【職種図鑑】ホテルフロント・客室係・コンシェルジュ
ホテルの印象を決める接客のプロフェッショナル
仕事内容は?
ホテルフロントは、フロントカウンターで宿泊に関する予約、会計、案内、各種手続きなどを行います。フロントには、ホテルの生命線とも言える機能が集中しており、ホテル全体のコントロール・センターのような役割を担います。客室係は利用客がチェックインするまでの間に、客室の清掃、メンテナンスを行います。コンシェルジュはフロント周辺に常駐し、ホテルの利用客のさまざまなリクエストに応える専門職。ホテル内の設備案内のほか、美味しいレストランの紹介や航空券の予約・リコンファーム、観光案内、劇場や映画館の座席予約など、利用客の相談役となる仕事です。どの職種も、ホテルの顔として利用客と接する重要なポジション。人に頼られ、喜んでもらえることにやりがいを感じるでしょう。接客経験がある人は、その経験を活かすことができます。また、ホテルは外国人の利用客も多く、英会話ができれば役に立ちます。いずれの職種も清潔感があり、コミュニケーション能力に優れた人に適性があるといえます。
必要なスキルは?
特に資格が必要ということはありません。研修制度が充実していることが多いので、未経験でも活躍できる仕事です。業種は問わず、接客経験があれば優遇されるでしょう。また、英会話やパソコン操作などもアピールポイントとなります。体力的にハードな仕事なので、身体を動かすことの好きな人や、体力に自信のある人に向いている仕事です。利用客のさまざまなリクエストに対して「NO」と言わないのがホテルスタッフとしての務め。たとえわがままで無理なリクエストだったとしても、その代わりを用意するなど臨機応変な対応が求められます。そんなときにも常に笑顔で対応できることも必要不可欠なスキル。これらはすぐに身に付くことではないので、就業前から心がけておくといいでしょう。
活かせる経験やスキル
・接客・サービス経験
・英語などの語学力
・接客マナー
・コミュニケーション能力・融通性
転職お役立ちデータ
●転職難易度 … ★☆☆☆☆
●平均給与 … 18.9万円
●求人募集の未経験OK比率 … 98.2%
●活躍の場
・1位 … ホテル・旅館 69.3%
・2位 … サービス 7.3%
・3位 … 不動産 4.4%
※2012/4/1-2013/3/31間のとらばーゆ掲載原稿より集計
身に付くこと、キャリアステップ
接客やコミュニケーションスキルが上がり、接客マナーや身だしなみ、言葉遣いが美しくなるでしょう。また、誰に対しても細やかな気配りができるようになり、融通性が身に付きます。またフロントやコンシェルジュの仕事では英語を日常的に使用することも多いので、英会話がレベルアップすることも。キャリアステップとしては、実務経験を積んでマネージャー職など責任のあるポジションに就いたり、経験を活かしてほかのサービスの仕事に転職する道があります。フロント係やコンシェルジュはそれぞれの仕事を究め、スペシャリストとして活躍する人も。アルバイトで入社した人が、正社員や契約社員に登用されるケースも多いので、未経験でも将来を見据えて実務経験を積むといいでしょう。
この仕事に就く人のナマ声!
・福利厚生がしっかりしているので、プライベートでも楽しめる。(26歳/東京都)
・普段の生活では会えない人(会社社長や議員、海外の著名人)に出会えます。(30歳/東京都)
・お客さまに感謝の言葉をいただくと、誰かの役に立てたのだと感じる。(34歳/東京都)
・定時で帰れないとき、大変だと思います。(38歳/千葉県)
・接客業なので、ストレスがたまる…。(26歳/東京都)
・上司が忙しすぎて頼れなくなるときがあるので、大変です。(30歳/東京都)
※2012年3月マクロミル調べ。全国の20-39歳の有職者女性890人を対象に調査