転職トレンドレポート2012:介護・福祉系

答えてくれた女子76名のプロフィール

○平均年齢:30.6歳 ○転職回数:平均2.6回 ○正社員:77.5% ○契約社員:15.8% ○派遣スタッフ:6.6% 
○未婚:73.7% 既婚:26.3% ○子どもなし:85.5% 子どもあり:14.5%

※2012年3月マクロミル調べ。介護・福祉系職種(ホームヘルパー、介護福祉士・社会福祉士、ケアマネジャー、医療ソーシャルワーカー(MSW)・精神保健福祉士(PSW)、保育士など)に就く関東・東海・関西在住の正社員・契約社員・派遣スタッフの女性76名。

今の仕事について教えて。

平均年収は255万円、残業は5時間未満がほとんど

年収は?

「年収」グラフ

1カ月の平均残業時間は?

「残業時間」グラフ

やりがいを感じるのはどんなとき?

笑顔や状況の改善が見られる嬉しさ

「やりがいを感じるとき」グラフ
  • 子どもの世話をして笑顔が見られたときや、成長していく過程を間近で見られるのはやりがいを感じる。特に、歩けるようになったときは嬉しく思えました。(34歳/保育士/契約社員)
  • 自宅で困っている老人が、介護保険サービスを使う事や人が入ることで、生活が改善されたり、生活がしやすくなったと言われたとき。(29歳/ケアマネージャー/正社員)
  • 教育現場でクライアントに医療や福祉の制度やサービスの情報提供、サポートが必要な場面で前職の経験や専門知識が生かせ、役立ったときはやりがいを感じます。(29歳/医療ソーシャルワーカー・精神保健福祉士/派遣スタッフ)
  • 認知症のおばあちゃんが『ここにきたら冗談が言えていつも楽しい』と笑顔で言ってくれるとき。(28歳/介護福祉士/正社員)

平均年収は決して高くはないけれど、残業は5時間未満、あっても10時間ぐらいと比較的、定時で帰りやすい業界のようです。アンケートでは、子どもや利用者、患者さまと接することで、成長や感謝の言葉を直接かけてもらうことにやりがいを感じる人が多数。また、「利用者の病状や生活が改善されること」と目に見えて状況が良くなっていくことに喜びを感じられると答えた人も。「人に役立ったことで、自分がこの仕事に必要な人材だと感じる事ができる」と認められた喜びを語ってくれた人もいました。

転職活動について教えて。

応募&面接共に1〜2社で短期転職成功!

応募社数

応募社数グラフ

面接社数

面接社数グラフ

内定社数

内定社数グラフ

活動期間

活動期間グラフ

経験はあった?

事務職からの未経験チャレンジ多し

「経験の有無」グラフ

前職は?

前職ランキング

今の仕事を選んだ決め手は?

介護・福祉の道で働きたい!と明確な理由で転職

「今の仕事を選んだ理由」ランキング

転職先を選ぶ際に重視したことは?

"働きやすさ"を重視する傾向に

「転職先を選ぶ際に重視したこと」ランキング

面接や書類でアピールしたことは?

  • 未経験でしたが、面接では将来的に資格も取りこの仕事を長く続けたいとアピールしました。(35歳/サービス提供・管理責任者・その他介護スタッフ/契約社員)
  • これからの保育について、実際に以前の会社で働いていたときに、育休明けの先輩と関わる中で自分が思ったことを具体的に伝えた。(25歳/保育士/契約社員)
  • 未経験からの転職でしたが、前職が高齢者から若い人まで沢山の人と関わる仕事だった為、誰とでも話せるとアピール。また、やる気も熱く語った。(29歳/ケアマネージャー/正社員)
  • 履歴書と一緒に手紙を添え、面接では介護福祉士以外にも、他の資格があることもアピールした。(34歳/介護福祉士・社会福祉士/正社員)

応募・面接社数は1社、多くても2社という人がほとんど。転職活動期間が1ヶ月未満の超スピード転職をした人もいるぐらい活動期間が短いのも特徴。その秘訣は、履歴書や面接での「資格アピール」のよう。ナマ声のデータからは「資格を持っていることを強みにした」という声が多く聞こえました。その反面、未経験からの転職も4割と健闘しており「未経験だからやる気をアピール」「なぜこの業界で働きたいかをしっかり話した」「笑顔を絶やさず、忍耐力と努力家であることを強調」など熱意や人柄で採用されたケースも。資格の有無だけでなく、なぜこの職種&職場を選んだのかを明確に話せることが大切なようです。

転職してみて、どうだった?

ズバリ、この仕事のメリットは?

一生もののスキルを身に付けられる!

「この仕事のメリット」ランキング

この仕事に必要だと思うことは?

どんな利用者にも対応できる人間力の高さが必須

「仕事に必要なこと」ランキング

この仕事、大変だと思うことは?

  • 高齢者・障害者などいろんな人と関わる仕事であり、それぞれの個性を受け止めなくてはならないのが大変。また、人の生死に関わる仕事でもあるため、長く担当していた人が亡くなった場合などに受ける精神的ショックも大きい。(27歳/介護福祉士・社会福祉士/正社員)
  • 高額な有料老人ホームに勤務しており、利用者やご家族から求められることが多いのが大変。何人もいる利用者の要望に対応することは困難です。(31歳/サービス提供・管理責任者・その他介護スタッフ/契約社員)
  • 24時間の訪問介護事業所に勤務しているので 時間帯によって人出が薄く、正社員である私が出ざるを得ない。(37歳/介護福祉士・社会福祉士/正社員)
  • 一日中立ち仕事で、自分より体の大きな人を支えたりすることもあり、肉体的に疲労を感じる。(32歳/サービス提供・管理責任者・その他介護スタッフ/正社員)

この業界のメリットは、資格と経験があればどこででも働けるところ。結婚や出産などでライフスタイルが変わっても需要があるため、一生の仕事として選ぶ人も多くいました。その中で必須のスキルとしてあげられたのがコミュニケーション能力。どの仕事でも求められるスキルですが、子供から高齢と幅広い年齢層や障害の程度など、様々な容態な人と接するため、心の受け幅の広さ求められる職種でもあります。その分「支援が必要な人へ援助をするうえで、自分自身の精神状態を保つことが大変」と精神的疲労を伴うことも。気持ちを切り替える早さや、自分の精神状態を保てる強さを持つことが大切なようです。

文/中屋麻依子 デザイン/Studio PAWOZ

【職種別 転職トレンドレポート】介護・福祉系

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