女の転職 面接で使える上手な「盛りトーク」術

2014年02月13日

面接で使える上手な「盛りトーク」術

面接で自分を良くみせたいがために、話を“盛って”しまったことはありませんか? とらばーゆのアンケートの結果では18%が盛りトーク経験者。でも、実際にどこまで盛ってOKなの? 面接で使える効果的な盛りトーク術をキャリアコンサルタントの上田晶美さんにうかがってみました。

■実績や経験を上乗せしたいときは…
アンケートで一番多かったのは営業件数や顧客数など実績や経験を上乗せするパターン。

「営業件数や顧客数などを多少プラスすることは、皆さんやっていることかもしれません。ただし、上乗せしたとしても四捨五入の“五入”程度が常識。例えば、48件を「約50件」とキリのいい数値で伝えるぐらいは問題ないかと思いますが、あまりにかけ離れた数字を出すことは論外です。ただ、面接において数字は客観的で説得力のある判断基準の一つですから、大きなアピールポイントになることは事実です」

■スキルを盛りたいときは…
自分のスキルを多少盛って“できる自分”をアピールなんてことも。

「スキル面では経歴詐称につながる恐れがあるので、事実を述べることが基本です。ただし、多少の知識があるのであれば“入社までに勉強します”“これからより努力します”などの意気込みを伝えてアピールするのはOK。採用側はスキルだけでなく、やる気も見ていますから、挑戦するマインドを忘れずに面接に向かってほしいですね」

■ネガティブな事実を言い換えたいときは…
自分に不利な事実を言い換えることもよくある話

「面接はあくまでも自分の長所を伝える場所であり、短所を述べる必要はありません。前職の退職理由が対人関係だったとしても、キャリアアップのため、など前向きな発言に変換することは重要です。たとえ、残業はしたくないと思っていても“できません”ではなく“○時間なら可能です”など受け入れ態勢の幅を持たせたり、自分の苦手な業務の話をされても“努力します”など、ポジティブな姿勢を見せることが合格のカギになりますよ」

上田さん曰く「盛る」とは誇張ではなく前向きに伝えることだと言います。気持ちをポジティブに持ち、挑戦する気持ちで面接のトークを盛り上げてください。

キャリアコンサルタント 上田晶美さん■プロフィール
上田晶美
ハナマルキャリア総合研究所 代表
キャリアコンサルタント歴20年のベテラン。女性の転職を積極的に支援し、女性のキャリアについて年間200講演を行う。新刊『働くための話す・聞く』をはじめ著書多数。http://hanamaru-souken.com/