夢の実現に遅すぎることはない!憧れの職業に就いて広がる世界
悩みが尽きないU29女子。「いつまでこの状況は続くのだろう?」と不安になることもありますよね。そんなU29世代を経て30代になった先輩に、当時のリアルを聞いてきました!今回は、いくつかの仕事を経て、憧れのWEBデザイナーになって活躍する芦沢さんをご紹介します。
アパレル業界の販売からスタート!就職後、仕事への違和感が…
販売職や事務職などを経験して、憧れていたクリエイティブ職であるWEBデザイナーとなった芦沢さん。憧れの仕事に就くまでの出来事や気持ちの変化などについて伺いました。
―新卒で勤めた会社に入ったきっかけは何だったんですか?
大学在学中からエンターテイメントに関わる企画やクリエイティブの仕事がしたいと思い、おもちゃメーカーを中心に就職活動をしていました。でも、なかなかうまくいかなくて…。結局、子供服を扱うアパレルメーカーに就職しました。販促やイベントにも力を入れている会社だったので、企画や情報発信の勉強ができるかなと思ったんです。
―なるほど。そのお仕事はどうでした?モチベーションは少し上昇しているようですが。(グラフ:a)
企画のお仕事をやりたかったんですが、最初の配属は販売でした。でも、販売職はやってみると意外と向いていたし、子供と接する機会もあり楽しかったですね。
でも、5年は販売職かもしれないということを聞いてしまって…。大学の友達はみんなどんどんやりたい仕事をやっていたこともあり、焦りが募りました。接客は楽しいけど、やっぱり「やりたい仕事」かというと違和感があったんです。
接客以外のスキルを身に付けたい!さまざまな仕事をこなすものの…
―一度目の転職は、「やりたい仕事」を重視して探されたんですか?
いえ。新卒で就職して1年も経たないうちの転職だったので、とにかく接客以外の事務や営業などのスキルを身に付けたいと思って転職活動をして、IT企業の営業職に転職しました。
―この後、ガクンとモチベーションが落ちてしまいますが?
初めての営業職はやりがいがありました。でも、営業活動だけではなく、資料作りや事務処理、アフターケアまですべて1人でやらなければならなくて…。毎日、終電で帰るという日々が続いてしまったんです。元々、体力もそんなにある方ではなかったので、心身ともに疲れてしまったという感じでした。(グラフ:b)
職場に女性が1人しかいなくて、相談できる人もあまりいなかったんです。この時期は、精神的にも肉体的にもちょっと辛かったですね。
仕事はすごく勉強になったし、いい経験もできていたのですが、体調も崩してしまったので1年半くらい経ったところで、退職することを決めました。(グラフ:c)
充電期間。半年間ゆっくり体を休めながら、再度就職活動へ
―そうなんですね。では、次の仕事は決めずに、一旦休んでみようと?
そうですね、ゆっくり休もうと思っていました。今までできなかったジムに行ってみたり、物作りをしたかったので手芸をしてみたり。何もしてないと空っぽだし、やっぱり根底にクリエイティブなことしたいって思いはあったんだと思います。
―このときには焦りはなかったですか?
焦りは感じていましたね。でもなかなか働くということに自信が持てなくて…。だけど、徐々に「家にお金も入れてないし、やばいな(苦笑)」と思い始めて、再び就職活動を始めました。結局、休んだのは半年くらいだと思います。
仕事に復帰、やりがいは十分。でも「自分の本当にやりたい仕事」は何かを考え始める
―再就職のときは、どんな基準でお仕事を探していたんですか?
ブランクができてしまったので、あまりハードではない事務職を探していました。そのときに就職した会社には3年間くらい勤めていたんですが、通販のお仕事や秘書、編集アシスタントなど、幅広く経験させてもらいました。仕事に全力を注いでバリバリ働く人が多い職場だったので、そういう人のサポートをすることで、考え方も含めて色々と刺激を受けて勉強になりました。
―このときモチベーションはフラットな位置にありますが、意気揚々という感じではなかったんですか?(グラフ:d)
そうですね、仕事にやりがいはあるし、ワークライフバランスも取れていたんですが、与えられた仕事を淡々とこなすという感じだったので少し物足りなく感じてしまったのかもしれません。
―この頃もやっぱり何かクリエイティブなことがしたいという思いがあったんでしょうか?
