未経験から転職! ベーカリー販売からネイリストへ

2015年02月05日

指先まで美しく輝かせた瞬間がこの仕事の醍醐味

Nail Allure (ネイル アリュール) 新宿西口店
ネイリスト
大山莉菜さん(21歳)

Nail Allure (ネイル アリュール) 新宿西口店 ネイリスト 大山莉菜さん

Profile:短期大学で服飾芸術を専攻したが、卒業後、地元のベーカリーで販売のアルバイトとして勤務。その後、未経験でネイリストへ転身。1カ月間の研修を経て、2014年4月からネイリストとして新宿西口店で働いている。

|女性をキレイにするお手伝いがしたくてネイリストへ
美容師の資格を持ち、常にキレイにしている母の姿に女性として憧れていました。いつかは自分も「女性をキレイにするお手伝いがしたい」と思うようになり、ブライダルが学べる服飾関係の短期大学へ進学しました。ところが、実際に学んでいくうちに、服飾よりもネイルのほうに興味を持つようになったんです。ただ、進路指導の先生には、「学校で学んだアパレルの仕事」への就職を勧められ、そのまま、進路を決めきれずに、卒業後、とりあえず地元のべーカリーでアルバイトをすることにしました。

ベーカリーでのアルバイトは楽しかったのですが、やっぱりネイリストになりたい気持ちは日に日に強くなり、就職活動を再開。ところが、いざ探し始めるとネイリストの応募条件として、ネイリストの有資格者を条件とする求人が多いことに気づきました。がっかりして心が折れかけていた時に、資格がなく、未経験でも応募できるネイル アリュールの募集を見つけました。入社後サロンで1カ月間のしっかりとした研修でスキルを磨いてから現場に出られるところにも魅力を感じ、このサロンで働くことを決めました。

|お客さまの好みから似合うデザインを提案する
私は現在、新宿西口店でネイリストとして働いています。ネイリストの仕事は、お客さまの頭の中にある漠然としたイメージを、汲み取って形にしていくことだと思っています。
ネイルのお手入れ前に、色やデザインのご要望をヒアリングするのですが、お客さまによっては、雑誌の切り抜きなどの具体的なデザインイメージを持って来られる方もいれば、「お任せで」という方もいます。そこで、お客さまの洋服やヘアスタイルなどを観察しながら、よりその方の雰囲気や好みに合ったデザインを提案できるように心がけています。
完成したネイルをうれしそうに何度も眺めながら、「いつも素敵にしてくれて、ありがとう」と言ってくださると瞬間、自分が目指していた「女性をキレイにする」という仕事に近づけた気がして、この仕事を選んで良かったと思います。

ネイリストとして働き始めたばかりのころは、ジェルネイルのオフマシーンに慣れておらず、お客さまの指を傷付けてしまったりと、一日中落ち込んだ時もありました。でも、今では機械の使い方にも慣れ、そうした失敗もしなくなりました。
私の今の目標は、正社員となり、1人でも多くのお客さまが満足していただけるネイルを施すこと。そのためには毎日、気を引き締めて頑張っていきたいと思います。

●ある日の流れ
11:30 出勤。店内の掃除、当日の予約確認を行うなど、大忙し。
12:00 予約されたお客さまが来店。まずはその日の要望をヒアリング。内容を確認したうえで、施術をスタートさせる。
15:00 次のお客さまが来店するまで30分だけ休憩。
15:30 再び接客。1人あたりの施術にかかる時間はメニューにもよるが、だいたい1時間半前後。
18:30 30分の休憩の後、また別のお客さまを施術。
22:00 閉店。勤務終了。

●転職before / after
・雇用形態……アルバイト → 契約社員
・勤務時間……早番9:00~17:00、遅番17:00~20:00 → 12:00~22:00
・給与……貯金と1カ月過ごせる程度 → 同じくらい
・休み……週3~4日勤務 → シフト制月8日休
・休日の過ごし方……自宅でゆっくりしたり、遊んだり、ショッピング → 自宅でゆっくりしたり、遊んだり、ショッピング

●転職して変わったこと
やりたい仕事を見つけられたので、仕事に行くのがより楽しくなりました。

●編集部より
ネイリストの仕事に就く場合、有資格者のほうが仕事は見つけやすいが、中には、資格がなくてもOKなサロンもある。大山さんのように、根気強く条件の合う求人を探しつつ、資格の勉強を並行して考えるという手もあるかもしれませんね。

取材・文/松葉紀子(スパイラルワークス) 撮影/刑部友康