女のマネー講座:10年後に独立。お金を貯めたい
vol.16 目標は10年後に独立すること。今後、どうやってお金を貯めたらいい?
アクセサリーデザイナー/契約社員/T・Mさん(27歳)
profile 大学卒業後、販売を経て、アクセサリーの企画デザイナーに転職。その後、派遣でアパレルのPRアシスタントを経験後、1年半フランスのファッションスクールに留学。帰国後、現社にデザイナーとして転職。
毎月10万円以上貯められるTさん。独立資金は貯金だけでなく、投資で作ってみよう
Tさん:「現在、アクセサリーデザイナーとして勤務しています。10年後にはブランドを立ち上げ、運営していくという目標がありますが、お金が必要です。それに27歳ですし、家庭ができたら独立資金を作ることは可能なんでしょうか?」
溝渕先生:「結婚など自分の意思だけで決められないものに関しては、今気にかけているとしても時期が来たら自然と結論が出るもの。まずは、独立資金の作り方を考えましょう。月々いくら貯めることにしていますか?」
Tさん:「月10万~12万円くらいです」
溝渕先生:「Tさんは、貯金ができるので、投資でお金をふやすことも選択肢に入れてみてはどうでしょう」
Tさん:「投資について、少し勉強したことはありますが、まだやったことはありません」
溝渕先生:「できそうな商品はありましたか?」
Tさん:「株式投資をするには、時間も手間ももったいないので、やるなら…投資信託(※)(以下投信)かな?」
溝渕先生:「その判断でいいと思います。でも、あくまで商品を選ぶのはTさん。自分でどの商品が目的に合っているのかを判断できるようにならないといけません」
Tさん:「投信はいくらから始めたらいいですか? 3年後に300万円がとりあえずの目標です。独立にいくら必要かはわかっていませんが…。でも300万円なら貯金だけでも達成できそう。お金をふやす必要はないのでしょうか?」
溝渕先生:「そうですね。3年後に300万円という目標のためには、上がったり下がったりしない預貯金で貯めていきましょう。しかし、毎月10万~12万円をすべて預金に置いたままではふえないのでもったいない。Tさんの将来のために一部を投資にまわしましょう。投資することで、時間をかけてお金をふやすことができます」
Tさん:「そうですか。少しずつ投資を始めてみようと思います」
◆結論1 :
独立資金の調達と結婚は別モノ。今、決められるのは、お金を貯める方法!
独立資金の一部として、3年後に300万円を貯めようとしているTさん。貯金だけも可能ですが、将来のために投資でお金にも働いてもらうことも考えましょう。貯金する習慣があり、投資商品の特徴もわかっているので、勉強を続けつつ、毎月、貯金している金額の一部を投資信託で積み立てるとよいでしょう。大きな値下がりを避けるためには、分散投資が有効です。
◆結論2:
毎月10万円以上貯金ができるので、自分に合った投資を始めてみよう
20代後半にもなると、仕事だけでなく、結婚・出産、マイホームの購入などのライフイベントを意識することもあるでしょう。こういった悩みには、今、自分の意思だけで決められることと、決められないことがあります。Tさんが今決められるのは、独立資金を作る方法。お金が関わることとしてひとくくりにせず、独立資金とマイホームのためのお金は分けて考えましょう。