【職種図鑑】通訳・翻訳

2010年01月01日

2カ国以上の言語を使いこなす、言葉のプロフェッショナル

【職種図鑑】通訳・翻訳

仕事内容は?

通訳とは2カ国以上の言語を使うことができ、状況に応じてある言語を異なる言語に変換することを職業としている人のことを言います。企業間の取引で通訳をするビジネス通訳、国際会議やテレビ番組などでの同時通訳など、さまざま場で活躍をしています。翻訳は、外国語の文章が正確に伝わるように訳出する仕事。小説や音楽の訳詞を手がける文芸翻訳、映画字幕を手掛ける映像翻訳、契約書や報告書などのビジネス翻訳、機械マニュアルなどの実務翻訳の仕事があります。どちらも高い語学力や表現力だけでなく、専門知識や文化、歴史などを理解しておくこと、さらには教養やマナーなどが備わっていることも重要です。勤務形態は、どちらも企業に所属するほか、エージェントなどに登録する形もあります。外国語が好きというだけではなく、表現する日本語スキルも磨き、自分ならではの得意な分野があると活躍の場が広がります。また、英語だけでなく、中国語など経済発展が著しい新興国の仕事の需要が高まってきています。

必要なスキルは?

どちらも必須資格はありませんが、高い語学力はもちろん、日本語に関しても豊かな表現力が必要です。翻訳は、社団法人日本翻訳協会が主催するJTA公認翻訳専門職資格試験に合格していると、仕事に有利になることも。通訳には相手の言葉を瞬時に把握する頭の回転の速さや、忠実に伝える慎重さが欠かせません。さらに向学心や社交性も重要。また、各国の信仰上のタブーや生活習慣などを理解し、気配りできることも必要です。翻訳は、言葉の微妙なニュアンスを読みとり表現する感性やセンス、両国の歴史や文化、生活習慣への理解が必要です。粘り強い探究心や集中力、根気も欠かせない要素。翻訳は訳出したものをPCで入力することが多いので、WordやExcelなど基本的PCスキルも必須です。

活かせる経験やスキル

・JTA公認翻訳専門職資格試験(社団法人日本翻訳協会)
・相手国の歴史や文化、生活習慣への理解
・粘り強い探究心や集中力、根気
・基本的PCスキル(翻訳)

転職お役立ちデータ

●転職難易度 … ★★☆☆☆
●平均給与 … 21.6万円
●求人募集の未経験OK比率 … 77.8%
●活躍の場
・1位 … 各種ビジネス 33.3%
・2位 … 人材派遣 22.2%
・2位 … 化粧品 22.2%
※2012/4/1-2013/3/31間のとらばーゆ掲載原稿より集計

身に付くこと、キャリアステップ

語学力はもちろん、日本語の表現力や豊かな語彙、言葉に関する感性やセンスが身に付きます。また、通訳は各国の信仰上のタブーや生活習慣の知識が増え、翻訳は両国の歴史や文化、生活習慣への理解が深まります。近年、政治やビジネスの世界でも外国との折衝が頻繁になり、通訳・翻訳の必要度は増しておりニーズは高まっていますが、特に英語以外の通訳・翻訳の活躍の場が広がっており、英語以外の語学を学ぶと仕事を得やすいかもしれません。また、語学力以外に素養や業界知識があればステップアップも可能でしょう。経験を積んだ後、フリーランスとして独立して活躍する人も多い職業です。就業前に通訳・翻訳養成のためのスクールに通ったり、語学留学をするのもおすすめです。

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