彼ができると仕事に身が入らない…【働く女子お悩み相談】

2014年08月07日

20代から30代の働く女性は仕事やキャリア、そして恋愛、今後の人生プランなどいろいろと考えることも多いハズ。そんな悩みを抱えるとらばーゆ読者にキャリアカウンセラーの水野順子さんがアドバイス。リアルなお悩み相談に解決の糸口を見つけます。

今回の相談者【今回の相談者】

斎藤由美さん(28歳)

新卒でエンタメ系企業の秘書課で役員秘書を4年勤める。新たな職種にチャレンジしたいと思い、26歳で転職。現在の会社に契約社員として入社し、Webサービス企業での企画や営業推進、プランニングなどを行っている。未婚・彼氏あり。

彼ができると仕事に身が入らなくなってしまう…

水野さん:斎藤さん、優雅な雰囲気で秘書課にぴったりのイメージですけど、Webサービスという異業種にチャレンジした理由は何だったんですか?

斎藤さん:秘書の仕事に面白みを感じなくなって…というのは建前で、秘書課の“女の園”な世界に嫌気がさしちゃって。仕事内容だけでなくメイクや身だしなみのことまでチクチク。ちょっと薄着をしていると「下着が透けているから着替えてきたら」とか言われて。まったく透けてないのに! 同期入社の半分以上が辞めていきましたね。

水野さん:秘書の仕事で身に付いたスキルってありますか?

斎藤さん:マナーや話し方などはとことん教えられましたね。

水野さん:確かに、話し方やたたずまいが落ち着いていらっしゃいますよね。

斎藤さん:でも、今の会社に転職して自分のスキル不足を痛感しています。エクセルもパワーポイントもほとんど使えないし…。今まで何をやってきたんだろうと。

水野さん:働き始めたころ、28歳の自分はどうなっていると考えていましたか?

斎藤さん:とっくに結婚して子どもがいると思っていましたね…(遠い目)。

水野さん:現在、斎藤さんのプライベートと仕事にかける比重ってどれぐらいでしょう。

斎藤さん7対3でプライベートですね。以前は仕事が7だったんですが…。

水野さん:なぜ、逆転を?

斎藤さん彼ができると頭が恋愛でいっぱいになっちゃうんですよ。仕事をしていても、彼が今、何をやっているか気になったり、彼と会う予定があれば残業もしたくないですし。

水野さん:その彼と結婚予定は?

斎藤さん:私はしたいんですけど、彼は2歳年下なので、まだ結婚を考えられないみたい。それに私、彼に執着しちゃうタイプで「今何やっているの」と頻繁にLINEをしたり、返信がないと「ほかの女の子と遊んでいるのでは」と勝手に不安になったりして、その気持ちをぶつけちゃうので、彼からウザいと思われているみたいで。名前をもじられて“ウザ美ちゃん”って呼ばれているぐらいなんです(泣)。とうとう「もう少し仕事、頑張りなよ」と言われてしまいました。

仕事を頑張ったほうが結婚に近づける可能性大!

水野さん:女性はプライベートが充実していると、仕事もうまくいく人が多いですけど、斎藤さんはどちらかに偏ってしまうのですね。ちなみに今、仕事は楽しいですか?

斎藤さん:正直、飽きています。入社したころは目標としていた先輩もいて、頑張っていたんですけど、その方が別の部署へ異動になり指標をなくしてしまったというか。だからといって転職するほどのモチベーションもないですし。

水野さん:仕事も恋愛もどっちつかずなんですね。いまどきの男性は専業主婦で家庭を守ってくれる人よりも、共に働いて家計を助けてくれる自立した女性を求める傾向があるので、斎藤さんも彼に結婚を迫るよりも、仕事を頑張ったほうが結婚に近づくかもしれませんよ。ちなみに今、仕事で身に付けたいスキルはありますか?

斎藤さん:数字関係が弱いので、ビジネス数学を学んでみたいと思いますね。

水野さん:最近は、大学の公開講座など、ビジネススキルを気軽に学べるカリキュラムがたくさんあります。気負わず行ける講座も多いので、そんなところへ出向いて知識を増やしたり、勉強をしにきているほかの業種の方たちと交流を深めたりすれば新しい道が開けると思いますよ。学んだ知識を彼に少しずつ披露したら「今までと違って仕事の話もできる」と惚れ直されちゃうかも!

斎藤さん:良い事を聞きました(笑)。無理のない程度でビジネススキルを磨いて、恋愛と仕事のバランスが5対5になるように頑張ってみたいと思います。

水野
■プロフィール
水野順子
株式会社キャリアコレクション代表取締役。キャリアカウンセラー、ビジネスメンタルトレーナー。女性とキャリア研究所主宰。女性のライフプランとキャリア支援を得意とし、これまで2万人以上、6万人以上の講演・研修を行っている。著書に『責めない しがみつかない 投げ出さない』。

オフィシャルサイト http://www.mizunojunko.com