女のマネー講座:どんな仕事なら、貯金できる?
vol.8 お給料が少なく、転職を考えています。どんな仕事なら、貯金できるようになる?
ファッション販売・派遣スタッフ/M・Kさん(28歳)
profile 地元でシューズの販売を契約社員で経験後、事務職の正社員として転職。現在、派遣スタッフとして販売職に従事。正社員にチャレンジするよう同僚に勧められることもある。東京・23区内で一人暮らし中。
今より給与アップする職種を選ぶか、正社員になって、貯金できる年収を得よう
Mさん:「もう28歳なのに貯金がまったくありません。今のお給料だと貯金できないので、転職を考えています」
溝渕先生:「現在のお金の使い方を続けた場合、手取りが23万~24万円くらいにならないと、Mさんは貯金する余裕が出てきません。節約するか、転職するかですね」
Mさん:「販売の仕事はそれなりに好き。けれど、販売以外の仕事で向いているものがあれば、職種を変えて転職してもいいと思っています。でもどの仕事なら合うのかわかりません」
溝渕先生:「自分に合った仕事を見つけるには、“やりがいを感じたとき”を思い出すと有効ですよ」
Mさん:「ショップだと、接客よりもスタッフが働きやすいようにバックヤードの整理をすることにやりがいを感じます」
溝渕先生:「それはチームをサポートする仕事ですね。営業事務や総務といった仕事に興味はありますか?」
Mさん:「興味がないわけではありません。ですが、 事務は、同じことの繰り返しばかりで退屈した経験があり、自分には向いていないんじゃないかと…」
溝渕先生:「職場によっては、事務職でもやりがいを感じられると思いますよ。例えば、小さな規模の組織は大きな組織ほど、役割分担がはっきりしていないので、机に向かって事務処理をする以外にも、仕事があることもあります」
Mさん:「職場が違えば仕事も違うんですね」
溝渕先生:「現在、それほどムダ遣いしているわけでもありませんから、ボーナスが出る正社員になり、今よりお給料が高い会社に転職すれば、貯金もできるようになるでしょう」
Mさん:「そうですね…ムダ遣いはしていませんが、リボ払いがよくないとわかっていながら、利用しちゃうんです」
溝渕先生:「リボ払い(※)は、クレジットカード会社にお金を借りている(=負債を抱えている)状態にあります。金利は15%前後と、明らかに高い。もしクレジットカードを使う必要があれば、一括払いのみにしましょう」
◆結論1 :
販売職にこだわりがないため、給与アップを最優先させて仕事探しを!
“やりがいを感じるとき”を思い起こすことで、“サポートすること”が仕事探しのキーワードとして浮上しましたね。また、同じことを繰り返すのが苦手なMさんには、大規模な組織ではなく、小さな組織で仕事の幅が限定されないタイプの職場を選ぶとよさそうです。28歳ですし、貯金したいという気持ちが芽生えている今、給与アップを優先させた転職活動を始めてみては?
◆結論2:
わかっているなら、リボ払いは絶対にやめましょう
銀行の金利が0.2%のところ、リボ払いの金利は15%前後。明らかに高いですね。Mさんはわかっていながらも、リボ払いを続けているので、この機会にリボ払いはやめて、毎月の返済だけは確実に行ってください。今、貯金がないため一括払いで返済することができないのは、しょうがないです。ほかの消費者金融からお金を借りて返済するのは、絶対に避けてくださいね。