女子会につきあうのがしんどくなったときの対処法

2017年08月28日

楽しく話が盛り上がって、時間が経つのも忘れてしまう女子会。その一方で、「話につきあうのって正直面倒くさい……」と思う自分も。それって私だけ?

グループになると、一対一の関係よりも複雑になるのが女子の人間関係です。自分の気持ちを大切にしながら女子会で気疲れしないための対処のしかたや、同調圧力からほどよく距離をおく方法などについて、心理カウンセラーの石原加受子さんからアドバイスをいただきました。

 

同調圧力やマウンティングにはどう振る舞えばいい?

女子会で話が盛り上がるとき、「そうよね」「分かる分かる!」「そうなのよね~!」と、どんどん会話がエスカレートしていくことがありますよね。話がよく分からなかったとしても、つい空気を読んで口を挟まずにいる、という人も多いでしょう。

このように「同調圧力」がかかっていると感じたときは、無理に相手の話に合わせようとしたり、その場の雰囲気を壊さないようにしたりすればするほど緊張して、あなたの心が悲鳴をあげることになります。

そんなときは、「今、私しんどいと思っているな~」など、意識的に「自分の気持ち」にフォーカスしてみましょう。「ネガティブな感情を抱いている自分」を認識するだけでもずいぶん楽になるはずです。あまりにもいづらくなったら、トイレに立つなどしてその場を少し離れて、心を立て直すというのもひとつの方法です。

また、容姿やファッション、彼氏の話題などで、それとなく「私の方が優れている」アピールをしてくる「マウンティング」も女子会ではよく見られる光景です。対抗しようとして、相手をどう打ち負かそうか、どう引きずり降ろそうか、そんなことを考えながらの会話は疲れて当然です。

グループの中で人と比べたがるのは、裏を返せばその人の自信のなさの表れ。それにつきあって振り回される必要はないのですから、「その人の勝手」と割り切りましょう。「誰かが遠くで何か言っている」くらいの距離感で、むやみに反応するのは止めましょう。

 

自分の好きな事を考えながら、上手に話を聞き流す

女子会で「話の輪に入っていくのがつらい」と思ったら、椅子の背にもたれて黙っているだけでもOKです。ただしこのとき肝心なのは、「○○さんの話って退屈」「××さんて自慢ばっかり」などと、いちいち心の中で反応しないことです。相手を否定するトゲトゲした気持ちは自然と伝わってしまうので、話は聞き流して、自分の好きな事でも考えながらリラックスして過ごしましょう。

女子は基本的に、「人に話を聞いてもらいたい」と思う傾向が強いので、あなたがとくに意見を言わなくても、仲間に入ってくれていると認識し、あなたのことを「話をちゃんと聞いてくれるいい人」と感じます。話に加わることなくその場にいるだけでも、自分を否定されない状況を作り出せるのです。

 

「行くことが億劫」なら、少しだけ参加してみる

女子会に行くことが負担だと感じたら、その気持ちをきちんと認めることが大事です。「イヤだけどしょうがないか……」と、感情をいつも飲み込んでいると、本来は楽しいはずの女子会が、いつしか「苦痛でしかない」というような状況に陥ってしまいます。

最初から最後まで参加するのではなく、自分が楽だと思える範囲で行ってみるというのもひとつの方法です。「ごめんね。30分ぐらいなら参加できそう。それでもいい?」「ちょっと遅れて行ってもいいかな」「早く帰ってもいいかしら」とはっきり言ってみましょう。実行してみると、あなたの気分もグッと楽になるはずです。

自分の気持ちを「言葉にする」ことはとても大切なこと。なかなか言えないという人は、そのための練習を日頃からしてみましょう。例えば、メールであれば直接言いにくいことも伝えやすく、不用意に相手を傷つけることもありません。送信文を作ったら、送る前に句読点ごとに息を吐いてリラックスし、ゆっくりと声に出して読んでみるのもひとつの方法です。

 

女子会での同調圧力やマウンティングには意識的に距離感を持って、相手に振り回されないことが大事。

「話の輪に入っていくのがつらい」と思ったら、椅子の背にもたれてリラックスしてみるのも手。その場にいるだけでも、自分を否定されない状況を作り出すことができます。

また、女子会に行くこと自体、億劫に感じたら「ちょっと遅れて行ってもいいかな」「早く帰ってもいいかしら」と、自分が楽な範囲で参加するのもひとつの方法です。

記事監修:石原加受子
心理相談研究所オールイズワン代表。心理カウンセラー。「自分を愛し、自分を解放し、もっと楽に生きる」ことを目指す、「自分中心心理学」を提唱し、性格改善、対人関係、親子関係などのセミナーやカウンセリングなどを行う。日本カウンセリング学会会員、日本学校メンタルヘルス学会会員、日本ヒーリングリラクセーション協会元理事、厚生労働省認定「健康・生きがいづくり」アドバイザー。『「とにかく優位に立ちたい人」を軽くかわすコツ』(学研プラス)、『「しつこい怒り」が消えてなくなる本』(三笠書房)など著書多数。
http://www.allisone-jp.com/