プロポーズの変化に見る結婚後の働き方
女性にとって人生の一大イベントであるプロポーズ、そして結婚。昔も今もプロポーズされたら女性として嬉しい気持ちは変わらないもの。ただ、35年前は結婚後は専業主婦となり、育児に専念する女性も多く、共働きは今ほど多くありませんでした。そこで、1980年代に恋愛や結婚を経験した世代にリサーチし、当時の女性たちのプロポーズや結婚式、その後の仕事などをふりかえり、現在の女子と比較してみました。
35年前のプロポーズはシチュエーション重視!?
当時のカップルたちにとって、一流レストランで夜景を見ながらのプロポーズがステイタスでした。クリスマスにプロポーズする男性も多く、都内の高級ホテルは満室だったんだとか。
一方、現在のカップルはどちらかの部屋やカフェ、旅行先やディズニーランドなど、プロポーズのシチュエーションはなじみの場所や思い出の場所になっている傾向があります。
プロポーズの言葉は強気!
35年前の男性のプロポーズの言葉は「結婚しよう」や「俺がお前を幸せにしてやる」のように、かなり強気なニュアンスです。頼れる男性についていきたいという女性や、俺が家族を養うという男性が多かったようです。一方で草食系男子が増えていると言われる現在。プロポーズの言葉は「結婚してくれませんか?」や「ずっと一緒にいてください」など、対等な目線からのもの。結婚後も対等な関係で助け合っていこうという意志の表れなのかもしれませんね。
結婚式も超ド派手!
35年前は新郎新婦がゴンドラに乗って降りてくる、有名人に司会を頼む、お色直しは3回以上など…超ド派手な演出を行う結婚式も行われていました。しかし、現在のカップルたちの結婚式と言えば、両家の家族のみで軽井沢や沖縄などのリゾート地で手作り風結婚式が流行中です。派手な演出よりも自分たちだけの特別感を好むのは、周りと争って頂点に立つより、個性を伸ばそうという世代だからかもしれませんね。
男女対等な関係になってきた現在
当時はファッションも大人びたものを選ぶ傾向にあり、女子高生が大学生と付き合ったり、女子大生が大人の集まるバーで遊んだりと、恋愛も遊びも背伸びをしたい女子が多かったようです。昔は結婚相手に選ぶならば3高※1と言われていましたが、現代女性は3平※2を求める人が多いと聞きます。かっこよさやステイタスを重要視した35年前に比べ、現代女性は恋愛も日常生活も背伸びをし過ぎない、自然体でいられる生活や男女対等な関係を求めているようです。その影響か最近は年下男子も流行っていたりますよね。「男子厨房に入らず」なんて言葉もありましたが、現在はその言葉に納得するカップルはほとんどいないでしょう。家事は分担、早く帰宅した方が夕飯を作るなど、男性も積極的に家事に参加しています。
現在の女性は結婚後だけでなく出産後も働く人が増えています。それだけ男女平等という概念が定着していることがうかがえますね。「結婚=寿退職」だった昔と比べると、現在の女性は仕事や家事などそれぞれの忙しさがありますが、そこは対等に接してくれる旦那さんがいるからこそ、乗り越えていけることでしょう。
※1 3高…高学歴・高収入・高身長のこと。
※2 3平…平均的な容姿、平均的な年収・平均的な性格のこと。