U29女子世代のおかずクラブさんに聞く!仕事と恋愛

2016年03月31日

U29世代のお笑いコンビ、おかずクラブさん。慎重派のオカリナさんと楽天家のゆいPさんは大きく異なる人生観をもっています。キャリア形成に結婚にと、ライフプランを思い描くうえで多様な悩みを抱いているU29世代に通じる仕事観、恋愛観についてうかがいました。

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【プロフィール】

 

 

オカリナさん・31歳
2009年NSC東京校に入学。
看護科・看護専攻科のある高校に通い、看護師として勤務した経験がある。

 

 

 

 

 

ゆいPさん・29歳
大学卒業後にNSC東京校に入学。
ネタ制作を担当している。藤井隆やバナナマンに憧れて芸人になった。

 

 

 

 

なぜ芸人になったのですか?

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ゆいP
私は大学4年生のときに就職活動をしたんですけど、その中で、なんだか理不尽というか、納得できないことがいっぱいあって。就活って真面目に頑張るだけじゃ報われない部分があるじゃないですか。それで就活を辞めて、芸人にでもなろうと思いました。友人を笑わせるのが得意だったし、藤井隆さんやバナナマンさんには、昔から憧れていたんですよ。

オカリナ
私は超がつくほどのお金持ちになりたかったんです。お札の部屋とコインの部屋を作ってそこで泳げるような。芸人の前は看護師だったんですけど、仕事を続けるうえであまり自分には合わないと思ったことと、もっともっとお金を稼ぎたいと思ったことから芸人を目指しました。

 

お笑い芸人を目指すにあたり、周囲の反対などはありませんでしたか?

ゆいP
ありましたよ! 母親には「あんた別に面白くないんだからやめておきなさい」って言われました。「家族の前で面白いことするわけねーだろ」って思いましたけど。でも「売れるだろう」という全く根拠のない自信がありました。

オカリナ
私は親と離れて住んでいたので実は黙って仕事を辞めたんです。養成所の入学金も自分で支払いました。看護師の仕事が向いていないと感じたので、国家資格がとれるまで頑張って、その後すぐに転向しました。

ゆいP
オカちゃんは注射が苦手だったんですよ。

オカリナ
そう。なかなか仕事を覚えられなくて、あまり向いていないのかなと思ったので、はやく芸人に転向したいと思っていました。

 

不安はありませんでしたか?

オカリナ
結構ちゃんと準備したんですよ。300万円ぐらい貯金をして、保険に入ってから養成所に入りました。看護師の資格もあるし、いざとなればなんとでもなるかなと。貯金は想像以上に早くなくなってしまいましたけど。仕事を辞めた翌年は税金が高くてびっくりしました。

ゆいP
私は楽天的なので特に何も思いませんでしたね。なんせ根拠のない自信があったら。でも元々人前でしゃべるのは結構苦手だったんですよ。養成所の面接では緊張しすぎて頭痛がしてしまうくらいでした。それは不安要素ではあったかもしれません。今は慣れたので何も感じなくなりましたが。

 

好きなことを仕事にしてよかったことはなんですか?

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オカリナ
芸人ってある意味だめなところも含めて評価してもらえると思うんです。以前の職場では仕事ができないと怒られるのが辛かったけど、芸人はだめなところがあっても面白ければいいじゃないですか。面白さが正義です。

ゆいP
そうそう。短所が長所になるんです。何か失敗しても、言い訳とか一生懸命走フォローする姿が面白ければオッケーみたいな。

オカリナ
人を笑わせるのが好きで芸人になったわけではないので、毎日すごく楽しいかと聞かれたら「そう」とは言い難いですけど、やりたかった仕事に向けて努力をして、それが報われたのはうれしかったですね。

ゆいP
私は即興のコントをやっているときはすごく楽しいですよ。自分の素の部分を生かして人を笑わせることができますから。よく先輩芸人とかに楯突くようなセリフを言っていますけど、あれは素の自分を生かした芸です。

 

苦労したこと、辛いと思ったことはありますか?

