女性にオススメ!アベノミクス効果で企業ニーズが高まりそうな資格

2013年11月29日

女性の採用ニーズ拡大が期待できる『業界&職種』に続き、ここでは注目の『資格』をご紹介します。新しい仕事に挑戦するのは不安なもの。資格があれば心強いし、何より専門性が自分の力になってくれるはず。では、どんな資格が有望なの? 専門家が集まるサイト『All About』で「仕事に活かせる資格ガイド」を務める、いぬかい はづきさんに聞きました。

All About「仕事に活かせる資格」ガイド いぬかい はづき氏All About「仕事に活かせる資格」ガイド
いぬかい はづき氏

CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)、産業カウンセラー。人材派遣会社を経てキャリアカウンセラーとして独立。豊富なカウンセリング経験をもとに、キャリアプランニングとリンクした資格選びを提唱している。

注目資格その1:一・二級建築士、インテリアコーディネーター

いぬかいさんが真っ先にあげたのが、建設関連の資格。「震災の復興需要とアベノミクス効果による建設投資で、業界は人材確保難。資格別に見た求人数は、このところずっと建築士が1位です。女性が少ない分野ですから、これから活躍の場が広がる可能性も大。今、最も注目の資格ですね」

二級建築士なら、未経験でも所定の学校で建築を学べば受験可能。とはいえ、少しハードルが高いような……。「難しい資格ですからね。例えば、まずはインテリアコーディネーター資格を取って、リフォーム業界などで実務経験を積みながら夜間学校で学ぶ手もあります。インテリアコーディネーターと二級建築士のダブルライセンスになれば、強みも広がる。おすすめの方法です」

注目資格その2:保育士、認定キッズコーチ

2つ目の注目資格は、『業界&職種』編にも登場した保育関連の分野。「保育が多様化して、これから参入を考える企業や団体も多数。保育士は引く手あまたです」。保育士は国家資格ですが、短大・大卒なら誰でも受験可能。高卒の人も、一定の実務経験があれば受験できるので、無資格OKの保育補助として働きながら目指すこともできるといいます。

そして「幼児教育や児童教育も成長分野です」といぬかいさん。「少子化で子ども一人にかける保護者の思いや予算は増えるトレンド。それに応えようと、付加価値を高めた保育サービスが増加しつつあります。これに関連して、『認定キッズコーチ(※)』という民間資格が昨年誕生しました。今後、伸びる資格だと注目しています。子ども英会話の講師も求人が増加中で、応募資格は英検1~2級が中心。『保育士+英検』など、資格を複合的に持っておくと活躍の場が広がります」
※一般社団法人キッズコーチ協会が認定する、新しい学童保育指導員資格

注目資格その3:英語関連の資格

ビジネスのグローバル化が進む中、英語関連の資格のニーズは安定的。「中小企業の営業事務や、ITエンジニア、接客・販売スタッフなど、身近な職種でもニーズが高まっているのが最近の傾向です」。求められるレベルはTOEIC600~800点が中心。ただし、英語力だけでは採用されにくいと、いぬかいさんは指摘します。

「例えば、営業事務なら英語でビジネス文書が作成できる、経理なら国際会計検定BATIC(バティック)を取得しているなど、企業が求めるのは即戦力。これまでに培ったスキルを確立し、そこに英語力がプラスαされて、初めて評価されるのです」

最後に、いぬかいさんから読者のみんなにアドバイス!「資格は複合的に取得することをお勧めします。自分は何をしたいのかを考えて核となる資格を1つ持ち、周辺分野の資格を補強する。そうして組み合わせることで自分の強みが際立ち、仕事の幅が広がっていくのです」