未経験から転職！飲食店アルバイトからランジェリーショップ販売員へ

転職して正社員になってから、初めてスタートラインに立った気分です

ピーチ・ジョン・ザ・ストア新宿店
副店長　藤岡朋美さん（25歳）

「私、一生“なんとなく選んだ仕事”でいいのかな…」。その不安感が背中を押した

私の身長は145cm。昔からアパレルの仕事に憧れていましたが、スラッとした高身長の店員さんが多い販売の仕事はできないだろうと勝手に諦めていました。だから、高校を卒業後は“なんとなく募集を見て”飲食店のアルバイトを転々。

そんな生活を2年ほど送っていた頃、ふと思ったんです。「私、このまま一生アルバイト生活を続けるんだろうか…」と。でも、これまで働いてきた飲食店の正社員はとにかく忙しそうで勤務時間も不規則。正直、一生の仕事にしたいとは思えませんでした。安定した雇用形態でできれば自分が好きな仕事をしたい。そう思ったときに見つけたのがピーチ・ジョンの求人でした。

もともと、キレイな下着を見るのも身に着けるのも好きでしたし、下着の販売であれば身長も気にならない。そして一番、私を勇気づけてくれたのは求人情報にある「未経験大歓迎」の文字。21歳のとき、思い切って未経験でアパレルの世界に飛び込むことを決めたのです。

お客さまを怒らせて、気が付いた接客の大きな間違い

飲食店のときもメインの仕事は接客。しかし、販売の接客とはまったく違うことを思い知らされるのです。これまでの接客はお客さまに自分から話しかけることはほぼなく、受け身型でしたが、ここではお客さまに自ら話しかけてご希望の商品を一緒に見つけていく発信型の接客。もともと、人見知りな性格でもあるため、最初は戸惑うことばかりでした。

そんなある日、接客で大きなミスをしてしまいます。

お客さまに商品をおすすめして、試着していただいたのですが、すべてキャンセル。最初からあまり笑顔がないお客さまでしたが、最後のほうはあきらかに不愉快な表情を浮かべています。「私、何かしたかな…」と考えても思い当たることはナシ。オロオロするばかりの私に当時の店長が自然に声をかけてくれて担当を交代。そうすると数分後には、お客さまから笑顔が出て、最終的には商品を購入していただけたのです。

ものすごくショックでした。でも、何よりショックだったのは自分が何がいけなかったのかが分からないこと。その後、店長と話し合ったときに言われたのは「藤岡さんは商品のことばかり話していない？」という言葉。まさにその通りでした。商品のスペックやデザインのことばかり話していて、お客さまが何を望んでいるのか、体型にどんな悩みがあるのかなどを聞こうとしていなかったのです。接客が苦手だからこそ、勉強した商品知識を正確に伝えようと考えていた私の接客は、お客さまからみたら「売りつける」ような接客に写ったのだと気が付いた出来事でした。

そして、もうひとつ店長から「悩んでいるなら、なんでも相談して。ひとりで抱えこまないで」と言われたのです。ひとりで悩んでいるより、経験のある先輩に話すことで簡単に解決することがあると身をもって学んだ経験でした。

ピーチ・ジョンのファンをつくりたい。仕事で初めて目標ができた

今、この言葉は私が後輩たちへ伝えるようになりました。入社して2年目、契約社員から正社員にならないか、と嬉しいお話をいただき、現在は副店長として後輩を指導する立場に。店長のサポートとして店舗運営のほか、後輩育成、接客も行っています。アルバイト時代、正社員になりたいと思っていましたが、念願叶った今、正社員はゴールではなく、スタートだと思っています。

ピーチ・ジョンに来てくださったお客さまが満足してくれて、再び足を運んでくれるために何ができるか。ひとりでも多くの方が店のファンになってくれるような店づくりはどうすればいいのか。正社員になってから発展的な目標がどんどん出てきて、新しいスタートをきった気分です。

●ある日の流れ
10:00　早番の日はこの時間に出勤。商品の納品確認や検品、陳列、清掃などオープン準備を進める。
11:00　ショップオープン。接客や事務処理などを行う。
13:00　遅番のスタッフが出勤すると昼食へ。ビルの社員食堂が安くてお気に入り。
14:00　商品の補充や、お取り寄せの商品が届くとお客様に電話連絡。
19:00　業務終了。引き継ぐ業務内容などあればショップノートに記載して情報共有。

●転職before / after
・雇用形態　アルバイト→正社員
・勤務時間　10:00～20:00→10:00～19:00
・月収　生活するのにギリギリな額→美容やファッションなど自分のことに使える余裕ができるぐらい
・休み　週2日→月10日
・休日の過ごし方　自宅でゴロゴロ→スタッフと食事に行ったり美容メンテナンスをしたり

●転職して変わったこと
アルバイト時代は仕事は安定すればいいと思っていましたが、仕事に対して目標ができました。また、スタッフ同士の仲が良く、前にいた店舗の同僚や先輩などと休日にも会い、仕事のことからプライベートのことまで話せる良き仲間ができたのも嬉しい変化です。（藤岡さん）

●編集部より
人見知りで最初は自分からお客さまに声をかけることもままならなかったという藤岡さん。それが今では、藤岡さんに会いにお客さまが来るまでの販売員に成長し、その自信が笑顔からうかがえました。ピーチ・ジョンの育成システムはステップアップシステムとなり、どんどんスキルアップしていけるようなシステム。正社員の話がきたとき「できないと思う人には言わない、藤岡さんだから声をかけた」という言葉が忘れられないと言います。仕事で認められ、自信をつけていく女性はどんどん輝いていくのだなと感じた取材でした。

取材・文／中屋麻依子　撮影／八木虎造