未経験から転職! ブライダルコーディネーターから英会話のスクールカウンセラーへ

2014年10月02日

日本から世界へ、一歩を踏み出すお手伝い。やりがいある幸せな仕事です

ベルリッツ・ジャパン株式会社 大手町ランゲージセンター
恵崎麻里絵さん(26歳)

ベルリッツ・ジャパン株式会社 大手町ランゲージセンター 恵崎麻里絵さん

Profile:大学卒業後、ブライダルプロデュース会社に入社し、総務を担当。お客さまと接する仕事をしたいと考え、入社3年目に転職を決心。社会の一線で活躍する人をサポートしたいと考えて語学業界を志し、2012年11月に現社に入社。

|日本の未来を担う人をサポートしたい
幸せのお手伝いができる華やかな仕事に憧れて、大学卒業後はブライダル会社に入社。ウエディングプランナーを目指しましたが、配属されたのは本社の総務部でした。会社の仕組みが学べて、やってみると楽しい仕事でしたが、私はやはり現場でお客さまに接したい。その思いを捨てきれず、転職を決心しました。

転職先に語学業界を選んだのは、実は東日本大震災がきっかけです。日本が元気を取り戻すためには、国内市場にとどまらず、世界にどんどん出て日本の産業を引っ張っていける人が必要になる。私はそんな人たちのサポートをしたい。そう思ったときに浮かんだのがベルリッツでした。留学や海外とのビジネスのためなど“本気で学ぶ人”が選ぶスクール。そんな印象があったので、募集を見て迷わず応募したんです。

前職の総務では、現場を知らないことが私の弱点。転職では、それを克服するために、現場に立つ仕事をしたいという思いもありました。スクール運営の最前線を担うスクールカウンセラーは、その意味でも希望にぴったりの仕事でした。

|自分の道を見つけ、働く迷いが消えた
入社後しばらくは勝手がわからず不安でしたが、やがて仕事にも慣れ、順調に回り始めたと思ったころに突然、最大のスランプに陥りました。体験レッスンのお客さまから受講申し込みをいただけなくなってしまったんです。来る日も来る日も何人も。そのうち接客が怖くなってしまって、ずいぶん悩みました。

そのスランプを抜ける後押しになったのは、それまでに出会ったお客さまの声でした。「来月の出張に備えたい」と短期的な目標から受講を始めた方が「実は会社の海外赴任に応募してみようかと思うんだ」などと夢を語るようになり、「受講してよかった」と言ってくださる。その方々に信頼していただいてお手伝いができているのに、ここで挫けたら申し訳ない。そう思い直して自分の接客を一つ一つ見直し、先輩にもアドバイスを聞いて回って。そうするうちに、気づいたらスランプを抜けていました。

そして、この7月から「ラーニング・プログラム・スペシャリスト(LPS)」という新しいポジションに就くことに。お客さまそれぞれのカリキュラム作成から学習の目標達成までをサポートする職種です。入社1年半の私が…と戸惑いましたが、ベルリッツの良さを多くのお客さまに伝えたい、また働く楽しさを教えてくれた上司や先輩の力になれる存在に成長したいと考え、昇進を決心しました。今の目標は、後に続くLPSの人たちにスキルを伝えられるように経験を積むこと。ここでキャリアを積んでいくんだと自分の気持ちが固まり、働くことに迷いがなくなりました。

●ある日の流れ
8:15 出勤(早番の日)。清掃、オープン準備。
8:30 オープン。
10:30 新規のお客さまの体験レッスン。カウンセリングで受講動機をうかがい、どんな場面で英語が必要なのかをきめ細かくヒアリング。体験レッスンの担当講師に伝え、実践の場にあった内容を即座に組み立てる。
13:00 遅番スタッフが出勤。引継ぎミーティング。
13:30 ランチ。
15:00 接客の合間に事務作業。翌日のレッスンの準備やご契約情報の管理、来校したお客さまにお声をかけるタイミングの確認などを、全社共通システムを使って細かく準備。
16:45 勤務終了。

●転職before / after
・雇用形態……正社員 → 正社員
・勤務時間……9:00~18:00 → 7:30~22:00(シフト制・実働7.5時間)
・月給……一人暮らしできる程度 → 一人暮らしできる程度
・休み……週休2日制(土日・月1回土曜出社あり、年間休日108日) → 週休2日制(シフト制、年間休日120日以上)
・休日の過ごし方……自宅で休養 → 読書、勉強、妹と買い物

●転職して変わったこと
ここでキャリアを積むと心が決まり、仕事と真剣に向き合うようになりました。産休・育休を取得する先輩も多く、女性が長く働ける環境があることもモチベーションの源になっています(恵崎さん)。

●編集部より
恵崎さんは、実は転職と同時期に結婚。いずれ子どもを持つかもしれないことも考えて、「今は仕事に打ち込んで、経験を積んでおく時期」と言います。将来から逆算して、今何をするべきか。そんな視点で働き方を見直すと、自分のあるべき姿が見えてくるかもしれません。

取材・文/大崎直美 撮影/平山諭