物価上昇、消費税8%アップ決定…の厳しい世の中 1年間で100万円貯める、サバイバル術

2013年12月20日

アベノミクス効果で景気は上向いているっていうけれど、収入が増えたと実感している人はごくわずかなのではないでしょうか。ここでは、給与もなかなか増えない厳しい状況下で、どうにか1年間で100万円貯める方法について、ファイナンシャル・プランナーに聞いたサバイバル術をご紹介します。

100ten.school 溝渕麻理さん100ten.school
溝渕麻理さん
大学卒業後、銀行を経て、人材派遣カウンセラー、人事総務部マネージャーを経験の後、2003年から100ten.schoolに参画。ファイナンシャル・プランナー【CFP(R)】、キャリアカウンセラーの資格を持つお金とキャリアのプロ。

節約して生活を切り詰め過ぎるのは台無し!

アベノミクス効果で景気は上昇して、一時期の閉塞感はなくなっている日本経済。でも、実際に働く女性たちの給与がアップしたか!?といえば、決してそうでもないでしょう。「ここ数年、20代、30代の方の収入は2極化していると感じます」というのは、ファイナンシャル・プランナーの溝渕さん。
働く女性で、契約社員やアルバイトの人は、年収200万~300万円くらい。月収にすると15万~17万円程度。この収入では貯蓄しようにも難しいはずです。「もし節約するとすれば、光熱費などの固定費でしょう。先日相談に来られた20代の女性はガス代がかかるからといって、煮込み料理はしないと聞いて驚きました」(溝渕さん)。
しかし生活を切り詰めすぎても、今の生活を楽しめなければ台無し!と溝渕さんは節約し過ぎはオススメできないといいます。

家計簿をつけ、余剰金がないかを探す

では、いったいどうすればいいのでしょう。年間100万円を貯めようと思ったら、なんと月々8万5000円は貯金しないといけない計算です。そこでベーシックな方法ですが、家計の無駄を省くには家計簿をつけてみるのは必須だと溝渕先生。
「おやつなどをコンビニで買っているなら、そうした細かいものでも塵が積もれば山。だから、スーパーなどで安く買うようにする。行っていないのに支払っているスポーツジムの会費など、書き出すことで無駄が必ず見えてくるはずです」(溝渕さん)。
毎月無意識に支払っている費用(固定費)を家計簿をつけることであぶり出して、なんとか余剰金を絞り出す日々の努力が重要になるというわけです。

趣味の延長でできる副業にチャレンジ

ただ年間100万円を貯めようと思ったら、先にも述べた通り、月々8万5000円は貯金しないと貯まりません。そこで家計簿を見直して、余剰金を捻出する以外にも方法はないものでしょうか。
会社の規程にもよりますが、と前提を述べたうえで「上手に長期に稼ごうと思ったら、趣味の延長上のような副業を始めるのがオススメです。例えば、着物の着付けができれば、花火大会や成人式などのときに収入が期待できます」(溝渕さん)。
着付けができれば、特別なイベント以外でもアルバイトができる可能性が高い。ほかにも結婚式の司会など、好きなことの延長上でできる仕事もオススメです。結婚式の司会なら、日程もかなり前から決まるため予定も立てやすく、通常のアルバイトよりもキャリアを積めば、報酬もアップします。ほかにも、アパレルの催事で不定期のアルバイトをするという手もあります。とにかく長く、楽しく続けられる副業はないものか、まずは趣味の延長上でできるものはないかを考えてみるといいでしょう。