子育てで得られた「ありのママ」のチカラを活かした、私らしい働き方を考える特別授業、『WORKFIT for MOM』開講!

2017年10月25日
自由な働き方を手に入れたいママがITスキルを学ぶ『ママ向けWebグロースハッカー養成講座』。10月4日、リクルートジョブズの提供する『キャリアプランニング概論』の初回授業が行われました。
グロースハッカーは、時間や場所を選ばず自分に合った働き方を実現しやすい反面、自分らしい働き方をゼロから考える必要があるのも事実。中には、「働くこと」から少し遠ざかっている受講生もいます。そこで、自分の可能性や仕事に求めるものをグループで探しあう『WORKFIT for MOM~Growth Hackerを目指すママ達へ~』というワークショップを開催しました。

今回の進行役は、WORKFIT認定ファシリテーターの天田有美さん。7年間の会社員生活を経て個人事業主に転身、現在はキャリアコンサルタント、ライター、チアダンスインストラクターと3足のわらじを履きながら子育て真っ最中のワーキングマザー。同じママかつ個人事業主の先輩の登場に受講生の期待は高まります。

まずは、ウォーミングアップとして、リクルートが提供する『iction!みらい家計シミュレーション』を使ってスマホで将来の家計を試算することに。こちらは現在の家族構成や収入、大まかな子どもの教育方針や介護の予定などを入力すると、将来必要なお金が簡単にわかるというもの。「思ったより何とかなりそうだった」という声もあれば、「子ども全員を大学まで私立に行かせるとしたら7,000万円の赤字という結果が……思わず青ざめました」という声も。今後の家計が具体的な「数字」で見えたことで、すでに働く意欲の高い受講生の皆さんも、自分が働くことが家族にもプラスになると、より強く実感したようです。

WORKFIT認定ファシリテーター・天田さん

WORKFIT認定ファシリテーター・天田さん(写真中央)。本人もキャリアコンサルタント、ライター、チアダンスインストラクターの三足のわらじを履くママ

子育てで身に着く、“ありのママ”の力とは?

次は、自分の可能性を探る「強み発見ワーク」にチャレンジ。「ホスピタリティ」「探究心」「集中力」など、社会人としての強みを示す言葉の一覧から自分の強みだと感じるものに丸をつけて、エピソードを交えてグループ内で発表。他のママたちは話を聞きながら「それはすごい!」「他にこういう強みもあるんじゃない?」と、一緒に強みを見つけていきます。
「子どもが泣き止まずに途方にくれたこともあったけれど、イライラしても仕方ないという前向きさや忍耐力が身についたと思います」
「子どもが受験に失敗し、本人だけでなく私自身も気落ちしました。でもいつまでも引きずらないぞと決めたことをきっかけに、気持ちの切り替えが早くなりました」
子育て中にママが取り組むタスクは多種多様。育児や洗濯、買い物、掃除と、まったく違う仕事を無意識のうちにテキパキとこなしていますよね。また、赤ちゃんのちょっとした表情や泣き声の違いや変化を敏感に感じ取り、ミルクをあげたりおむつを替えたりすることも日常の一部。天田さんは、そうして身に着いた力は「マネジメント力」や「おもてなし力」とも言い換えられるとしたうえで、こう続けます。
「子育て期間をブランクと捉えずに、ママだからこそ身につけられる力を培った期間だと考えてみてください。そして、『ありのママ』の力を自分の強みと認識して、自信を持って相手に伝えられるようになりましょう」

強み発見ワークの様子

丸をつけながら自分でも気づいていなかった強みを見つけたという受講生も

自分の強みを第三者にわかりやすく伝えることは、グロースハッカーにも必要なスキル。また、「普段の生活で誰かに褒められる機会が少ないので、嬉しいような恥ずかしいような気持ち」「他人の目を通して自分では思ってもみなかった可能性を発見できて良かった」と、どの受講生も照れつつも、確かな自信をのぞかせていました。

強み発見ワークの様子2

普段の授業では見えなかったお互いの強みや人柄もわかって、ますます同期の絆が深まりそう

「私が」譲れないもの、捨てられるものって、何?

自分の強みがわかったところで、次は仕事で譲れないことを知るワーク。まずは、働く理由の異なる4人の女性像をもとに、誰にいちばん共感できるかを考えるところからスタート。

自分が仕事で重視しているのは、お金や条件?それとも志や使命感?自分の専門性を発揮できること?はたまた共に働く仲間こそが大事?
すべてが理想通りの仕事はなかなかないもの。だからこそ、誰かではなく「自分の」優先順位を把握することが、働く一歩を踏み出すうえではとても重要です。
グロースハッカーとして活躍する1,2期生のリアルな体験談やアドバイスも配られ、読みながら線を引いたり、グループで共有したりしながら、それぞれが自分なりのグロースハッカーとしての活動イメージを膨らませました。

最後に、一連のワークを踏まえて、講座修了後に自分がどうなりたいかと、そのために受講中に何をするかを紙に記入して、ワークショップは終了。活動イメージや目標収入、学習時間など内容は人それぞれでしたが、どれも具体的で、発表するママの顔はきらきらしていました。

終了後、この12年間子育てに専念していたというママに感想を聞いてみました。

12年間の専業主婦生活を経て、子どものためにも未知なるWeb業界に挑戦!

未経験から参加した諌山(いさやま)さん
「子育てはブランクではなく、ママの力を培った期間だという考え方には、勇気付けられましたね」。

そう語るのは、11歳と8歳の息子、5歳の娘を育てる諌山(いさやま)さん。この12年間は専業主婦として子育てに専念し、Web業界も全くの未経験。この講座の受講自体が新しい環境への挑戦とも言えそうです。

「末子が来年に小学校入学なのでだんだんと手がかからなくなったことと、3人の子どもを大学まで行かせるには何か経済的にも対策が必要だと考えたことがきっかけです」

夫は自営業で、諌山さんも日中は自宅にいる必要があるとのこと。そこで在宅で自立的に働く方法を探していたときに、この講座の存在を知ったのだとか。

「1期生や2期生が実際に活躍している様子がとても励みになりました。私もこんな風に仕事と家庭を両立できたらいいなって。夫に相談すると、『やりたいことが見つかったのなら、がんばってみればいい』と後押ししてくれて。それで受講を決意しました」

諌山さんが働くのは、子どもの教育のためでもあるのだそう。

「今の子どもたちは、昔に比べて物質的に恵まれている分、働くことやお金の大切さを知る機会が少ない気がしています。私が働く姿を見せることで、子どもにもいい影響を与えられたらいいなと思っています」

講座は始まったばかり。現時点での目標を聞いてみると……。

「まだわからないことだらけですが、受講料とパソコン代ぐらいは、仕事を通じて回収したいですね。将来的には、自分でWebサイトを作れるようになって、ママの力を証明するのが目標です」

さて次回は、11月に行われる『キャリアプランニング概論』第2回『グロースハッカーとしての働き方』の様子をレポート予定。Kaizen Platformによるグロースハックの実情や、多彩な活躍を見せるプロのグロースハッカーのリアルな声を、ママたちはどう受け止めるのでしょうか?乞うご期待!