未経験から転職! 非常勤小学校教諭からセラピストへ

2015年04月23日

身体が美しく変わると心もキラキラ輝きだす。そんな女性をたくさん生み出したい

ナチュラルビューティーラボ株式会社 Dr.Body自由が丘店
吉田淳子さん(35歳)

ナチュラルビューティーラボ株式会社 Dr.Body自由が丘店 吉田淳子さん

Profile:短大卒業後、非常勤講師として小学校の英語教諭を約10年。さらなる英語力アップを目標に、オーストラリアへ留学。そこでアルバイトで出会ったのが『人を癒やす仕事』。帰国後は忙しく働く日本の働く女性をサポートしたいと、未経験からボディケアのプロへ転身。社内研修を経て、現在サロンデビュー4年目、指名のたえないセラピストに。

|私にとっては衝撃的!「身体を根本から改善する」考え方って!?
ラベンダーやセージにカモミール…。香りに包まれているだけで、ガチガチに固まった心と身体がほぐれていく。この感覚ってステキ! もっと追究してみたい!
『人の身体』に興味を持ったのはオーストラリア留学中の出来事。現地で何気なく応募したアロマサロンでのアルバイトが、私にとって人生を変える、大きな気づきを運んできてくれました。

実はアロマってオーストラリアでは心身疾患の改善をサポートするアイテムとして扱われているんです。アロマが単に心地良さだけを提供するものではなく、身体の内側に働きかけるものとして認識されている、その日本との認識のギャップにすごく心を揺さぶられました。そうか!「表面上の美しさ」よりも「内面からにじみ出る美しさ」のほうが奥が深いんだ。日本の働く女性に、この気持ちを伝えたい!

そんな思いを胸に日本へ帰国。正直、当初の目標だった英語の仕事と、日本の女性のキレイをサポートする仕事、どちらの道に進もうか迷いました。
迷いながらも毎日とらばーゆnetとにらめっこする日々(笑)。そんな中で見つけたのが「Dr.Body」の求人だったんです。

|得意の英語を活かす仕事と、女性の身体改善を目指す仕事、どっちが私向き?
『身体のゆがみを整えて、根本から改善を目指す』。とらばーゆで見つけた、このフレーズに釘づけになりました。オーストラリアにいた時、私の心を揺さぶった「内面からにじみ出る美しさをサポートしたい」という気持ちと原点が一致したんです。ゼロからのチャレンジはもちろん不安だけど、この仕事を通して私の願いがかなうかもしれない。もしかしたらこれは心機一転のチャンスかもしれない!

こうして思い切って応募。面接では何を話したのかも覚えてないくらい緊張しました。だって、まったくの未経験で飛び込む世界。それまで小学校の非常勤講師としての職務経歴しかなかった私、何をアピールしていいものやら(笑)。とにかくたくさんの子どもたちと心のコミュニケーションを通わせたお話をしたことだけは記憶に残っています。

|入社後、一番ドキドキしたこと。それは、『電話応対』
採用の通知を受け、1カ月の密度の濃い研修を経て新米セラピストとしてデビュー。最初のお仕事で一番緊張したのは、電話応対でした。お客さまの要望を聞いて、ピッタリの施術メニューを案内する。接客経験のない私にはすごくプレッシャーで。
「どんなメニューがあったっけ?」「ご希望の予約は何日の何時だっけ?」 1つでも間違うとご迷惑がかかる。電話口の先にいらっしゃるお客さま一人ひとりを気遣いながらも、なかなか即答のできない自分…。そんな未熟さとの闘いが続きました。

こうして新米セラピストとして必死に過ごすドキドキの毎日の中、うれしいできごとが! リピート来店されたお客さまから「あ、また吉田さんが施術してくれるんですね。よかった、ありがとうございます。今日もよろしくね」。

このひと言は今も、この先も決して忘れません。人に感謝されること、ありがとうの言葉がこんなに心に重く響いたことは、今までありませんでしたから。
そして、初めてのお仕事に応募した不安なあの時の気持ち、こうでもない、ああでもないと、必死に手技を学んだ研修期間…。そんな苦労も一気に吹き飛んでしまいました。

セラピストになって、私、初めて知りました。
たった一言の「ありがとう」には、とてつもない大きなパワーがあったんですよね。

デビューして4年目。私、今は胸を張って言えます。未経験でも、自分の気持ちに素直になって飛び込めば、一生涯心に刻まれる仕事への情熱がきっとその先にあるもの。最初の不安や迷いはほんの一時。不安は同僚や先輩と切磋琢磨して分かち合えばOK。そして頑張って乗り越えたその先にはお客さまからのありがとうというプレゼントまで待っている。
自分でも知りえなかった可能性とやりがいがそこにあるんですよね。だからこそ、未経験から飛び込むお仕事って本当にステキ! 心から今、思えます。 

●ある日の流れ
9:15 出勤、オープン準備。店内の掃除、予約のメールを確認。
10:00 1人目のお客さまが来店、90分の施術。
12:00 ランチ。今日は午後からの予約がいっぱいなので自然素材を使った手作りのお弁当を。
13:00 お客さまのカルテ出し、備品の在庫チェックと発注、予約のメールチェックに加えて、本社との事務連絡も行う。
15:00 午後の施術予約は3名さま。身体の状態をチェックしながら、そして会話を楽しみながら、一人ひとりに合わせた施術をほどこしていく。
18:30 勤務終了。今日施術を担当したお客さまの健康状態、会話メモなどを申し送りした後、終業。

●転職before / after
・雇用形態……非常勤 小学校英語教師 → セラピスト(正社員)
・勤務時間……8:15~17:00→10:00~21:00(シフト制 実働8時間)
・給与……一人暮らしができる程度 → 一人暮らしができる程度、プラスお小遣い数万円
・休み……週休2日(土・日) → 月6日(シフト制)
・休日の過ごし方……週明けの授業準備 → 女子会、連休には友達と小旅行

●転職して変わったこと
一番変わったのは「体形」(笑)。入社して知識を得るごとに女性の本質的な美への意識が変わりました。それに同僚同士でも施術についての勉強を重ねていくうち、自分自身の体調も変わって、風邪もひかない身体になりました。(吉田さん)

●編集部より
英語に関する仕事、女性のキレイをサポートする仕事。どちらが自分に向いているかで悩んだ吉田さん。求人広告を探す中、心に響くフレーズを発見したことがこれからの仕事人生の指針を決定することに。時には「ピンと来た」「好き」の気持ちに正直に応募をしてみるのも正しい行動かもしれません。

取材・文/中島典子 撮影/平山 諭