皆さんにとって2010年はどんな年でしたか? 「楽しかった!」と言えたらとてもステキだし、そうでない人は2011年こそ! 新しい年にどんな自分に出会えるか、今からワクワクしますね。
シバタニの2010年は、仕事が充実していてあっという間に過ぎた一年でした。2011年は、仕事以外の生活ももっと楽しむことがテーマです(笑)。そこで今回は、「仕事以外の大切なもの」を大調査しました。
20代・30代シングル女性に、「家族、おカネ、遊び」などの10項目から仕事以外で大切なものを1つを選んでもらったところ、どの年代でも「家族」、「恋人(恋愛)」、「友人」という、人に関わる項目が上位にランクインしました。大切なものは、おカネやモノよりも“人”。年齢にかかわらず、そう考えている人が多いようです。
ただ、35歳〜39歳に限って見ると、「恋人」や「趣味」と答える人が減り、「家族」を選ぶ人がぐっと増える傾向に。30代後半といえば、両親がそろそろ高齢にさしかかる人もいる時期。そんな事情もあってか、家族を大切に思う人が増えているのかもしれませんね。
自分にとって何が大切かは、人生のそのときどきで変わるもの。社会に出てからの女性の価値観がどのように変化するのかを探るべく、アンケートでは「10年前に大事にしていたもの」も教えてもらいました。
答えてくれたのは、社会人経験が10年近く、あるいはそれ以上ある30代の人たち。この10年間で大切なものが変わったという人は、シングルの人は64.8%、結婚している人は66.7%。結婚している・していないにかかわらず、変化を感じている人が多いようです。
シングルの人たちの「10年前の大事なもの」トップ3は、「恋人」、「趣味」、「友人」で、「家族」は10.2%のみ。自分の時間をアクティブに楽しむ姿が浮かび上がってきます。「家族」は現在の1位に急浮上していますが、「恋人」「趣味」「友人」という人も15〜20%近くいて、今もなお、30代シングルの価値観は多様なようです。
結婚している人たちの「10年前」は、「家族」、「恋人」、「趣味」がほぼ同率ですが、10年後の現在は「家族」が大多数。なかには「結婚して恋人が家族になったので相手は同じ」という人もいましたが、いずれにしても結婚が価値観に与える影響は少なくないようです。
では大事なものは、どんなときに変わるのでしょうか。結婚している人たちは、まさに“結婚”が共通するきっかけのよう。一方で、シングルの人たちの変化には、「恋人→友人」「友人→趣味」など、さまざまなものがありました。
その理由には、「いろいろ遊んで落ち着いた(遊び→恋人)」や「勉強して希望の仕事に就けた。今後は趣味で人間の幅を広げたい(勉強→趣味)」などの声が。遊びでも勉強でも精一杯楽しむ20代を過ごしたからこそ、30代になって新しい「大事なもの」が見えてきたのかもしれませんね。
また、「恋人への依存心がなくなった(恋人→趣味)」、「仕事が忙しくなり、一番大切なことを優先にするようになった(遊び→恋人)」という人も。年を重ねるごとに余分なものがそぎ落とされて、大切なものだけが残る。そんなふうに大人の女性になっていけたらステキですね。
皆さんの「大事なもの」はなんですか。新年を迎えるこの時期に、自分を見直してみるのもいいかもしれません。もちろん仕事も大事ですが、自分の時間も充実してこそ仕事に力を注げるというもの。自分にとっての「大事なもの」を大切に、オンもオフも楽しめる──皆さんの2011年が、そんな一年になりますように!
- 「恋人→家族」。恋人が家族になったから(30歳・総務・派遣スタッフ・既婚)
- 「趣味→家族」。両親が年をとったので(31歳・営業事務・派遣スタッフ・シングル)
- 「遊び→恋人」。いろいろ遊んで落ち着いた(31歳・一般事務・派遣スタッフ・シングル)
- 「恋人→趣味」。恋人への依存心がなくなった(33歳・営業・正社員・シングル)
- 「勉強→家族」。自分の将来のために勉強して頑張ってきた。でも、あるとき病気をして、家族のありがたさ大切さに気づいた(30歳・看護師・正社員・シングル)
- 「趣味→家族」。昔は両親から小遣いをもらって、すぐ趣味に使っていた。今では自分も働いて、両親の苦労が理解できる。家族の絆も深くなります(32歳・ユーザーサポート・契約社員・既婚)
文・構成/編集部、デザイン/河村俊子(studio PAWOZ)