女の転職理由No.2「給与・待遇アップ」のためにすべきこと3

昨年とらばーゆのアンケートで女性の転職理由の第2位にあがっている給与や待遇のアップ。でも、実際にはどのように実現すればいいの？　女性のキャリアを支援して20年のベテランキャリアコンサルタント、上田晶美さんに“給与・待遇アップ実現術”をわかりやすく3つのポイントで教えてもらいました。

Point1　面接の際に直接交渉

「女性は給与など数字面の交渉が苦手な人が多いかもしれないですが、給与アップを目指すのなら面接ではっきり言うべき。ただし、言い方にはポイントがあります。「前職ではこのようなスキルが評価されて、額面は○○円ほどでしたが…」と自らのアピールポイントとともに、今まで支給されていた具体的な額、そして、それ以上プラスαを望んでいることを伝えましょう。大事なのは謙虚かつ攻めの姿勢で交渉することです。注意したいのは、ただやみくもに給与・待遇アップを口にするのではなく、「自分にはこれができる」とスキルという武器を持っての交渉が現実的ですよ」

Point2 資格を取得する

「資格手当を導入している企業もありますので、資格は大きな武器になります。もちろん、採用企業にとってメリットがあり、実務に役立つものに限ります。転職の際、希望企業がどのようなスキルを求めているかを把握し、前職で働いている間に資格勉強をしておきましょう。オススメの資格としては、昨今のアジア進出拡大の動きで、中国語や東南アジアの語学に長けていると重宝されるなどの事例もありますね」

Point3　現職で昇進をしておく

「Point1でも言いましたが前職の給与や待遇が、転職の際に大きな判断材料となります。そのため、現職で少しでも昇進・昇給をしておくことが次への大きなステップに繋がります。意外と自社の昇進システムを知らない人は多いもの。まず、どうすれば昇進できるのかを知り、行動することです。わからなければ、直接上司に相談してみましょう。会社によっては半期に一度の成績で判断されることも多く、節目において、きちんと結果を出すことで認められる場合もあります」

給与・待遇のアップを願うなら、やはり自分自身の底上げが必要なよう。そのための準備を今から始めてはいかがでしょうか？

■プロフィール
上田晶美
ハナマルキャリア総合研究所 代表
キャリアコンサルタント歴20年のベテラン。女性の転職を積極的に支援し、女性のキャリアについて年間200講演を行う。新刊『働くための話す・聞く』をはじめ著書多数。http://hanamaru-souken.com/

※「転職理由」データ概要：2013/5/9～2013/9/12間、『とらばーゆ』サイト内にてアンケート調査を実施。有効回答数844名。