販売職からアイリストへ転身!未経験からチャレンジして見つけた私の天職!

2018年09月10日

アイリストになって“私にしかできない仕事”と初めて思えた

Eyelash Salon Blanc 青葉台東急スクエア店
小野寺南さん(29歳)


Profile:
20歳で美容専門学校を卒業後、販売職で接客を務める。26歳で学生時代に取得した美容師免許を活かしたいとアイリストに転身。転身して3年、現在は多くの顧客をもつまでになり1年前に副店長に昇格。休日は週2日。ネイルやマツエクなど美に磨きをかけたり、家でのんびりDVDを見たりして過ごすことが多いそう。

美容師免許は取得したものの、販売職の接客の道に

編集部:
小野寺さんは美容専門学校を卒業した後、美容業界ではない仕事に就いたんですね。

小野寺さん:
そうなんです。母が美容師だったので「なんとなく美容師になろうかな」ぐらいの気持ちで高校卒業後に美容専門学校に進学しました。そこで、美容師免許を取得したのですが、学ぶにつれて美容師は自分に合わないかもと思うようになってきて。

編集部:
どんなところが合わないと感じたのですか?

小野寺さん:
もともと、友達の髪をアレンジするのは好きだったんですが、これを仕事として毎日するのは大変だなと感じてきて。きっと“なんとなく”で入学しましたから“絶対に美容師になる”という強い気持ちがなかったのも大きかったと思います。それで、専門学校を卒業した後は美容業界ではなく、販売員として接客の仕事に就きました。もともと、人と話すのは好きだったので接客をしたいと思いまして。その中でも、女性を美しくすることは根底に興味があるのでランジェリーショップで2年、ジュエリーショップで3年働きました。

せっかく取得した資格を生かした仕事に就きたいと思い始めた

編集部:
美容業界でなくても「美」に関することが好きだったんですね。

小野寺さん:
はい。だから販売員時代もネイルサロンやまつ毛エクステに通っていたんですが、まつ毛エクステは最初に行ったときに衝撃を受けて。それまでつけまつ毛をつけていましたが、毎日の付け外しが面倒でエクステをつけたら、その仕上がりにびっくり! 目が大きくキレイに見えて感動したんです。それで、アイリストになりたいと思ったんです。

編集部:
販売の仕事を5年されていますが、当時、転職したいと思っていたのですか?

小野寺さん:
そうなんです。販売接客の仕事は好きでしたが5年経験して、そろそろ違うこともしてみたいなと考えていました。それに専門学校で取得した美容師免許も活かしたいと思っていたので、まつ毛エクステのすごさに感動したことと、免許が生かせること、自分が細かい作業が好きなこともあって「アイリストならぴったりだ!」と思ったんです。

未経験だからこそ研修をしっかり行う企業を選んだ

編集部:
未経験で転職をするにあたって、企業選びで重視したことがあれば教えてください。

小野寺さん:
未経験でも研修をしっかり行ってくれることと、福利厚生の待遇がしっかりしている企業を選びました。Blancは求人情報でこの2つの体制が整っていて、かつ何店舗も経営している会社の規模の大きさにも信頼を感じ応募しました。

編集部:
先程、細かい作業が好きとおっしゃっていましたが、実際に研修を受けてみて率直な感想は?

小野寺さん:
実は入社する前からネットの動画サイトを参考にしたりして、エクステの付け方を自己練習していたんです。その甲斐あってか先輩からは「初めてにしては上手」と褒められましたね(笑)。でも、最初は1日にモデルさん2人に施術するのがやっと。2人終わった後は目が疲れてしまってへとへとでした。現在、モデル集めは会社が行ってくれていますが、当時は自分で探さないといけないので友達の友達などに声をかけて、練習に付き合ってくださる方を探すのも大変でした。

編集部:研修期間はどれぐらいだったんですか?

小野寺さん:
約2ヵ月です。先輩がつきっきりで教えてくださったので、この期間でかなり上達しました。現在、当社ではスクールで学んだ後の店舗研修という流れで約1ヵ月の研修になっているので、より未経験でも入りやすい環境が整っています。ただ、どれだけしっかり学んでも、お客さまを施術するとなるとまた緊張感が違いました。いまだに最初に担当したお客さまのことは忘れられません。緊張のあまり手が震えてしまって、先輩に代わっていただいたんです。「これじゃいけない」と一旦、気持ちを落ち着けて2人目のお客さまは自分ひとりで行いました。

技術職への転身は日々の練習が一番大切

編集部:
やはり最初は緊張するのですね。アイリストの仕事で大変なことはどんなことですか?

小野寺さん:
目の形はひとりひとり異なるので、お客さまの要望をうかがいながら目の形にあった施術を行うことですね。お客さまの要望だけを重視しすぎて、仕上がりがキレイではないとプロとして失格。お客さまの理想と目の形にあわせた仕上がりを考え、施術することは難しいです。

そして、お客さまをお待たせしないよう確実な施術でスピードアップするのも重要。最初は1日2人がやっとでしたが、今は5人まで行えるようになりました。また、ボリュームラッシュやソフトアップラッシュなど、トレンドにあわせて施術メニューも変化していきます。そのため、日々、新しい技術を身に付けるための練習は欠かせないですね。

編集部:
技術職ですから練習は必須なんですね。大変な中でも、転職してよかったと思うことは?

小野寺さん:
指名をいただけることです。接客のときも、常連の方はいらっしゃいましたが、アイリストになってからは「小野寺さんにやってほしい」「小野寺さんの施術が一番キレイ」などの声をかけていただけると「自分の仕事」という強いやりがいを感じることができました。「私にしかできない仕事」という気持ちが初めて芽生えましたね。

編集部:
未経験で新しい職種にチャレンジするコツがあれば先輩として教えてください。

小野寺さん:
コツというより思い切りですね。未経験でも「やってみたら意外といける」と思います。私も免許はありましたけど、まつ毛エクステは初めての経験でいちから学んでいきました。それでもいまでは副店長になれましたから(笑)。やってみたいことがあれば重い腰を上げて挑戦する。この気持ちがコツだと思います。

■小野寺さんの1日のスケジュール
9:30 出勤。店舗の清掃や開店準備に追われる。
10:00 開店。予約のお客さまを中心に施術。1人90分程度の施術が多い。
13:00 予約の空き時間を見ながらランチ休憩。
14:00 午後の施術。予約客以外に飛び込みのお客さまも担当。
18:30 勤務終了。

■取材協力
Eyelash Salon Blanc
http://www.blanc-lash.com/

取材・文/中屋麻依子 撮影/八木虎造