「転職回数が多い」「アルバイト経験のみ」の人のための面接アピール術

2016年11月21日

経験で得たことをうまく伝えるポイントを知ろう!

転職回数が多いことでマイナスにとらえられてしまわないか…。
アルバイトしか経験がなく、これまでの経歴に自信がない…、
いざ転職活動をする時に、こんな不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

でも、大丈夫。伝えるコツをしっかりおさえれば、雇用形態や転職回数だけでマイナスになるわけではありません。
ここでは、自分の経験をうまく伝えるポイントをご紹介します。

転職ノウハウ面接

ケース1 転職回数が多く、悪い印象を与えないか心配

転職回数が多いと、採用してもすぐにやめてしまうと会社から思われないか、不安な方も多いと思います。
でも、それを気にし過ぎると、自分自身がネガティブな気持ちになり、自己アピールにつなげることが難しくなりがちです。

大事なのは、そんな面接官の不安をしっかり払拭できるようにアピールすることです。
まず、人員整理や出産や介護の事情など。これまでの仕事で明確な退職理由がある場合は、きちんと伝えるようにします。また、アルバイトや派遣就業、契約社員など、契約期間が設けてあり契約期間満了での転職の場合には、その旨もきちんと書くようにします。

その上で、「たくさんの経験があるから、今回の転職につながっている。次の目標を見つけて挑戦する気持ちになった。」という前向きな気持ちで、転職回数をプラスの経歴として伝えられるように意識しましょう。
今後の展望として、「長く働いていきたい」という意思を示すため、将来の目標や採用された場合に実現したいことを合わせて示すと、好印象につながります。

ポイント
・経験した職務経歴に共通することをアピールする。
・転職回数が多いことについて、必要以上に意識しない。豊富な経験や、チャレンジ精神があることを、アピールする材料とする。
・将来(5年後、10年後)の展望も示す。

アピール事例 営業職をめざして転職/転職経験 4回
私は、新卒で百貨店での販売職を経験後、雑貨専門店での販売職、メーカーでの営業事務を2社、経験しました。

私がこれまで選んできた仕事は、すべて「人に役立つ情報をご提供、ご提案する」ことです。
百貨店での販売職では、女性向けの雑貨の売り場で接客を担当していました。様々な用途でお買い物にいらっしゃるお客さまに対して、何のために、どういったものを買いたいと思っているのか、お話を聞きながらポイントを把握して的確に商品紹介や情報をご提供するように努めた結果、提案力を身に付けることができました。

「必要なことをご提案していく」ということを、仕事として取り組んでいきたいと考えて、営業事務職に転職をしました。主に、営業担当者のサポート役として、お客さまへの提案資料作成や、電話で商品の説明をするなど、新たな経験を積むことができました。また、営業事務スタッフのチームリーダーとして、各担当者の業務状況を把握して、新しい仕事の分担をしていくなどマネジメント業務にも携わることができました。

今後は、これまでの経験を活かし、さらに磨いていくために、直接お客さまと接する営業職で「提案力」を強化し、お客さまだけではなく、社内のスタッフの要望に対しても提案をしていくことで、貴社の事業に貢献していきたいと考えております。

ケース2 職歴がアルバイトだけで、自信をもってアピールできない

社員としての仕事に応募したけど、アルバイトの経験しかなく、職歴をどう書けばよいか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

アルバイトだから職歴として書いても意味がない、ということはありません。
雇用形態よりも大切なのは仕事で得たスキルや経験、仕事への考え方等です。
アルバイトの場合も、これまでの業務を思い出して、日々の仕事の内容や、身につけたことを詳しく書きましょう。

特に、応募先の企業に関連する業務経験は、評価される可能性もあります。
そのうえで、応募先の企業で正社員、契約社員などを希望する場合はしっかりと伝えるようにしましょう。その際は、アルバイトでの経験をもとにして、正社員、契約社員として採用された場合にさらにどんなことをがんばっていきたいかをアピールするとよいでしょう。

ポイント
・業務内容や、身に付けたスキルを詳しく書き出して確認する。
・「アルバイトスタッフのリーダーになった」、「スタッフのシフト管理を任された」、など、日常業務のほかに担当した業務があれば、経験としてアピールする。どのような役割を果たしたかについても説明する。
・業務内容だけではなく、仕事を通じて得られたことについても触れる。

アピール事例 アルバイトから正社員への転職/経歴はレストランでの接客3年
私は、3年間アルバイトとして、イタリアンレストランで接客業務に携わってきました。

3年目となった現在は、10名のアルバイトスタッフのリーダーとして、シフトなどの勤怠管理のほか、新入アルバイトへの指導なども任されています。指導にあたり、自分自身で工夫した客のポイントをまとめたマニュアルを作成したところ、社員の方からも評価をしていただき、正式なマニュアルとして採用されました。

この3年間で、仕事は受け身で言われたことだけをこなすのではなく、主体的に取り組むことで、多くのことを得られると実感しました。