「社内飲み会って意味あるの?」と思っているあなたへ  忘年会・新年会を人脈づくりに活かす方法とは

2017年12月20日

一年の締めくくりや新年のスタートに、全社をあげて忘年会・新年会が開催されるシーズン。「社内とはいえ、知らない人の多い飲み会はちょっと苦手……」「いつもなんとなく出席しているけれど、何か役に立っているのかな?」といったモヤモヤした気持ちを抱えていませんか?

社内飲み会は、普段、接点のない役員や他部署の社員とも交流できる貴重な機会です。こうした場を有意義に使って社内の人脈を広げていくコツを、人財育成コンサルタントでコミュニケーション術についての著書も多い、能町光香さんにうかがいました。

 

社内忘年会・新年会は自分を高める“学びの場”と心得る

ここ数年来、企業トップの方々から、「最近、若い社員から“社内忘年会に何の意義があるんですか?”という問いかけがあって驚いている」というお話をよく聞きます。自分の時間を大事にしたい気持ちもよくわかりますが、こうしたコミュニケーションの場は、上司や周囲の人々から、人とのおつきあいの仕方やトーク術を学ぶチャンスです。社内飲み会は自分が成長していくうえで、とても大切な“学びの場”となることを忘れないでほしいと思います。

今は直接関わりがない役員や他部署の社員でも、今後、新規プロジェクトや部署異動などでご縁があるかもしれませんから、この機会に将来のための“人脈づくり”を、ぜひ積極的に行いましょう。
 

飲み会の“最初”と“最後”にアピールを

「同じ釜の飯を食べた仲」ということわざがあるように、人は一緒に食事をとるとお互いに親近感がわきやすいもの。また、食事やお酒の席では、仕事場とは異なるその人の一面が自然と見えてきます。オーダーや食事の仕方、話の間の取り方などの言動を通じて、「細やかな気配りができる人だな」「すぐ話を自分のことにもっていきたがるな」といった人柄までしっかり見抜かれていることも。

だからといって、最初から最後まで周りの人の目を気にしながら食事やお酒を共にするのは大変です。ポイントとなるタイミングを押さえてコミュニケーションを図っていきましょう。実はコミュニケーションの際に、人の印象を左右するタイミングは、「ファーストインプレッション」「ラストエンディング」のふたつ。次のように最初と最後だけ、相手にきちんと好印象を与えることができれば、コミュニケーションは成功したともいえるのです。

ファーストインプレッション:自分からあいさつ+ひと言
「ファーストインプレッション」に大事なのは、最初のあいさつ。なんとなく顔は知っているけど……という他部署の人には、この機会に改めて、「○○部の○○です。よろしくお願いします」と、きちんと自己紹介に行きましょう。日本人は遠慮がちな人が多いので、なかなか自分から声をかけませんが、これだけで印象がまったく変わります。また、あまり会ったことのない役員や上司に対しては、「本日はご一緒できて光栄です」など、さらっとひと言付け加えれば、よりよい印象を残すことができます。

ラストエンディング:自分からお礼+ひと言
「ラストエンディング」のタイミングは、飲み会の最後もしくは翌日です。飲み会の帰り際、または翌日にも顔を合わせる相手であれば、会った際に「昨日は楽しかったです。ありがとうございました」と、自分からお礼を言います。さらに、「お話されていた○○のエピソードがとても印象的でした」など、具体的な感想を加えると、「自分の話をきちんと聞いてくれていたんだ」と相手から信頼感をもってもらえるでしょう。
 

“トーク力”より“質問力”を重視しよう

「よい人脈づくり」とは、すなわち「よい信頼関係づくり」。相手に「この人と一緒にいると心地いいな」と思ってもらうことが肝心です。そのための会話のコツは、話題の主導権を相手に握ってもらうこと。一番のおすすめは、相手の得意分野や趣味を詳しく聞くことです。「お休みにはどんなことをされているのですか?」という風にさりげなく切り出しましょう。

もし相手の趣味がゴルフで、自分はゴルフには疎いというような場合でも、「私はゴルフをやったことがないのですが、どんなところが醍醐味ですか?」といった風に相手に気持ちよく話をしてもらえるよう誘導していきます。自分が上手に話すというより、相手にうまく質問をすることに主眼を置いて会話をするといいでしょう。
 

普段仕事を一緒にしている同僚や上司だけでなく、他部署にも“顔が利く”と、いざというときにサポートしてくれたり、仕事をスムーズに進める助けになってくれることもあるでしょう。また、すこし離れた立場から第三者の視点でアドバイスをもらえることも。

社内人脈を広げていくことは、今後のキャリアにおいて決して無駄にはなりませんから、ぜひ飲み会の場などを積極的に活用してみてください。

 

記事監修:能町光香
人財育成コンサルタント、作家、一流秘書養成スクール校長。10年間、ティファニー、バンク・オブ・アメリカ、メリルリンチなどの一流企業にて上級管理職を補佐するエグゼクティブ秘書を務めると同時に、組織改革や人事採用などの企業内プロジェクトにも携わり成功をサポート。2012年に独立し、秘書育成の専門会社として株式会社リンクを起業。2013年には「一流秘書養成スクール」を創立。現在は本の執筆や講演、企業研修などでも活躍中。

※この記事は2017年12月時点での情報です。