ゆいP
1度だけですが猛烈に将来が心配になりました。下積み時代は夜中にずっとネタ見せをして、朝5時ごろに帰るんです。朝、電車に乗ろうとすると通勤中の人たちがぶわっと降りてくるじゃないですか。みんなちゃんとスーツとか着てまっとうな生活を送っているのに、私は何をしているんだろうって思いましたね。もしこのまま芸人になれずに、30歳手前で突然社会に出たらどうなっちゃうんだろうって。食べて寝たら忘れましたけど。

オカリナ
売れてからの話では、想像以上に外を歩くのが大変になってしまって。マスクしていればバレないかなと思っていたのですが甘かったですね。友人と食事に行っても目立たない席を選ばなくちゃならなくなりました。あまりリアルな大変さを想像できていなかったです。

ゆいP
テレビに出るとSNSでリプライが来るんですよね「面白くない」とか「下品だ」とか。面白いと思っているものが通じないんです。それはそう想像していたより大変でした。

 

辛くても頑張り続けられた理由は?

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ゆいP
作家の山田ナビスコさんという方が、「君たちは絶対いつか売れるから」と励まし続けてくれたんです。私たちはもともとトリオだったので「ポスト森三中」と言われて養成所の中でちやほやされていたんですけど、何度か脱退、結成を繰り返して最終的に二人になってしまって。周囲の人には「もう売れないだろう」とがっかりされました。でも山田ナビスコさんだけは「コンビの方が売れるよ」と言ってくれて。そのおかげで頑張ることができました。

オカリナ
いつも必要なときに必要な言葉をくれたんですよね。

ゆいP
発言に根拠はないんですけどね。でも「絶対自分たちは売れる」という謎の自信を持ち続けることができました。

 

もしも芸人を目指さなかったら何になっていたと思いますか?

オカリナ
株をやっていたと思います。

ゆいP
無理だよ!絶対オカちゃんに株は無理(笑)
私はどこかの会社でオフィスラブを楽しんでいたと思います。恋多き女なんで。

オカリナ
ゆいPは本当にすぐに人を好きになるんです。養成所時代に22人も好きになったんですよ。どんな人か覚えていられなくなってリストを作りましたもん。

ゆいP
でもお付き合いができた経験は過去に1度だけ。バイト帰りに手を繋いだことがあるんです。以上。それが私の恋愛最高到達記録ですね。

 

結婚についてはどう考えていますか?

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オカリナ
私はイメージできませんね。恋はするけど、それを伝えるのは恥ずかしい。誰かと付き合ったこともないのでカップルの楽しさを知らないですし。人と一緒に暮らすのもちょっと難しいかな。

ゆいP
結婚生活の想像はしますよ。理想は主夫を捕まえること。私が稼いで養ってあげます。結婚への焦りはまだないですね。何があるかわからないし、気持ちは変化するかもしれませんが。

 

キャリアや結婚など、迷いの多いU29読者にメッセージをお願いします。

ゆいP
楽天家の私からすると、やっぱり後々後悔しないためにはやりたいことにチャレンジした方がいいと思うんですよ。そしてそのチャレンジは若い時の方がしやすい。でもスタート地点は人それぞれだから、自分のタイミングでやればいいと思います。私たちはたまたまこの年齢でブレイクしたけど、アラフォーで本格的にブレイクしたいとうあさこさんみたいな例もありますから。

オカリナ
夢があっても必ずしもすべてをかなぐり捨てて向かうことはないと思います。仕事しながら副業したっていい。働き方は増えているので、自分に合う方法で好きなことをしたらいいと思います。私はやっぱり資格をもっているというのが後ろ盾になっています。やりたいことに全力で向かうなら準備をしておくといいのかなと思います。

––ありがとうございました。

「どうにかなるだろう」というタイプのゆいPさんと、周到な用意をしてからキャリアチェンジを図ったオカリナさん。コンビでもキャリアに関する考え方は大きく異なることが分かりました。夢を叶えるための方法は、一つではないようです。自分なりの考え方や方法で、一歩を踏み出していくことが大切なのかもしれませんね。

衣装協力: スマイルランド(ニッセン) お問合せTEL 0120-20-2000