事務職からコスメ販売へ転身!未経験からチャレンジして見つけた私の天職!

2018年03月09日

未経験で転職するからこそ、自分が好きな接客の仕事を選んだ

オルビス町田マルイ店 サブチーフ
中新田 光理さん(27歳)

Profile:大学卒業後、楽器店の事務職に新卒で就職。半年勤務した後、接客業を経験したくて23歳でオルビスに転職し、ビューティーアドバイザーに転身。26歳のときサブチーフに昇格。休日は岩盤浴やスパでデトックスをしたり、大好きなアニメを観ながらのんびり過ごすことが多いそう。

前職で「お客さまと話すのが楽しい」に気が付いたのが転職のきっかけ

編集部:
中新田さんは、前職でどのような仕事をしていましたか?

中新田さん:
大学で音楽を勉強していたので、音楽に関わる仕事がしたく卒業後は楽器店に就職。商品管理など主に事務作業を担当していました。

編集部:
学生時代から好きだった音楽を仕事にしたんですね。それなのに、なぜ転職を考えたのでしょう?

中新田さん:
仕事は楽しかったですし、決して嫌ではなかったのですが、私の業務が商品管理だったので、人と話さずパソコンの前で黙々と作業することが多かったんです。ある日、ヘルプで店頭での接客業務を任されたとき、自分の持っている知識をお客さまに伝えると、納得していただけたり購入につながったりするのがとても楽しくて。それで「私、話すのが好きなんだな」と知りました。ただ、販売に異動することはできなかったので、接客業に転職したいと思ったのがきっかけです。

編集部:
事務作業より接客業があっていたんですね。

中新田さん:
やってみて気が付きました。でも、やってみないと自分が何が好きかとか、向いているとかわからないですよね。

自分の肌悩みを解決に導いてくれた経験から、美容業界を選んだ

編集部:
確かに! 数ある接客業の中でも化粧品の販売を選んだ理由は?

中新田さん:
もともと化粧品が好きだったんです。その中でもオルビスは特別な思い出があるブランド。大学入学をきっかけに上京したとき、そのストレスからか、すごくニキビができてしまい、ニキビケアのキャンペーンをしていたオルビスのショップに飛び込んだんです。そこで、ビューティーアドバイザーの方が私の状況を丁寧に聞いてくれたうえで、適切な化粧品を選んでくれてニキビが目立たなくなりました。この出来事がきっかけで、接客をするならオルビスでやりたいと思うようになったんです。私のように本当に困っている人を助けられるようなアドバイスができたらと。

編集部:
女性にとって肌の問題は一大事ですからね。

中新田さん:
本当にそうですよね。肌の調子が悪いと気持ちも前向きになれなかったりしますから。それで23歳でオルビスに転職しました。

編集部:
自分が好きな化粧品だったとはいえ、仕事としてお客さまに伝えるとなるとまた別ですよね。

中新田さん:
その通りです! 私はスキンケアしか使ったことがなかったのでメイクアップやボディケアアイテムの商品知識を覚えたり、接客方法を先輩の指導のもと学んだりすることから始めました。入社して1年間はとにかく吸収しようと心掛けていました。

接客は「話し上手」より「聞き上手」であることが大切

編集部:
やりたかった接客業に就いてみて予想外に大変だったことはありましたか?

中新田さん:
時期、一生懸命、商品の良さを伝えてもお客さまに商品をご購入いただけない時期がありました。こんなに商品のメリットを話しているのになぜだろうと悩んでいたとき、チーフから「もっとお客さまに寄り添って」とアドバイスをもらいハッとしたのです。
それまで商品の良さばかりを一方的に話していて、お客さまが何に悩んでいるかをきちんとヒアリングできていなかったのです。接客は話し上手よりも聞き上手であることが大切なのだと学んだ出来事でした。

編集部:
そのことに気が付いて仕事に変化はありましたか?

中新田さん:
「中新田さんにお願いしたい」と常連のお客さまがついてくださるようになりましたね。その中でも印象的だったのは、ニキビで悩んで来店された新規のお客さま。これまでいろいろな化粧品を使ったけれど改善しなかったと悩んでいらっしゃいました。肌を見せていただくとニキビだけでなく、かぶれも見られ、いろいろな化粧品を使いすぎているのではと思ったのです。そこで「ニキビを防ぎたいならこれだけを使ってみてください」と本当に必要なものだけをおすすめしたところ、それから通ってくださるようになり、来るたびに肌がキレイになっていらっしゃっておりこの仕事を選んでよかったなと実感。いまでは常連になってくださり、「彼氏ができた」という嬉しい報告までいただき、先日はお2人で来店してくださりました。

未経験から挑戦しても、好きな仕事だと頑張るモチベーションになる

編集部:
それは嬉しいですね。中新田さんが美容業界に転職をしてよかったと思う瞬間はどんなときですか?

中新田さん:
お客さまがキレイになるための提案ができ、実際に変わっていくのをこの目で見られたときです。前職のときに自分の知識を直接お伝えすることで、お客さまの役に立ちたいと思い転職を決めたので、それが叶えられたときはこの仕事を選んでよかったなと感じます。

編集部:
未経験で転職をするときに中新田さんが思う大切なことはなんだと思いますか?

中新田さん:
未経験で挑戦するからこそ、自分が好きな仕事を選ぶことではないでしょうか。これまでの知識を一旦捨てて、新しいことをいちから覚えるのは大変かもしれませんが、好きなものであれば頑張れると思うので。

編集部:
最後に転職をしてよかったと思いますか?

中新田さん:
私は心からそう思います。仕事の楽しさもありますが、先輩や後輩をはじめとする人の良さにも満足しています。昨年、サブチーフに昇格して今は後輩の育成にも力を入れており、ゆくゆくはチーフになりたいという新たな目標も出てきました。好きな仕事を自ら選んだからこそ、成長への意欲も高いと感じています。

■中新田さんの1日のスケジュール

9:30 出勤。スタッフルームで制服に着替えてメイクを整える。
10:00 店頭準備。清掃やレジ開けの準備を行う。
10:30 開店。接客のほか、商品補充、発注などを行う。
12:30 ランチ休憩。お客さまの流れを見ながら1時間休憩。休憩室でお弁当を食べることが多いそう。
13:30 午後の勤務スタート。後輩の接客指導やロープレ、スタッフミーティングなども大切な業務。
17:00 30分休憩。メイクを整えたりすることも。
19:00 勤務終了。スタッフ同士で飲みに行くことも多いそう。

■取材協力
オルビス
https://www.orbis.co.jp/

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取材・文/中屋麻依子 撮影/西岡さちこ