ぐっどうぃる博士に聞く!第2回【10年後の幸せを描くために。
考えておきたい仕事と結婚の話】

2015年05月21日

仕事、恋愛、結婚、出産…それぞれのタイミングで、さまざまなライフステージを迎えるU29女子。これまで多くの女性たちの悩みを聞いてきたぐっどうぃる博士に、悩めるU29女子に向けたアドバイスをいただきます!
第2回は仕事と結婚の悩みについてです。

10年後の幸せを描くために

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前回は自分と向き合い、今の自分を知ることで、不安と迷いを減らす方法をご紹介しました。そこで出た「10年後の幸せ」というお話。正直、この先の自分がどうなっているか想像するということはそんなに簡単ではないはず。「10年後も今のように仕事をしているのだろうか?」「このまま結婚しなかったら、10年後どうなっているんだろう?」と、仕事、結婚、そして出産と10年後を想像してみても悩ましい問題が山積み!
今回は「10年後の幸せ」を考える際、避けては通れない仕事と結婚についてのお話です。

 

出産はいつまでもできるものではない

U29女子がこれから迎えるライフイベントで、特に頭を悩ませるのが結婚と出産だと思います。それらは結局、仕事にも影響してくるんですよね。「結婚をしても仕事を続けるのか?」「出産後も育児と仕事を両立できるのか?」など、今後の働き方を考えざるを得ない時期なのでしょう。働き方を変えるのであれば、転職が必要な場合もありますしね。

まずひとつ言えるのは、30歳以降の女性の結婚は、多くの場合、「不安」という強い感情がモチベーションになっています。そのため、この時期に仕事が行き詰まってしまったり、未来が見えなくなってしまったりすると、女性は強く結婚を考えるようになります。その一方で、この時期に仕事やプライベートが充実していると結婚を先延ばしにする傾向も。

もちろんそこで何を選択しようと、本人が「幸せ」を感じているのであればいいでしょう。ただ、出産はいつまでもできるものではないということと、結婚となると急に男性は、女性の実年齢を気にする傾向にある( 女性が男性の年収を気にしてしまうように)ということは覚えておく必要があります。

年を重ねるにつれて徐々に選べる男性が減って行き、いつのまにか自分が結婚したいタイプの男性に選ばれにくくなっていくのです。
一部の女性は、結婚したいタイプの男性から全く選ばれず、疲れてしまい婚活を休みます。ふとまた婚活をしてみるけど、やはりうまく行かず休む。そうしているうちに、「結婚をして家庭を持つ」という誰でも出来ると思っていたことが、難しいことであることに気づき、諦めていったりするのです。

僕は結婚しなければいけないとか、子供を産むべきなどとは全く思っていません。また結婚すれば幸せになれるとも思っていません。それは本人がしたいようにすれば良いでしょう。

ただ、2つ注意があります。1つは前回お話しした、幸せに関わる3つの要素の1つ「常識」と関係しています。

この「常識」は人の幸福と深く関わっています。また、「常識」はその人を取り巻く周りの環境の多数派が作ります。たとえば、「結婚をして、子供を産み、家庭を持つ」ことが常識と考える人が周りに多い場合、常に「あの人は結婚できない人」「あの人が結婚できないのには理由があるのかも」などという「常識」を気にしなければならなくなるということです。この「常識」が、その人の幸せの邪魔をすることにも。

もう1つは、多くの女性にとって結婚をしたいと思う時期と、理想通りの結婚ができる時期が違うということ。仕事やプライベートが充実していたり、男性にちやほやされていたりすると結婚を後回しにしがちなのですが、周りが結婚し始めてそろそろ私もと思ったとき、(思い描いていたような)結婚ができなくなっているということはよくあるということです。

結婚はしたいのだけど、「日々の仕事が忙しくて、なかなか婚活に身が入らない」などと言って婚活へ動き出さない女性は本当に多いです。でもそれは、実質的に「結婚をしない」という選択をしていることになっているのかもしれませんよ。

 

結婚を考えてくれない彼との関係

もうひとつ、30歳手前の女性に多いのが「彼はいるけど、結婚を考えてくれない」という悩み。「彼と別れても、他の人と結婚できる保証はないし…」と不安に思い、ズルズルと付き合い続けるという話をよく聞きます。
そういうときは「彼との結婚が一番大切で、彼が結婚してくれないなら一生独身でもかまわない」のか、「彼と結婚はできないかもしれないけど、誰かとは結婚できる」なのか。どちらが大事なのかを冷静に考えてみてください。後者なら、出産に適したタイミングを考えると答えは出ているはずです。

人生における重大な選択では、自分の人生の中で起きて欲しくない「最悪の出来事」が何かを考えるようにしましょう。もしそれが、「結婚できずに出産のタイミングを逃す」であるなら、その最悪の事態が起こるリスクを最小にする選択をするべきです。

 

自分の未来を想像し、決断し、行動する

上で述べた通り、僕は「結婚=幸せ」ではないと思っています。ただ、少なくとも日本においては結婚をした方が子育てしやすいのが現状です。子どもが欲しいのでなければ、仕事をがんばるのもいいですし、ドキドキする危険な恋愛を楽しんだり、結婚する気のない彼と付き合い続けたりするのもいいと思います。ただ、僕の経験上、30歳のときは子供が欲しいと全く思っていなかったのに、30代後半になって急に子どもが欲しくなってくる女性はとても多いです。その場合、結婚も出産もよりハードルが高くなっていくということも覚えておきましょう。
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仕事、結婚、出産…と、多くのことを考え決断しなければならないU29女子。そうは言っても、今のことでいっぱいになってしまうもの。
目的地を「10年後の幸せ」とするのなら、自分にとってのベストな出産のタイミングを考えることで決断の糸口は見えてくるのではないでしょうか。もちろん出産するしないは、どちらの選択肢も肯定されるもの。ただ、今現在出産したいと思わなくても、今後したいと思う可能性もあるのでそれも踏まえて行動する必要があるのかもしれないですね。「出産はいつまでもできるものではない」ということは決してネガティブなことではなく、「10年後の幸せ」を描き、決断し、行動する時の大きなヒントになるような気もします。

ぐっどうぃる博士も不安や悩みは決断を促してくれるきっかけになるとおっしゃっていました。モヤモヤと悩みはじめたときこそが、今の自分と向き合い、10年後の幸せを考え、目的地を定めるタイミングなのかもしれませんね。

今回は結婚と仕事の話を通して、目的地を定めるヒントをご紹介いたしました。
第3回(5月28日公開)では、U29女子が実際にどう動くか?といった具体的な方法(地図)のひとつとして婚活についてお話します。
お楽しみに!

【プロフィール】
ぐっどうぃる博士 (恋愛カウンセラー)
理学博士(生命科学専攻)。現在は主に恋愛カウンセラーとして活躍。自身の体験と生命科学的視点を合わせた独自の恋愛メソッドを展開し人気を集めている。恋や結婚で悩む女性の問題を解決するWEBサイト『恋愛ユニバーシティ』主宰。現在、WEB、雑誌など多方面で活躍中。『結婚を考えはじめた女へ』(王様文庫)など著書多数。
詳細はこちらhttp://u-rennai.jp/goodwill/