先輩女子に聞いた!あなたならどうする?「夫の転勤についていく? いかない?」
U29女子のまわりでも、結婚する人が徐々に増えてきたのでは? 結婚すると直面する可能性のある「夫の転勤」問題。今後、U29女子がこの問題に直面した場合、どうすればよいのでしょうか? 先輩である、30代の既婚女性1,030人に、「夫の転勤についていくか」聞いてみました。
既婚女性の約35%が転勤についていかないと回答
既婚女性の約35%が、転勤にはついていかないと回答しました。また、ついていかない理由として「子どものことを考えて」というのが全体の約半数を占める結果に。夫婦で決めた子どもに良い環境で育て続けたいと考える人が多いようです。
また、「持ち家がある」という回答が31%。U29女子の中には、「夫にもちろんついていきたい!」と考えている人も多いかもしれませんが、子どもの状況や、持ち家など、簡単に引っ越しを判断できないリアルな理由があるようです。
転勤についていくかどうかは、幼稚園が分かれ目?
夫の転勤についていかない理由として、「子どもの教育環境のため」「子育てしやすい環境のため」といった、子どもに関わる意見が多数を締める結果となりましたが、子どもの年齢によって違いはあるのでしょうか。30代既婚女性のうち、「子どもがいる」と回答した774人に、子どもの年齢を伺いました。
子どもがいる場合、全体的に子どもが大きくなると、転勤についていかない傾向にあるようです。「ついていく」と答えた割合と「ついていかない」と答えた割合が逆転するのは、幼稚園などが始まるであろう4歳という結果になりました。
実際に、具体的な理由を伺うと
- 「「今の住んでいる市は子育てがしやすいと思う。医療費など。友達もいるし、県内都内どちらにもいずれ進学しやすい場所だと思うので」(38歳/専業主婦)
- 「子どもが今の幼稚園、保育所に慣れて、先生も友達も大好きなので、環境を変えたくない」(32歳/パート・アルバイト)
- 「一番上の子が中学生になるので受験のことなど考えて引っ越しはできない」(30歳/専業主婦)
- 「子どもが環境変化に敏感な性格をしており、幼稚園からの友達もたくさんいる小学校に行けるようにマイホームを建てたから」(32歳/専業主婦)
「受験」や「教育・生活環境」、「転校させたくない」といった意見が多く、転勤についていくかどうかは、やはり子どもの教育や生活環境などが構築されていく年齢かどうかが一つのポイントとなるようです。
片働き世帯と共働き世帯の「転勤についていかない理由」に違いはある?
夫の転勤についていかないと答えた人の中で、片働き世帯・共働き世帯によって、転勤についていかない理由に違いはあるのでしょうか。
■片働き世帯の場合
- 「お互い実家が遠方のため、親子とも今の場所で築いた付き合いを大切にしたい」(36歳/専業主婦)
- 「買って2年の家だし、やっと今の土地にも慣れて良い生活環境を整えたから」(36歳/専業主婦)
- 「もう生活環境を変えたくないため。引越しするたびその地域に慣れないとならないので、精神的に安定しない」(38歳/専業主婦)
- 「現在も実家にかなり頼っている状態なので、実家から離れても生活ができるとは思えない」(34歳/専業主婦)
- 「夫が一人で行くと言っているから」(38歳/専業主婦)
専業主婦は、「住みやすいと感じている環境から離れたくない」、「住み慣れた土地を離れるのが不安」という、今の環境からの変化を懸念する声が多いようです。その他にも「夫が嫌がっている」「夫が単身赴任でよいと言っている」など、夫が率先して単身赴任を希望するケースもあるようです。
■共働き世帯の場合
- 「手に職があるわけではないから。条件のよさが現職以上は望みにくい」(33歳/会社員)
- 「今の仕事を辞めると次の職場で正社員になれない可能性が高い。ある程度のキャリアも積んでいるので」(39歳/会社員)
- 「実家に助けてもらって、仕事と両立できているところが大きいので」(32歳/公務員)
- 「隣に義母、義父が住んでいるため、毎日子どもと遊んでくれるなど面倒を見てくれている。今の環境でない限り、自分は働きにいけないと思う」(35歳/パート・アルバイト)
- 「現在住んでいる県にしか職場が無いので、この会社で働き続けるため転勤にはついていけない。せっかく正社員で働いているので、辞めるのに勇気がいる」(31歳/会社員)
一方、共働き世帯の妻は「正社員として働き続けたい」といった、転勤に伴うキャリアのリセットを危惧する声や、「仕事と育児が両立できる環境を犠牲にしたくない」といった声があります。仕事と家庭を両立するための環境を守りたいという気持ちが強いようです。
まとめ
転勤についていくかいかないかは、やはり子どもの存在が大きいようです。結婚の段階で、「転勤」という問題に直面したとき、家や生活環境、子どものこと、自分の仕事のことなどをふまえ、どうするのかを夫婦で事前に話し合っておくとよいかもしれません。
調査期間:2015年12月08日(火)~2015年12月10日(木)
調査方法:インターネットリサーチ(調査機関 株式会社マクロミル)
調査対象:30歳~39歳 既婚 女性 1,030名