どうなんでしょう。この頃は自分で物作りをすることもあまりやっていませんでした。
会社では、仕事熱心な人がとても多かったので、会話についていけないこともあって…。毎日、出社前に1時間カフェで時間を取って、おすすめしてもらったビジネス書を読んだりはしていました。
―毎日はすごいですね!その後、WEBデザイナーを目指すきっかけは何だったんですか?
この会社では契約社員だったんですが、契約形態が変わるというタイミングになって、社員になるか転職するかを真剣に考えてみたんです。「自分の本当にやりたい仕事」ってなんだろうって。そう考えたときに、やっぱりクリエイティブな仕事をしてみたい!という思いが強く湧いてきたんです。
クリエイティブな仕事がしたい!WEBデザイナーになることを決意
―なるほど。ここから動き始めたんですね。でも、なぜクリエイティブな職業の中でもWEBデザイナーを選んだのですか?
当時、就職先が多いクリエイティブ系の仕事で、結婚して子供ができても家でもできる仕事って何だろうって考えたら、WEBデザイナーだなってピンと来たんです。それですぐにスクールに通い始めました。
―この時点ではWEBデザインのスキルはあったんですか?
元々、絵を描くのは好きで、あとは学生のときに少しだけフォトショップ、イラストレーターを少し触ったことがある程度でした。
WEBデザイナーになるには遅いかも…という不安は大きかったです。でも、スクールに女性の先生がいて、とても美人な方でバリバリ仕事もしていて、とても憧れたんです。その先生も30歳を過ぎてから始めたと聞いて「遅いことはないんだ!」と自信が持てました。
―他に刺激を受けた人とかはいるんですか?
その頃はもう今の夫になる彼と付き合っていたんですが、彼はすごく楽しそうに仕事をする人なんです。彼からも良い影響をいっぱいもらいました。あとは、近所でエステサロンを経営している方がよく相談にのってくれ、とても良くしてくれていたので、お礼の気持ちも込めてそのサロンのホームページ作成をやらせてもらいました。デザイン、コーディング、サーバーへのアップまで何から何まで自分ひとりではじめてやってみたんです。大変でしたけど、スクールで学んだことを活かすことができ、やり遂げた達成感もあって、WEBデザイナーとしての大きな自信になりましたね。
WEBデザイナーデビュー&結婚。新しい生活のはじまり
―なるほど。それでついに憧れのWEBデザイナーになったんですね。
そうです。WEBデザイナーとしての仕事は思い描いていた内容とのギャップもほとんどなく、仕事は本当に楽しかったです。ただ、ちょっとお給料の面の不満と、この後の結婚、子育てを考えたときの働き方を考えたときの不安が少しありました。1年間はスキルを積むためにがんばって、それから転職活動を始めました。お給料のアップ、結婚、出産後も働ける会社ということを重視していましたね。(グラフ:f)
―同時期にご結婚されたんですよね?
そうです。今年の4月に入籍しました。転職でバタバタしていたので、さすがにちょっと大変でしたね。少し前から同棲していたので生活自体にはあまり変化はないんですけどね。でも、やっぱり夫がいてくれて、気持ちの支えがあるのは大きいですね。
いつかは子供も欲しい。これからも仕事をして、世界を広げていきたい
―今のモチベーションは急上昇していますが、今後の展望はどんな感じですか?
まだ転職して間もないのでがむしゃらにがんばっているという感じです。今までは良いデザインを作るということだけを求められていたんですが、今は経営的な目線というか、ビジネス管理の面も新たに学んでいます。いずれフリーになったときにも役立つかなと思って。これまでもいろんな仕事をしてきましたが、どんなことも無駄なものはないとすごく感じています。
プライベートでは、いずれ子供も欲しいですね。あとは、趣味でミュージカルを見たり、着物を着たり、茶道やったり、最近はゴルフを始めたり。すごく世界が広がっているので、このままいろんなことを吸収していきたいと思っています。
今はとても成長できている感じがするので、この調子でやっていきたいです。
いろんな仕事を経て、憧れのWEBデザイナーの仕事に就いた芦沢さん。ふんわりとした雰囲気ながら、どんなことからも学びを得ようとする積極的な姿勢がとても素敵でした。
<U29女子へのアドバイス>
どんなことも、「今からじゃ遅いかも?」と消極的にならないで。始めるのに遅すぎることなんてないと思います。自信がないと思っても、自分の本当に好きなことであれば結構パワーって沸いてくるものですよ。やってやれないことはないと私自身が日々実感しています。一歩踏み出す勇気を持ってチャレンジすることが大切だと思いますよ!