【職種図鑑】エステティシャン

2010年01月01日

体の悩みを解決し、“キレイ”を提供する肌の手入れやトリートメントの専門家

【職種図鑑】エステティシャン

仕事内容は?

エステティックとは「全身美容」のこと。髪を除く全身の手入れを指す言葉であり、エステティシャンとは美容(肌の手入れやトリートメント)の専門家です。エステティックは、大きくフェイシャル(美顔)、ボディケア、脱毛、カウンセリングの4つに分けられ、このすべてを扱う店と、一部のみを扱う店があります。施術の流れとしては、まずカウンセリングを行い、来店した目的や体の悩み、年齢、体質などをヒアリング。相手に合わせて、どのようなエステを行うか決定します。肌の悩みにはさまざまな原因があるため、マッサージやトリートメント技術だけでなく、お客さまの悩みを聞いたり、施術中の会話やサロンの空間を楽しみ、リラックスしてもらう配慮が必要な仕事です。サロンにより使用する化粧品や機器、施術方法などは異なり、それぞれ個性があるので、自分に合ったサロン選びをすることが重要。エステティックサロンが主な職場ですが、ブライダルサロンや化粧品メーカー、理容室・美容室、ホテルなどで働くケースもあります。

必要なスキルは?

エステティシャンは、お客さまの顔や身体に直接触れる仕事。施術テクニックのほか、人体の構造や機能、施術で扱う化粧品や美容機器の取り扱いについての正しい知識があると有利ですが、実務経験を積めば身に付くものなので心配ありません。また、お客さまの体の悩みや体質、年齢などによって施術方法が異なるため、カウンセリングでその人に向いているエステティック方法を決定したり、お客さまに納得のいく説明や提案をしたりする、コミュニケーション能力も重要なスキル。美容に対する意識の高さはもちろん、ファッションや流行、ヘルスケアなどに対して興味を持ち、常に新しい情報や知識、技術を取り入れようとする向上心も必要でしょう。人が相手の仕事なので、人が好きで、「人に喜んでもらいたい」「人の役に立てる仕事がしたい」という方に向いています。

活かせる経験やスキル

・皮膚科学、生理解剖学などの専門知識
・フェイシャルエステティック、ボディエステティックなどの技術
・カウンセリングスキル
・接客経験や社内調整などコミュニケーションスキル
・各協会団体が運営する認定エステティシャン資格

転職お役立ちデータ

●転職難易度 … ★☆☆☆☆
●平均給与 … 19.7万円
●求人募集の未経験OK比率 … 81.6%
●活躍の場
・1位 … エステティック業界 61.4%
・2位 … 理容・美容 7.0%
・3位 … 医療(その他) 5.1%
※2012/4/1-2013/3/31間のとらばーゆ掲載原稿より集計

身に付くこと、キャリアステップ

美容に関連して、化粧品の基礎知識から美容機器の使い方、フェイシャル・ボディマッサージの施術法などが身に付きます。大手サロンでは未経験者も数多く採用しており、研修制度も充実しています。研修に参加したり、実務経験を積むことで、日本エステティック協会の運営する認定エステティシャン資格をはじめ、さまざまな協会団体が運営する認定資格を取得することも可能。また、お客さまと接する中で、接客マナーや気配りなどの「人間力」や「サービススキル」が身に付くでしょう。また、エステティシャンとしての知識や経験があれば、エステティックサロンだけでなく、スパやホテル、クリニック系のサロン、化粧品会社のビューティーアドバイザーなど、多方面で活躍する道が開けるでしょう。

この仕事に就く人のナマ声!

・お客さまに「ありがとう」と感謝されたとき、やりがいを感じます。(32歳/福岡県)
・自分も好きな商品の良さをお客さまに共感されたときは、やっていて良かったと思います。(25歳/大阪府)
・美に関する興味と執念は前からあったけれど、今の会社で働いてもっと意識するようになった。また、他の人が知らない知識をたくさん学べるのがうれしい。(26歳/大阪府)
・専門知識を覚え、常に説明できるようにしておかなければならないのは大変。(35歳/東京都)
・拘束時間が長い。(34歳/大分県)
・年に2回、施術に関するテストがあります。(36歳/東京都)
※2012年3月マクロミル調べ。全国の20-39歳の有職者女性890人を対象に調査

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