最新版・ワーキングマザーを支援するサービス【定番編】

2016年02月18日

働きながら子育てを頑張るワーキングマザーを支えるために、さまざまなサービスが増えています。今回は育休後コンサルタントの山口理栄さんに、最新のワーキングマザー支援サービスについて伺いました。前編では、ワーキングマザーの方々がよく利用されるサービスを中心にご紹介します。なお、ここで紹介するサービスは主に首都圏で展開されているものです。首都圏以外にお住まいの方も同様のサービスがあるはずなので、ぜひお住まいの地域で探してみてくださいね。

英語や音楽も教えてくれる「ベビーシッター」

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【代表的なサービス名】
ポピンズ「ナニーサービス」(https://www.poppins.co.jp/)

【概要】
依頼者の自宅に行き、子どもの保育・世話をするサービスです。ポピンズの「ナニーサービス」は送り迎えや育児のフォローだけでなく、子どもに英語や音楽などを教えたり、育児パートナーとしてワーキングマザーの子育ての悩みに答えたりといったサービスも提供しています。

【料金】(※すべて税込)
※スタンダードコースの場合
入会金:5万円、年会費:1万円(子ども一人あたり)
ナニーサービスは1時間2,500円〜(時間帯によって料金が異なる)

仕事で帰りが遅くなるときに、保育園のお迎えから夕食までの時間だけベビーシッターに子どもを見てもらうというワーキングマザーが多いです。
実際に利用している方からは「他人に子どもを預けたり、自宅にあげたりすることに最初は抵抗があったけど、口コミなどで評判を調べたらよかったので利用している。今では子どもも週に1回ベビーシッターが来るのを楽しみにしている」という声や「いつもお迎えの時間が気になって仕事に集中できなかったけど、ベビーシッターのおかげで落ち着いて仕事ができる」という声をよく聞きます。

近所に両親や知り合いがいないというワーキングマザーが安心して子どもを預けられるのがベビーシッターのいいところ。仕事が忙しくて子どもと一緒にいる時間をあまり作ってあげられなかったとしても、ベビーシッターに子どもと一緒にいてもらうことで、寂しい思いをさせずにすみます。また、ベビーシッターに英語や音楽も教えてもらえば、ママがいなくても子どもの能力を伸ばすこともできますね。

子どもが急に熱を出しても大丈夫「病児・病後児保育」

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【代表的なサービス名】
フローレンス(http://www.florence.or.jp/)

【概要】
病気にかかった子ども(病児)や、病気は治っているものの体力を回復していない子ども(病後児)など、保育園に通うのが難しい子どもたちを一時的に保育するサービスです。病児・病後児保育のサービスを展開する自治体もあります。

【料金】(※すべて税込)
入会金:2万円
月会費:7,600〜8,000円(毎月1回の保育料を含む。月会費は子どもの年齢や利用頻度によって増減する)

自治体の病児・病後児保育はリーズナブルに利用できるのがうれしいポイント。しかし、すべての自治体にあるわけではなく、あっても受け入れられる人数が少ないため「いざというとき満員で預けられないことがあった」というワーキングマザーの声も多いのです。その点、フローレンスは登録しておけば自宅に来て看病してくれるし、満員で預けられないという心配もありません。実際に「子どもが風邪をひいたときに病児保育を利用した。どうしても会社を休めないのに保育園に預けられなくて困っていたので助かった」というワーキングマザーも多くいます。

子どもはすぐに熱を出したり、大人よりも体調が変化しやすかったりするもの。「急な発熱で保育園にお迎えに行かないといけなくなった」ということもよくあります。前もって病児・病後児保育サービスに登録しておけば、どうしても仕事を抜けられないママの代わりに病児保育専門のスタッフに依頼してお迎えに行ってもらうこともできるんです。子どもが病気になっても仕事に穴を開けないために、いざというとき頼りになりますよ。

忙しいママの味方「家事支援サービス」

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【代表的なサービス名】
ベアーズ(http://www.happy-bears.com/)
ヨシケイ「プチママおかず倶楽部」(http://www.yoshikei-dvlp.co.jp/)

【概要】
掃除や衣服クリーニング、食品の宅配サービスなど、家事を支援するサービスです。ベアーズは月額費用を払って定期的にお掃除や家事をお願いする定期サービスと、この日だけお掃除や家事をお願いしたいというときに利用できる家事代行スポットサービスがあります。ヨシケイの「プチママおかず倶楽部」は、特に子どもが小さく共働きで時間がないママのために、調理時間30分以内で作れる簡単メニューの食材を毎日届けるサービスです。

【料金】(※すべて税込)
ベアーズ「家事代行スポットサービス」
1回1名3時間 13,860円(消費税+交通費(一律900円)込)

ヨシケイ「プチママおかず倶楽部」
5日間(月〜金)の場合 2人用=4,865円、3人用=6,027円、4人用=7,714円

家事支援サービスのなかでもお掃除は、平日に掃除の時間を充分に取れないと悩むワーキングマザーに特に人気です。「毎週金曜日に家の掃除をお願いすると、週末きれいなお部屋で家族みんな気持ちよく過ごせるのでとても快適」なのだとか。ヨシケイは、夕食の献立を考えて材料を揃える、という日々の作業から解放してくれるというメリットが。「離乳食メニューもあるので育休中から活用していた。時短調理を叶えてくれるので忙しいワーキングマザーの味方」という声もよく聞きます。

出産後は、家事も育児も自分で完璧にこなしたいという人も少なくないはず。でも、なんとか両立しようと無理をしすぎてイライラしたり、体調を崩したりしてしまっては意味がありません。毎日でなくても週1回や月1回など自分に合ったペースでこういった家事支援サービスをうまく活用しながら、適度に力を抜くことが仕事も家事も子育てもうまくいく秘訣なんです。

まとめ

ベビーシッターや病児・病後児保育など子どものためのサービスだけでなく、家事の手間も省いてくれる家事支援サービスも、多くのワーキングマザーに活用されているんですね。仕事と子育てをうまく両立するには、自分たちで何もかもやってしまうのではなく、ときにはこういった外部サービスを活用するということも必要なのかもしれません。後編では、ワーキングマザーも注目のユニークな支援サービスをご紹介します。こちらもぜひチェックしてみてください。

(大井あゆみ+プレスラボ)

 

(プロフィール)
山口理栄(やまぐち りえ)
1984年3月筑波大学情報学類卒業、4月総合電機メーカー入社。ソフトウェア開発部署にて大型コンピュータのソフトウェアプロダクトの開発、設計、製品企画などに従事。2度育休を取り、部長職まで務める。2006年から2年間社内の女性活躍推進プロジェクトのリーダーに就任。2010年6月育休後コンサルタントとして独立。ダイバーシティ経営企業100選の14社を含む100以上の企業や官公庁、自治体に女性活躍推進コンサルティング、社員向けセミナーを提供。個人向けには2011年から育休後カフェ、育休後面会相談などのサービスを提供している。