株式会社DHCで働く:私のキャリアストーリー

2015年04月16日
化粧品をはじめ、美容・健康食品の販売など幅広い事業を展開する株式会社DHC。店舗数は日本全国で200店舗を超え、多くのショップアテンダントが接客に従事している。そのショップアテンダントを育成するのが内田さんだ。店頭からトレーナーにキャリアアップした自身の職務経歴と共に、今の仕事のやりがいを聞いた。

自分の力でキャリアアップすることの大切さを知りました

株式会社DHC
教育研修課 トレーナー
内田朋美さん(28歳)

株式会社DHC 教育研修課 トレーナー 内田朋美さん

Profile●1986年生まれ。美容専門学校を卒業後、美容師として約2年弱勤務するも激務と不安定な待遇に疑問を持ち退職。22歳の時に株式会社DHCの契約社員としてショップアテンダントになる。24歳で店長、26歳でサブマネージャーに。その年、長年の希望であったトレーナーとなり正社員に。現在、既存研修担当トレーナーとしてスタッフの育成に当たる。

一生働ける仕事を見つけたい!
20歳で幼いころからの夢をかなえた内田さん。中学生から美容師を目指し、高校卒業後は迷うことなく美容専門学校へ進み資格を取得。念願の美容師となりヘアサロンで働き始めたが…。「アシスタント時代はとにかく激務で休みはほとんどありませんでした。でも、小さいころから母が働いている姿を見て育っているので、働くことは当たり前という概念があり、私自身も高校生からずっとアルバイトをしてきました。働くことが好きでしたし、激務も平気だったんです」。

ただ、問題は内田さんが入社したヘアサロンは福利厚生の待遇が整っていなかったことだ。「一生働きたいと思っていたので福利厚生や企業の安定性は私にとってすごく重要な問題でした」。

そこで内田さんは22歳の時にヘアサロンを退職し“長く働ける企業であること”“大好きな美容に携われる仕事であること”の2つを軸に仕事を探し始めDHCと出会う。「新人研修で担当になったトレーナーの方がとてもキレイだったんです。それは顔のつくりというよりも、好きな仕事をしている自信とやりがいに満ちていて“仕事が楽しくてしょうがない”という雰囲気で輝いていました。そんな先輩がイキイキと働いている姿に、自分もこうなりたいと将来を重ねられたんです」。入社後はショップアテンダントとして店頭に立ち、接客販売の仕事からスタート。「知識がない分、笑顔と率先して動くことを心がけていました。商品知識をつけるため、社会人になって一番勉強もしましたね(笑)」。そんな彼女の頑張りが認められ、入社2年目、24歳で店長昇格となった。

仕事風景

1日2~3店舗を周りショップアテンダントに商品知識や接客方法を指導。この時、悩みや仕事に対する気持ちなどもヒアリングし、モチベーションをあげることも大切な仕事だ。

28歳で再び理想の仕事を手に入れた
若き店長が任されたのは新店舗。すべてが手探りの中、内田さんは顧客さまを作ることを重視し接客に力を入れた。「新しいお店を地域に定着させるため、再来店してくれるお客さまを作ることを一番に考えました。スタッフたちに接客方法を指導し、徐々に顧客さまがついてくる過程を見るうちに“人材育成”の楽しさに夢中になっていたのです」。この時、頭に浮かんでいたのは新人時代に出会ったトレーナーの姿。店長からサブマネージャーを経験し仕事に自信がついたころ、自らトレーナーになりたいと手を挙げた。「ショップアテンダントからトレーナーになった事例はあまりなかったのですが、熱意をアピールして採用となりました。ここから再び、勉強の日々です」。

現場経験が長い分、知識はあったが、それを伝える技術が足りず、どう話せば伝わるのか、理解してもらえるのかを必死で考えたという。「自分が店頭にいたとき、トレーナーに何をしてもらったら結果が出たかを改めて考えました」。内田さんは自分のキャリアになかったものを補いつつ、培った経験を存分に活かしたのだ。

商品

内田さんも愛用しているDHCの基礎化粧品。実際に使って品質に自信があるからこそお客さまにも勧められる。新商品が出ると必ず自分で使ってチェックするそう。

現在、店舗スタッフ指導のためショップを飛び回る日々を送っている。「トレーナーの最終目標はスタッフを育成しながら、売り上げにつなげていくことです。しかし、売り上げが伸び悩んでいる背景にはスタッフの悩みや迷いがあるもの。それを取り除くための対策を考え、実際に行動に移すよう指導しながら背中を押すことが私の役目だと思っています」。そして、少し照れたようにこう続ける。「人に頼ってもらうことが好きなんです。相手が喜んでもらえるよう尽くすことが自分の喜びにつながるんですよね」。彼女は28歳にして再び、理想の仕事を手に入れたのだ。

◆キャリアステップ

20歳:美容師としてヘアサロンに勤務(社会人1年目)
美容専門学校に2年通った後、ヘアサロンに就職。アシスタントとして遅くまで働き、休日もほとんどない日々を過ごす。修業のつもりで頑張っていたが、徐々に健康面でも不安が出てくるようになる。

22歳:株式会社DHCに転職(社会人2年目)
福利厚生が整っていないことに不安を抱きヘアサロンを退職。この経験から安定した企業に勤めたいと思うようになり、契約社員で株式会社DHCに入社。ショップアテンダントとして店頭で接客販売を行う。

24歳:店長に昇格(社会人4年目)
入社1年半でリーダーに任命され、2年目で店長に抜擢。ファッションビル内にオープンする新店舗の店長として人材育成や売り上げ管理などに努める。

26歳:正社員雇用となりトレーナーに異動(社会人6年目)
2店舗を担当するサブマネージャーを経験した後、自らの希望でトレーナーの試験を受け合格。最年少トレーナーとして活躍するように。新人研修や店舗を回りショップアテンダントの育成を行っている。

◆企業概要

株式会社DHC
住所:〒106-8571 東京都港区南麻布2-7-1 
TEL:03-3457-5311(代) HP:http://top.dhc.co.jp/

【事業内容】
天然成分の自然治癒力と肌への融合力にいち早く着目し、天然成分100%の美容液や化粧品を開発。また、健康食品にも力を入れて低価格、高品質の商品を次々と生み出し業界を牽引。また、アパレルやインナーウェア、リゾート開発など多角的な事業展開を行い飛躍を続けている。