女のマネー講座:二人暮らしで貯金するには?

2010年01月01日
マネー講座タイトル


自分で働いて得たお金は、ムダにしたくないし、できる限り賢く付き合いたい。
ここで、マネーの賢い貯め方、使い方を身に付けよう!

vol.20 結婚式の資金が貯まるか不安!二人暮らしで貯金するにはどうしたらいい?


編集/正社員/I・Hさん(28歳)

profile 大学卒業後、出版社に新卒で入社。約2年勤めた後、現在の会社に転職した。現在、夫と二人暮らし。互いに忙しいため、結婚式は先延ばしに。また子どもはまだいないが、現実的に産むことを考えている。

編集/正社員/I・Hさん(28歳)家計簿

溝渕麻理さん


溝渕麻理さん
ファイナンシャルプランナー兼 キャリアカウンセラー。 三菱信託銀行を経て、人材派遣会社、人事総務部マネージャーを経験後、お金の専門家の集団「フェイシス」に参画。100ten.Schoolで講師も行う。
http://www.100ten.co.jp/


確実に貯金するには、目的のための口座と緊急用の口座を持つこと!

Iさん:「現在、夫と二人暮らしをしています。今の仕事は楽しくやっていますが、子どもをいつ産むべきかで悩んでいます。それに、同業者の夫も私も仕事が忙しく、子育てするなら今の会社を辞めないといけないのかと…」
溝渕先生:「やりがいを感じている今の仕事を中断するのはもったいないですね。子どもを産むタイミングに関して一つアドバイスできるとすれば、会社員のうちに子どもを産んで、出産育児一時金(※)や出産手当金などの各種手当を利用すること。子育て中の仕事については、子どもができてから考えたらいいと思いますよ。その代わり、どんな働き方があるのか、アンテナを張っておくことです。ちなみに、編集以外の仕事に抵抗はありませんか?」
Iさん:「前社では事務経験があるので、抵抗はありません。けれど時間に余裕ができるかもしれませんが、積極的に仕事を変えようとは思えないかも…」
溝渕先生:「28歳のあなたは、あと30年は働けます。子育て期間中の2~3年は一番やりたい仕事でなくてもいいのでは? 臨機応変に考えてもいいのではないでしょうか」
Iさん:「そうかもしれませんね。実はこれまで結婚式のお金(450万円)を二人で貯めてきたのですが、冠婚葬祭などの出費が重なり、積み立てを崩してしまっているんです」
溝渕先生:「本当に必要なお金に手をつけないためには、貯金口座を2つに分けてください。Iさんの場合は、月々5万円を結婚式用に、月1万円でもいいので用途を決めないお金用に分けて貯金してください」
Iさん:「そうすれば良かったんですね。でもお金を貯めるのって大変ですね」
溝渕先生:「結婚したら、誰もがお金の計画を立てなければいけないので、悲観しないでくださいね。ほかに気になることは?」
Iさん:「保険は何に加入したらいいでしょうか?」
溝渕先生:「今は夫婦で入院保険に加入すれば大丈夫」
Iさん:「女性向けの保険はおすすめですか?」
溝渕先生:「女性専用の保険である必要はなく、むしろ、保険会社の格付けや、保証内容で商品を選ぶとよいでしょう。女性専用商品にメリットを感じるならば、特約タイプで十分。女性専用商品はパック商品が多く、不要になったとき、特約のように外すことができません」

◆結論1 :
結婚資金を切り崩さないためには用途を決めない預金口座も作りましょう

結婚式のために、二人で貯めてきたお金を切り崩すとなると、焦りが出てきてしまうかもしれませんね。社会人ですから、冠婚葬祭をはじめとした緊急のお金が必要になることを見越して、結婚資金のための口座と、用途を決めない口座の2つを用意して、分けて貯金するようにしましょう。口座ではなく封筒でも構いません。実行に移すことが大事です。

◆結論2:
共働きの夫婦なら、まずは入院保険に加入しましょう

保険商品には、大きく分けて、生命保険、医療保険、損害保険の3つがあります。結婚したらまずは医療保険の中でも入院保険に加入するのがよいでしょう。死亡保障つきの生命保険は、子どもができたときで間に合いますよ。どの商品にするかは、保険会社の格付けを参考にしつつ、保証内容を見て決めてくださいね。