ポイントをおさえてワンランクアップ! 見せたい自分になるためのオフィスメイク術

2016年07月25日
オフィスメイクは、好感度や信頼度をアップしてくれる大切な要素の一つ。そこで今回は、イメージアップコーディネーターの矢吹朋子さんに、職場であなたをもっと輝かせてくれるオフィスメイク術についてうかがいました。

勘違いしていませんか?あなたのオフィスメイク

みなさん、仕事の日のメイクで心がけていることはありますか? 最近の働く女子たちは、オフィスでは派手にならないように、メイクは「ファンデーションと眉毛だけ」「口紅など色のあるものは塗らない」という方も多いようです。でも、それでは顔色が悪く見え、仕事相手に不安感を与えてしまう場合も。そこで、あなたに好印象を与えてくれるオフィスメイクのポイントをまとめてみました。

(1)顔の印象が残る
顔立ちをくっきりと印象付ければ存在感がアップ。初めて会うクライアントにも顔を覚えてもらいやすくなります。
(2)安心感、信頼感を与える
具合が悪そう、頼りない感じ、そんな相手と仕事はしづらいもの。メイクで色味を足すことで、明るく健康で、しっかりした人、といったプラスの印象を与えることができます。
(3)上品に見せる
オフィスメイクに「この色はダメ」といった決まりはありません。華やかな色を使っていても、「上品」に仕上がっていればいいのです。

「見せたい自分」を作るのは眉

オフィスメイクの中で、自分らしい雰囲気やトレンド感を表現する一番のポイントはどこだと思いますか?それは眉。眉メイクは、メイクレッスンを受講するU29世代にとっても最も多い「お悩みポイント」でもあり、それだけ印象を左右する重要な部分ということです。

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《基礎の眉の作り方》

1眉を上げて眉山をチェック
(眉山は外側の白目の上にある)
(長め眉の場合は目尻のつなぎ目の上)
2眉尻は唇の口角と目尻の延長線上
3目尻は眉頭の位置より上にくるようにする
4眉頭は小鼻付け根の延長線上

眉頭から徐々に眉尻の方に向かって細くなる
眉頭の色は薄くぼやかすようにし、眉尻はしっかり書く

眉メイクで意識したい3つのポイント

(1)「基礎の形」をマスターする
まずは基本的な眉の形を知りましょう。鏡を見ながらイラストを参考にしてみてください。
(2)「トレンド」を取り入れる
トレンドからずれた眉の形は、「時代遅れ」に見られます。雑誌や周りの人の眉をチェックして、今どき眉を取り入れましょう。ちなみに現在のトレンドは、「カーブさせずフラットに」「太め」「色は薄め」です。
(3)「見せたい自分」に合わせる
基礎の眉の長さを少し変えるだけで、相手が受ける印象が変わります。自分をどう見せたいのかを意識して形を決めましょう。

見せたい自分と眉の長さ
ふんわりかわいい系に  基礎より短めに
ナチュラルに  基礎に忠実に
かっこいい美人系に  基礎より長めに

ポイントメイクは色選びがポイント

チークや口紅もお顔の印象アップには欠かせないアイテム。
ここではまず、色選びについてアドバイスしたいと思います。あなたは、チークやリップのカラーを決めるとき、「自分の好きな色だから」や「トレンドカラーだから」などを理由にチョイスしていませんか?こうした選び方では、寒色や暖色が混ざって全体的にまとまりがなく、肌がくすんで見えたり、やけに派手に見えてしまうことも。オフィスメイクでは、トレンドなどに左右されず、「自分をきれいに見せる色=パーソナルカラー」で選ぶとよいでしょう。一見、派手に思える色も、自分に合っていれば顔全体として派手な印象にはならず、肌をきれいに、目鼻立ちをくっきりと見せてくれます。パーソナルカラーについては、前回の【ビジネスにも恋愛にも効果絶大!パーソナルカラーで魅力UP~自分に似合う色の選び方とは】を参考にしてみてください。「自分のパーソナルカラーが分からない!」という方は、よく人から褒められるリップの色に、チークの色を同系色で合わせると安定しやすいでしょう。

オフィスメイクQ&A

最後に、メイクレッスンなどの教室で受講生の方からよく聞くお悩みや疑問にお答えします。あなたと同じお悩みを持っている方もいるかもしれません。ぜひ参考にしてみてくださいね。

Q ファンデーションって、結局何が一番いいの?
A U29世代なら脱BBクリーム!リキッドorコンパクトを。

「ベースメイクは手軽なBBクリームのみ」という方も多いようですが、カバー力の面ではちょっと心配。肌の悩みが増えてくるU29女子には、リキッドファンデーション+粉、またはコンパクトファンデーションがおすすめです。リキッドファンデーション+パウダーは少し手間がかかりますが、化粧直しはパウダーのみでOK。透明感が保てるのもメリットです。コンパクトファンデーションは手軽でありながら、肌もきれいに見せられるのが魅力ですが、化粧直しで重ね塗りをすると厚塗り感が出るのがネックです。それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分のライフスタイルに合わせて選びましょう。

Q メイク仕上げのアイラインで失敗してしまいます。
A アイシャドウ→アイライン、ではなく、アイライン→アイシャドウの順に変えてみて。

アイラインは、目元の印象を強めるためにとても効果的なメイク。最後のアイラインで失敗しがちな人、失敗するのが嫌でアイラインをあきらめている人は、アイラインを引いてからアイシャドウを塗ってみてください。たとえアイラインが失敗しても、アイシャドウでぼかすことができます。

Q きちんとメイクしているつもりなのに、していないように見られるのはなぜ?
A 手鏡のメイクで済ませていませんか?姿見でも仕上がりチェックを。

メイクするときに手鏡を使うと、距離が近いので、薄付きでも濃いと感じます。でも、実際に仕事で人と会うときは、手鏡で見るよりも離れた位置から見られますよね。そのため、自分で思っているより「薄い」印象に見られがちなのです。手鏡を見ながらメイクしたあとに、姿見などで少し離れた位置から仕上がりを確認しましょう。

Q 仕事のあとにデートの予定があるとき、メイク直しはどうしたらいい?
A 色味はそのまま、「光沢感」や「立体感」を出すのがポイントです。

夜、大切な人や友人と会う予定があるとき、メイクを少し変えるだけで、気分も切り替わりますよね。そんなときは、アイシャドウを同系の光沢のあるものに、口紅を薄めの色から少し濃い色の重ね付けがおすすめ。さらにネックレスやイヤリング、ストールなどの小物を顔周りに色をプラスすれば、より華やかに顔立ちがくっきりします。

Q 夏は顔だけ白浮きしてしまいます。
A 首の日焼けにも注意を! 焼けてしまったら、首の色を基準にファンデーション選びを。

顔は日焼けしないようにガードしていても、首のケアはおろそかになりがち。顔だけ浮いて見えます。外では首元もガードしましょう。もし首が日に焼けてしまったときは、顔の色に合わせたファンデーションではなく、首の色より少し明るいくらいのファンデーションを選ぶと自然に見えます。

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矢吹 朋子
(イメージアップコーディネーター、ブラッシュアップStyle代表)

東京・表参道でパーソナルカラー診断やメイクアップのレッスンを行うサロンを運営。個人向けコンサルティングのほか、企業研修などでも活躍している。2016年4月に発売した著書『美人だけが知っている似合う服の原則―肌質×瞳の色で即・診断!』(主婦の友社)も大好評。