仕事と家庭の両立…めでたい結婚が悩みの種【働く女子お悩み相談】

2014年10月20日

20代から30代の働く女性は仕事やキャリア、そして恋愛、今後の人生プランなどいろいろと考えることも多いハズ。そんな悩みを抱えるとらばーゆ読者にキャリアカウンセラーの水野順子さんがアドバイス。リアルなお悩み相談に解決の糸口を見つけます。

働く女子お悩み相談【今回の相談者】

遠藤亜美さん(27歳/仮名)

新卒で大手情報・通信会社に就職して5年目。システムエンジニアとしてお客さま先に常駐し、システム開発の支援やサイトの構築に携わる。先日、結婚が決まり、年内に結婚式を挙げる予定。

おめでたい結婚!のハズが、仕事と家庭を両立できるか不安だらけ

水野さん:新卒でSEということは、理系の大学ですか?

遠藤さん:いえ、文系なんです。営業職希望だったのですが、エンジニアに回されてしまい右も左もわからない状態からのスタート。周りの方のサポートもあって、現在はプログラムのコーディングだけでなく、クライアント先に出向して案件のシステム支援や開発を任されています。

水野さん:それはスゴイですね。相当、頑張らないと文系から開発で活躍はできないですよ。一見、順風満帆ですが、どんなお悩みが…。

遠藤さん実は先日、結婚が決まりまして

水野さん:おめでとうございます! 

遠藤さん:ただ、これが今の悩みの種なんです。今の仕事は繁忙期だと終電帰りは当たり前だし、緊急障害が起こると帰宅後だろうか休日だろうが呼び出されるし…。今後、妊娠・出産した場合、今のペースで仕事ができるか心配で。

水野さん:職場に育休を取って復帰された方はいませんか?

遠藤さん:今の部署はほとんどが男性で前例がないんですよ。

水野さん:育休制度は完備されているんですよね。

遠藤さん:一応あるにはあるんですけど、時短で帰ると周りの男性社員から「使えない」みたいな目で見られちゃうのが実情。いっそのこと転職したほうがいいのかなと思っているところです。

水野さん:でも、開発のお仕事は好きなんですよね?

遠藤さん:はい。お客さまの要件が形になったときはとてもやりがいを感じて楽しいですし、自分に合っているとも思います。年々、責任の重い仕事を任されていることもうれしいですし。けれど、お客さま先で時短勤務なんてありえないので、転職するしかないのかなと。でも、今の会社は給与も待遇も良いので、転職したら下がることは目に見えているし…と葛藤の毎日です。

出産後も好きな仕事を続けるポイントは、これまで身に付けたスキル

水野さん:遠藤さんにとってベストは今の会社にいながら育休をとって、復帰後は時短で働き続けることでしょうか。

遠藤さん:そうですね。ただ、周りの同期や仲間を見ていると評価を得るためにガツガツ仕事をしている人が多くて、少しでも上にいきたいと頑張っている人ばかり。そんな中で、時短で働きたいとか言える立場じゃないなと思ってしまうんです。

水野さん:遠藤さんのお話を聞いていると、結婚や出産をして働くことを「うしろめたい」と思われているような気がします。

遠藤さん:はい、それはすごく感じます。

水野さん:結婚や出産はとてもおめでたいことで、うしろめたいことなんてまったくないですよ! 環境が変われば働き方が変わるのは当たり前のこと。それに、文系出身で開発まで任されている過程を見ると、相当、スキルを積んだのではないですか?

遠藤さん:確かに、「人の役に立ちたい」という気持ちが強かったので、社内業務よりもクライアント先で提案やサイト構築ができるような技術を身に付けてきました。でも、それは周りの人が助けてくれたおかげです。

水野さん:それもスキルの一つなんですよ。周りの人が「教えてあげたい」「サポートしてあげたい」と思われるのはご自身の人徳や努力の賜物。年々、重要な仕事を任されていることも評価されている結果です。もし、前例がないのならば遠藤さんが第一号になってみてはどうでしょうか。出産しても好きな仕事を続けることは当然の権利です。前例がないために遠藤さんは「申し訳ない」という気持ちが強いようですが、会社側から見れば優秀な人材を残しておきたいと思うものですよ。

遠藤さん:そう言ってもらうと、少し気持ちがラクになってきました。

水野さん:自信を持ってください! 転職するより、今の会社で出産後もキャリアを積んでいくことが遠藤さんにとって理想の働き方だと思われます。今後訪れる妊娠・出産に向け、自分の働き方を上司に相談して足場を固めておきましょう。

水野
■プロフィール
水野順子
株式会社キャリアコレクション代表取締役。キャリアカウンセラー、ビジネスメンタルトレーナー。女性とキャリア研究所主宰。女性のライフプランとキャリア支援を得意とし、これまで2万人以上、6万人以上の講演・研修を行っている。著書に『責めない しがみつかない 投げ出さない』。

オフィシャルサイト http://www.mizunojunko.com