退職に必要な書類や手続きは? 退職願はいつ出すもの?

2014年06月26日

退職に必要な書類や手続きは? 退職願はいつ出すもの?
退職の際に会社から受け取るもの・返却するものは意外とたくさんあります。返却物は、次の職場に提出すべきものでもあるので、抜け漏れのないよう、きちんと人事に確認しておきましょう。社会保険関係(厚生年金・健康保険)は、間が1日もあかないのであれば、転職先とのやりとりだけで済みますが、しばらく間があく場合には国民健康保険や国民年金保険への切り替えなど手続きが必要なので注意を。

会社から受け取るもの

■ 年金手帳
入社時に提出し、原則は手続き後はすぐに本人に返却するのですが、退職まで返却されない場合があります。

■ 雇用保険被保険者証
雇用保険の手続きの際に必要となりますので、入社時に会社に提出します。原則は手続き後すぐに本人に新しい雇用保険被保険者証を渡すのですが、退職まで会社が保管している場合があります。

■ 健康保険被保険者資格喪失証明書
在職中に加入していた健康保険から脱退した証明書で、退職後、国民健康保険に加入する際に必要となります。

■ 退職証明書
退職後に、家族の健康保険の被扶養者になるときに必要な書類です。書式は会社によって違いますが、必要な情報を事前に依頼しておきましょう。

■ 離職票
失業給付を受給する際に必要となり、離職票1と2があります。退職当日ではなく、退職後約10日前後の受け取りとなります。 転職先が決まっている場合は不要ですが、万が一のことも考えて受け取っておきましょう。

■ 源泉徴収票
退職した年の確定申告で必要となり、転職した場合は、転職先の会社に提出して年末調整をしてもらうことになります。こちらも退職後の受け取りになります。

■ 厚生年金基金加入員証
厚生年金基金に加入していた人に渡されます。原則は手続き後すぐに本人に加入員証を渡すのですが、退職まで会社が保管している場合があります。基金の年金請求時に必要で、書式は各基金ごとに違います。

会社に返却するもの

■ 健康保険証
退職後、任意継続被保険者(※)となる場合はコピーをとって返却します。
(※)退職しても元の勤務先で加入していた健康保険に最長で2年間そのまま加入できる制度。ただし、加入していた期間が2カ月以上の方で、退職後20日以内の手続きが必要。

■ 会社の身分証明書
社員証やネームプレートなどすべて返却します。

■ 制服、作業服
クリーニングして返却します。

■ 会社から貸与された事務用品や備品など
デスク回りやロッカーなどはきれいに掃除して返すのが社会人としてのマナーです。

■ 名刺
 

退職願、提出するタイミングは?

一般企業で自己都合退職をする場合は、「退職願」を提出します。退職の申し出は口頭だけでも成立することが法律上認められていますが、何かあったときの証明にもなるのでコピーの保管も忘れないように。順序としては、上司に相談し、退職日が確定したら退職願を提出する、という流れになります。
書く内容ですが、自筆で作成する場合と、会社指定の書式がある場合があるので、就業規則で確認を。こちらでは、自筆での作成例を紹介します。

退職願
■ 用紙、筆記用具
白地の縦書きの便せんに、黒いインクで書きます。鉛筆やシャープペンシルなど、消しゴムで消せるような筆記用具はNG。

■ 封筒
白地の縦長の封筒を使用します。表の中央に「退職願」、裏には部署名と氏名を書きます。

■ 表題の書き方
「退職願」と、1行目の中央に書きます。

■ 書きだし
表題から1行あけた行末に「私事」または「私儀」「私は」などと書きます。行末に書くのは謙譲の表現となります。

■ 退職理由
「一身上の都合により」とだけ書くのが一般的。具体的な理由に関して退職願で書く必要はありません。

■ 退職日
上司と相談した上で、決めた日付を記入します。

■ 届け出年月日
書いた日ではなく提出する日を書きます。就業規則のルールに従って提出しましょう。

■ 署名・押印
所属部署と名前を書き、その下に押印します。

■ 宛名
宛名は社長名。自分の名前の位置は、社長の名前より下に書きます。