一生独身だったら…。オンナの一生、いくらかかる?

2013年11月22日

おひとりさま女子現在30歳のアナタが、日本女性平均寿命の85歳まで生きた場合、かかるお金はいくらだと思いますか?
その答えはなんと、総額1億6500万円!!

1億6500万円の内訳は、
・定年までの生活費35年(約8400万円)
・病気やけがに備えた保険(約108万円)
・親の介護費用(約2500万円)
・親の葬儀費用(約350万円×2人分)
・自分の老後の生活費20年(約4800万円) など
※月々の生活費=20万円とする

現在の国民年金保険の制度では、年収300万円の会社員の受給額はひと月あたり約12万円程度(※国民年金保険に40年間加入、厚生年金保険には38年間加入の場合。2011年編集部調べ)。65歳から85歳までに受給できる額はおよそ2880万円となり、これを1億6500万円から引くと、自分で稼がなくてはならないのは1億3620万円。これが、30歳までの貯金とこれから自分で稼ぐ必要のあるお金になり、35年間で割ると年収が手取り389万円という計算になります。自らが老後安心して暮らすためには、30歳から年間100万~150万円の貯金を心がけ、豊かな未来に備える必要があるようです。

独身女性の一生。何歳の時にいくらかかる?

次に、年齢で想定されるライフイベントごとのお金の流れを詳しく見てみましょう。

■32歳:将来の病気に備えて医療保険に加入
総額108万円(医療保険を30年加入)
【内訳】
医療保険:3000円/月×30年

万が一に備えて30代で保険に加入。1日5000円の入院給付金が支払われる掛け捨ての医療保険や、ガン家系であればガン保障を付けるなど工夫を。扶養家族がいない場合は死亡保障は不要なので覚えておいて。

■40歳:5020万円→終の棲家を買う気持ちで住宅購入
総額5020万円(3000万円のマンションをローンで購入し、40年住む)
【内訳】
頭金(購入代金の2割):600万円
諸費用(仲介手数料、税金など。購入代金の6~10%程度):200万円
ローン(25年・金利2.9%の場合):3400万円
修繕積立金・管理費など:1万5000円/月×40年
引っ越し・家具などの費用:100万円

マンションを購入した場合、毎月の修繕積立金・管理費など諸費用が発生することを忘れないように。また、自分が住まなくなった場合に、分譲賃貸として運用できるよう、利便性の高い都市部の駅近物件を選択することもポイント。

■50歳:親が要介護になったため、介護費用が発生
総額:2500万円(有料老人ホームに10年間入った場合)
【内訳】
100万円/一時金 20万~25万円/月
※在宅介護の場合(ヘルパーに依頼など): 3万円/月を追加

有料老人ホームを利用すると上記の価格になるが、在宅介護の場合、介護費用は大きく異なってくる。ただ、親の介護費用は親自身の貯蓄でまかなえる場合もあり。

■55歳:両親の葬式。悲しくともお金はかかる…
総額:350万円(1人分)
※ お墓を購入する場合、墓石代と土地の永代使用料が発生する

葬式代は喪主が支払うのが基本。葬式代は一時金として100万円程度を見ておけば大丈夫。ただ、お香典で6~7割程度をまかなえることも多い。また、お墓の購入は300万円以上かかるものもあるが、最近では低価格霊園や50万円程度のロッカー式のお墓など多種多様に選べるように。

■65歳:定年を迎え、老後生活に突入
総額:4800万円(月20万円の生活費で65歳から85歳まで暮らした場合)

会社を定年で退職。その後、自分がどのような老後を過ごすかによって金額は異なってくる。事前に退職金の額面、自分がもらえる年金の目安、老後に必要な資金を計算し貯蓄しておくことが大切。介護が必要になった場合は介護保険も利用できる。

いかがでしたか? 上記はあくまで想定の金額であり、増減はあると思いますが、何事も転ばぬ先の杖。お金はあって困ることはありません。豊かな老後を送るには、今から計画的なマネープランを立てることが大切です。