転職トレンドレポート2008 今転職を考えるあなたに3つのアドバイス
転職活動中の皆さんは、“有効求人倍率が1.0以下になった”というニュースを、よく見聞きしているはず。そんなニュースは転職したいと考える人にとって、不安な気持ちにさせるもの。そこで今回は、昨年の転職活動の様子を参考に、今、転職をしようとしている人が、何をすべきなのかレポートします。
昨年1月〜11月に転職した女性720人へのアンケートで、転職活動をスタートしたのは、前職を辞める前かどうかをたずねたところ、辞めた後にスタートしたのは、54.0%。半数以上の人が、会社を退職してから転職活動をスタートさせていたことがわかりました。転職活動を前職の退職前に始めると、生活費を心配せずに活動ができるメリットがある。今年は求人数が減少傾向にあるので、仕事を辞めずに転職活動をスタートすることも選択肢の一つとして考えて。 また、昨年転職した『とらばーゆ』利用者の人のうち、8割以上の人が、未経験職種・業界への転職を果たしていました。けれども、今年、仕事探しをする人の中からは“未経験職種への転職は難しいのでは?”と心配する声が聞こえてきそう。 そこで、『とらばーゆ』に掲載された求人のうち、未経験OKのものは、現時点(2009年3月10日)で61.6%と、相変わらず高い状況にあると判明。今は、じっくりと何を優先させたいのかを考え、未経験で転職するなら「活動期間が長くなってもいいとする」「正社員でなくてもいいとする」など、優先順位の低い条件を緩めてみると、応募のチャンスが増えそう。 |
今探している仕事があっても、求人が見つからない場合、志望職種の幅を広げることが打開策になることも。また、これからどの仕事に就こうか考える場合、仕事の選択肢が広いほうがいいので、活動スタート時に適職診断を受けることをお勧めします。
未経験で応募するなら、必ずどんな仕事内容・業界なのかを調べ、理解を深めよう。また、1件の求人に対する応募者数が、昨年と比べて増えることが予測されるので、書類選考はよりシビアに行われる場合も。仕事内容や業界情報の理解を深め、志望理由に説得力がある応募書類を作れるようになろう。
今の職場でできることを増やすことや、実績を積むことは無駄にはならないもの。スキルを磨いて転職に備えるのは、賢いやり方。また、経理から会計を目指すようにスキルアップのために転職を考えるケースや、未経験で応募する際、熱意を示すために、関連する資格を取得する(勉強中であっても書類や面接でアピールして良し!)手もある。
取材・文/編集部、デザイン/河村俊子 |