんなふうに活躍していきたいかを語ることが大切。自分は会社にどんな貢献ができるのか、そして何故その会社でなくてはならないと考えたのか。地に足の着いた答えと一緒に、情熱をアピールすることが重要です。
ケース2 : お客様から直接感謝の声が聞きたいことをアピール!
「前職はデスクワークだったので、直接お客様にありがとうと言っていただける接客の仕事がしたいです。」
求人内容にも人に感謝されるお仕事と書いてあったし、それって大きなやりがいになりそう!世話好きで話好きの私にぴったりのお仕事かも。
■実はNG!
お客様からの感謝は仕事のモチベーションにはなりますが、志望動機としてはNG。なぜなら、接客業は誰かに感謝されるために働くのではなく、お客様の満足のために働くものだからです。
■具体的にどうしたらいいの?
たとえば前職のデスクワークでも、同僚とのコミュニケーションや、電話対応などがあったはず。その時に培ったスキルや経験を生かして働きたい、とアピールするのがよいでしょう。
ケース3 : コミュニケーション力に自信があることをアピール!
「持ち前のコミュニケーション力を生かし、縁の下の力持ちとしてサポートしたいです。」
一緒に働く仲間として認めてもらうために、コミュニケ―ション力が高いことを強調しなくちゃ。
■実はNG!
「コミュニケーション力」というありがちな単語で自分を表現すると、あなたの強みが曖昧になってしまいます。相手に自分の説明がしっかりできないのであれば、その人の「コミュニケーション力」自体に疑問が生じてしまいます。
■具体的にどうしたらいいの?
ここは、チーム作りや後輩の指導など、前職での具体的なエピソードで自分の魅力をアピールしたいところ。コミュニケ―ション力に自信満々な態度でいるよりも、良好な人間関係の構築に向けて、継続的に努力できる人材であることを伝えましょう。
ケース4 : 企業理念を理解していることをアピール!
「御社の環境を大切にする理念に深く共感しました。エコ商品の大切さを広めたいです。」
これからの時代、環境への配慮は絶対に必要なはず。企業理念に共感できたから、その点を志望動機にしよう!
■実はNG!
企業理念や事業内容は応募する前に念入りに確認するポイント。ですが「環境保護」や「社会貢献」などの漠然としたキーワードに共感し、メインの志望動機としてしまうのはNG。そのような理念を持つ企業は数多くあるので、なぜその会社に応募したのかが伝わりづらくなってしまいます。
■具体的にどうしたらいいの?
前職での実績など具体的なエピソードを交えて、会社が掲げる理念の実現に向けて、自分がどのように活躍できるかをアピールしてみましょう。
ケース5 : 残業について直球で質問!
「ワークライフバランスを大切にしたいのですが、残業時間ってありますか?」
前職は残業があって大変だったから、今度は自分の時間も持てるようにしたい。理想のライフプランを実現するためにも、大事な点はしっかり確認しなきゃ。
■実はNG!
残業時間はとても気になるポイントですが、聞き方には注意したいところ。残業や休日についての質問だけだと、働く意欲が低く見られる可能性もあります。「残業はイヤ」というネガティブな感情が伝わらないよう、質問の形を変えるのがベターです。
■具体的にどうしたらいいの?
たとえば「仕事を終えた後に資格の勉強をしたいのですが、御社の勤務形態でも可能でしょうか?」という風に成長意欲をアピールしながら質問するのも方法のひとつ。面接で聞きづらければ、内定をいただいた時のお電話で質問するのもいいでしょう。
人事部面接担当者の声
コミュニケーション能力に自信あり!?
転職希望者が使いがちなフレーズの一つ「コミュニケーション能力」。もちろん非常に大切なスキルですが、そのままストレートに言ってしまうのは危険な場合も。その能力が自分に備わっている根拠が伝えられなければ墓穴を掘りかねません。我々面接官は、会場での態度や話の理解力、相手を納得させる受け答え、臨機応変な対応力などを総合的に見て、その中でコミュニケーション能力があるかどうかも判断しています。特に伝えたいエピソードを用意していない場合は、安易に使わない方がベターでしょう。
自己PRは、相手が一番聞きたいツボを押さえて
求人情報をしっかり読み、その企業について調べれば、今求めているのは「どんな人材か?」「どんなスキルや能力か?」といったことが分かるはず。そうすれば、相手が一番聞きたいことに対して、どのように何をアピールすべきかも分かると思います。前職での具体的なエピソードも絡めながら話せると、説得力がありますね。さらに、入社後の5年後、10年後の中長期的なビジョンまで語ることができればベスト。
これを聞いたらネガティブイメージ?
残業時間などの労働条件を確認したい気持ちはわかりますが、面接時にストレートに聞かれると、やはり良い印象にならない場合も。特に残業や休日について尋ねられると、「仕事に後ろ向きなのでは?」というマイナスイメージになりかねません。労働条件を細かく確認したい場合は、面接官ではなく人事担当者に聞くのがよいですね。面接時に聞くのであれば、例えば繁忙期の様子についての質問をしてみるとか、話の流れの中で上手に聞き出しましょう。