ぐっどうぃる博士に聞く！
第１回【モヤモヤ悩んだときどうする？不安と迷いを減らす方法】

仕事、恋愛、結婚、出産…それぞれのタイミングで、さまざまなライフイベントを迎えるU29女子。これまで多くの女性たちの悩みを聞いてきたぐっどうぃる博士に、悩めるU29女子に向けたアドバイスをいただきます！第1回は悩んだときの不安と迷いを減らす方法です。

私はこれでいいのだろうか？モヤモヤと悩みが尽きないU29女子

同年代でも、同じ環境にいても抱える悩みはそれぞれ違うU29女子たち。「周りは結婚しているけど、私はこのままでいいのだろうか？」「キャリアがちょっと不安だけど、将来大丈夫なのだろうか？」など、モヤモヤと悩みが尽きません。友達や家族に相談してもすっきりせず、「結局自分で解決するしかないの？」と、ますます不安に。
そんなときはどのように心のバランスを取ればいいのでしょうか。恋愛カウンセラーのぐっどうぃる博士に教えていただきました。

 

目先の悩みに囚われず自分にとっての幸せとは何かについて考える

多くの人が目の前の問題に悩み、不安になっていますよね。それらを解消するためには、自分を取り巻く「具体的な問題について考える」という視点から、自分の中にある「自分の幸せが何かを知る」という視点に変える必要があると思うんです。
僕は、幸せは3つの重要な要素によって決まっていると考えています。

1つ目が「コア」という、自分の生き甲斐や生きる意味のようなものです。それは育った環境や親、友達などの人間関係とともに徐々に形成されるもの。自覚していない人がほとんどですが、「そこにいると楽しい」「その状況じゃないと辛い」など感じるので、自分の過去で楽しかった事、辛かった事などを振り返り、じっくりと考えると見えてきます。

2つ目が「常識」。周りの声や情報などの「常識」が幸せには大きく関係しています。例えば、30歳近くになると「結婚は？出産は？」と周りの言葉で焦ったり、ニュースなどの「30歳までに結婚しないとやばい！」の見出しに不安になったりしますよね。最初、自分は何とも思ってなかったとしても、そういった「常識」によって幸せの価値観は揺れ動かされたりするのです。

3つ目は生物学的な欲求。子どもが欲しい、恋愛でドキドキしたい！など、あらがうことのできない欲求のこと。「仕事が私の幸せ！」って言っていた女性が、子どもを出産したら仕事そっちのけになったりするなんて話もあると思います。それは生物学的欲求が幸せに影響した例と捉えられますよね。

人は、この3つが満たされている時に幸せを感じられるのです。

 

悩みに振り回されないために。コアの見つけ方

SNSを始めとするインターネットから発せられる情報は玉石混交ですが、それら全ての情報をあたかも「世間の声（常識）」のように感じて不安になったりする時代。自分の中心である「コア」をしっかり理解することで、このような「常識」に心が左右されにくくなります。

あなたは何をしている時が1番幸せですか？あなたが絶対これだけは譲れない、というものは何でしょうか？そうした自分の「コア」を知っていれば、どうすれば心が満たされるかが分かり、その結果、仕事や生活で何をすべきか、人生で何を選択すべきかが分かり、迷いが減るはずです。

しかし、「自分の生き甲斐はこれだ！」とはっきり分かっている人は少ないはず。そんな場合には、過去の経験を思い返していつが楽しかったか、どういうときが幸せだったかを分析してみましょう。

また、親がどう育てたかも影響していることがあるので親の過去や自分の名前にヒントがあることも。特に「あなたはどんな人生を送ってきたのか？」と親にインタビューすることはとても効果的です。それらを探っていくと、いくつかのセンテンスが見えてくるはず。それは多くの場合とても単純です。たとえば「センスがあると言われたい」「頭が良いと思われたい」「ゴージャスな人生を送りたい」など。幸運にも、今、自分のコアに合った環境にいる人は、なぜそこにいると心地よいかが理解できるでしょう。

ちなみにこの「コア」は、リチャード・H・モリタ著『完結版マイ・ゴール 成功の秘訣は“選択”そのものにあった！』がヒントになっています。この本を読み、巻末にある400以上の質問に答える事で、自分のコアが何なのかが分かるかもしれません。

「今の幸せ」と「10年後の幸せ」
「幸せ」と言っても、「今の幸せ」と「10年後の幸せ」は違う場合があります。例えば、今は仕事でコアが満たされて幸せな人も、10年後に子どもが欲しいと思っても取り返しがつかないこともあるでしょう。

これは、たとえば受験の時、その時の楽しみを犠牲にして受験勉強をしたことで、目標の学校に入れた事と似ています。長い人生において、今の幸せを犠牲にして、10年後の幸福を考えなくてはならない事が時々あるのです。

逆に「今の幸せ」ばかり追い求めてうまく行かずに悩んでいる人も、「10年後の幸せ」を意識すると、今追い求めている幸せはこだわる必要のないものだったと気づくことも。

「10年後の幸せ」とは、身の回りにいる10歳上の人を見て、「こんな風になりたい」「あんな人生を送りたくない」などを想像すると見えてくると思います。

たどり着きたい「10年後の幸せ」を手に入れた「10年後の自分」（＝目標）を思い描けたら、一貫してそこを目指しましょう。多くの人はこのような目標がないため、なんとなく常識に左右され、なんとなくの努力をし、途中でうまくいかなかったり、問題にぶつかったり、悩みが生まれるとその努力を止めてしまうんです。目標を作り、ただまっすぐにその目標を目指すことこそが、その時々の悩みに振り回されなくなる秘訣だと思います。
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「私はこれでいいのだろうか？」「このままで大丈夫なのだろうか？」という漠然とした悩みを抱えるU29女子。

これは自分のいる場所（現在地）、地図、目的地を知らずにさまよっているようなものです。幸せには3つの要素があることを知り、さらにその中にある自分のコアを知ることは、地図を持つ事につながります。地図を持ち、10年後の自分を想像することで目的地が見えてくるはずです。

今回は自分の地図（特にコア）と、目的地を知ることで迷いを減らす方法をご紹介いたしました。

第2回（5月21日公開）では、U29女子を悩ませる「仕事と結婚」についてアドバイスいただきます。
お楽しみに！

【プロフィール】
ぐっどうぃる博士 （恋愛カウンセラー）
理学博士（生命科学専攻）。現在は主に恋愛カウンセラーとして活躍。自身の体験と生命科学的視点を合わせた独自の恋愛メソッドを展開し人気を集めている。恋や結婚で悩む女性の問題を解決するWEBサイト『恋愛ユニバーシティ』主宰。現在、WEB、雑誌など多方面で活躍中。『結婚を考えはじめた女へ』（王様文庫）など著書多数。
詳細はこちらhttp://u-rennai.jp/goodwill/