働く女の転職適齢期のウソホント

2014年02月27日

働く女の転職適齢期のウソホント巷でよく聞く「適齢期」。結婚、出産などいろいろありますが、転職にも適齢期と呼ばれる噂があるんです。そんな一般的に言われる「転職適齢期」は本当なのか? 女性のキャリアを支援するキャリアカウンセラーの水野順子さんにズバリ答えてもらいました。

25歳での早期転職はデメリット?

新卒3年目、第二新卒と呼ばれる年齢での転職は、経験不足や“逃げ転職”など思われないもの?

(ウソ) or ホント

3年間の社会人経験で得たビジネススキルは一定の評価を受けます。逆に、本当にやりたいことがあり、チャレンジしたいのであれば、未経験での転職が可能な25歳はチャンスの時。デメリットとなる人は「なんとなく転職しようかな」と漠然とした気持ちで、転職をしようとしている人。新卒で入った会社よりも給与や条件などが下がる可能性もあり「前の会社のほうが良かった…」と後悔をすることがあるからです。

やりたいことがある、挑戦したいという前向きな気持ちでの転職なら、25歳はいくらでも飛び込むこともできるはず。しかし、注意点としては「ただマンネリだから」「なんとなく不満」といった漠然とした理由ならば、もう少し今の会社で頑張ってみてからでも遅くはありません。

転職適齢期は28歳?

30歳を前にした28歳は転職市場でもニーズが高いと言われるけど本当?

ウソ or (ホント)

28歳は、未経験の仕事にも転職可能な年齢でもあり、一方、5年間のキャリアはスキルとして評価されるため、ステップアップを希望する経験者採用の職種にも応募できる年齢。そのため、転職の幅も大きく広がり市場からのニーズも高いのです。そのほか、社会人経験を積んできた実績から新しい環境になじみやすく、即戦力にもなるであろうと企業側からの期待も熱い。それなりのスキルがあれば、管理職候補としても見込まれ積極的に採用しようと思われるはずです。

転職限界年齢は35歳?

募集要項に上限年齢は明記されていないものの、やはり限界は35歳まで?

(ウソ) or ホント

30代の転職は難しいと言われていますが、これはウソ。経験してきた職種・業界での転職なら問題はなく、今までの経験やスキルを見込まれて、紹介やスカウトでの転職がでてくる年代でもあります。年下が上司や先輩になる可能性は高いですが、そのような環境の変化にも対応できる柔軟性があれば大丈夫。

ただ、未経験の職種では正直難しい場合もありますが、それは今の条件以上を目指しているから。やりたい仕事ややりがいを求めての転職であれば、条件が下がってもいいという覚悟と熱意があれば、未経験の仕事にも挑戦できる年齢です。その際、今までにマネジメントや部下や後輩を束ねてきた経験があるなら、管理職での転職のチャンスがあります。

一点注意してほしいことは、退職してから転職するのはやはりリスクが高い。在職中にじっくり転職先を探すことをオススメします。

いかがでしたか? 一般的に言われる噂を鵜呑みにせずに、自らのチャレンジ精神を大切に動いてみてください。

キャリアカウンセラーの水野順子さん
■識者プロフィール
キャリアカウンセラー
水野順子
女性とキャリア研究所主宰。All About女性の転職ガイド。
講演やカウンセリングを通じ女性のキャリアを支援。
http://www.mizunojunko.com