U29(ユニーク) 女子プロジェクト

日々の業務でとても忙しい販売女子必見!未来を見据えて「100年ある人生」を歩んでいく方法

第2回:中長期の『ありたい姿=Will』を考える

日頃、ほかの社員との横のつながりが持ちづらく悩みや不安を話す機会がない、店舗の売上やスタッフの育成に追われて中長期で未来を考える時間がない…。そんな悩みをもった販売女子の意見交換の場として昨年6月に開催された「販売女子の未来を語る会」。

前回は、将来の「ありたい」姿を描くヒントを掴むことをテーマに、さまざまな角度から意見を交換。「身近にロールモデルとなる人が少ない」という業界の抱える課題を解消するために、将来の「ありたい」姿を明確に描いて多方面で活躍している先輩が登場し、キャリアとライフについての考え方を話してもらいました。そして、第2回となる今回は、より自分を深く知り、「中長期の『ありたい姿=Will』を考える」を主テーマに開催。約20名の販売女子が参加しました。

最初のグループワークで行われたのが「自分を深く知る」ということ。幼少期から学生、社会人、現在までのモチベーションの状態を曲線で描き、それぞれの理由となった出来事をグループ内でシェア。モチベーションの上がり下がりは人それぞれ。

右肩上がりに曲線を描いている人もいれば、あまり起伏がなく一定のモチベーションを保っている人も。「自分のモチベーションがプラスになるのは、誰かに必要とされていると感じたとき」「部署が異動となったときに、どう立ち振る舞っていいのかわからずにモチベーションが下がった」など、自分自身の根底にあるモチベーションの源泉を探りにいきました。

続いて行われたセッションは、「中長期のキャリア&ライフの考え方」について。先ほど導き出したモチベーションの源泉を、未来のキャリアとライフに接続していきます。

今回の講師を務めるWill Lab(ウィルラボ)の代表の小安さんから「これからの社会は、超長寿社会となる可能性が高く100年間で人生を設計しなければならない」。その上で、「100年ある人生を悔いがないように過ごすためには、短距離走的なキャリアの積み上げ方ではなく、長距離走的な考え方が必要です」というお話があり、会場からははっとするような声が上がっていました。

その後の個人ワークでは、自分が100歳まで生きると仮定し、自分のライフとキャリアでやりたいことをふせんに書き出し、それを90代までの年表のなかに落とし込んでいきました。

「30代は結婚をして子育てに専念したい」「20代のうちに海外での仕事をしたい」など、バラエティ豊かな思いを書き出す参加者の皆さん。一方で、「20代や30代のうちにやりたいことは思いつくけど、20年先や30年先はなかなか思い描けなかった」「やりたいことを書き出して、改めて自分の目指す方向が見えてきた」など、中長期で未来を考えてみての気づきの声も多く挙がっていました。

そして、最後はここまでのワークで見えてきた「自分のありたい姿」をみんなの前で宣言。小安さんから「ありたい姿には正解はなく、多様なものです。時代の変化、環境の変化の中で自分で描いていくものなので、完璧なロールモデルは存在しません。だからこそ、たくさんの先輩たち、仲間たちから価値観や思考を学びながら、自らのキャリアを作っていってください」とエールが送られ、2回目となるワークショップは終了しました。

自分がロールモデルとなり、女性の「ありたい姿」を実現したい


「前回は、女性が結婚して子どもを産み育て、その中でどのようにライフとキャリアのバランスをとるのかの話を聞くことができ、大変参考になりました。今回のワークショップでは、自分がどんな風に5年後、10年後、20年後、30年後、50年後を過ごしていきたいのか、具体的に描くきっかけを得ることができました」

そう話すのは、株式会社キタムラで入社5年目を迎える佐治さん。現在は、撮影スタジオ「スタジオマリオ」の店長兼埼玉県のブロック長として、数店舗の管理・運営を任されています。

「自分たちが決めたことが現場に伝わっていき、それが成果として表れたときは大きなやりがいを感じます。一方で、ブロック長になり、人を動かす難しさを実感しています。私の思いに対して、店長たちから反対の意見を言われることも。それでも、自由に意見が言える環境であることが、ブロック運営においては大切なことだと切り替えるようにしています」

いつも、比較的ポジティブにものごとを捉える方だという佐治さん。プライベートでは2年前に結婚し、公私共に充実。しかし、今回の講習に参加し、改めて“長距離走”で将来のプランを考えていなかったことに気がつけたと話してくれました。

「会社では、まだまだ子どもを産んでからのキャリアを積んでいる方が少なく、女性がどう働いていいのかイメージしづらいのではと思っています。しかし、今回のワークショップで、自分でありたい姿をつくればいいと目標を持つことができました。また、家庭でも夫と将来についてじっくりと話したことがなかったので、今日をきっかけにライフについて、しっかり2人で話し合いたいと思います」

社外からの声は思考の幅を広げてくれます!


株式会社キタムラの営業部で働く中山さんは、アルバイトスタッフとして入社。その後、社員登用され、今年で勤続15年目になります。これまでに同社が運営するスタジオマリオの店長やブロック長として勤務。現在は、本部スタッフとして同社が運営するスタジオマリオの企画の立案や売上の管理を任されています。そんな中山さんは、前回のワークショップに参加して以来、この数ヶ月間で意識に変化が見られたそうです。

「前回のワークショップに参加するまで、ライフとキャリアを同列で考えたことはありませんでした。自分自身、仕事が好きでライフには関心がないと思っていたのですが、実は隠れたところで意識していることに気がついたんです。それで今回は、キャリアについて見つめ直せたらと思い参加しました」

そのような思いを持って、今回の講習に参加した中山さん。他社の方との交流をきっかけにありたい姿のヒントを得られたと話してくれました。

「同じ販売業であっても、社風も文化も違う会社の方と意見を交わすのはとても新鮮ですね。例えば、私たちの場合は仕事を通じて”憧れ”を求める先がどうしても男性になるケースが多いのですが、他社さんは『こういう女性になりたい』という、憧れの女性像を明確に持たれていたのには驚くと同時に、危機感を覚えました」

そう中山さんが話すように現在の彼女の部署では男性の社員が多いそうですが、一家の財布を握る主婦の方の目線でのサービス設計が重要なスタジオマリオにおいて、女性の感性や発想は欠かせません。部署の女性の比率が高まるよう働きかけ、リーダーとして組織を牽引していきたいと目標を語ってくれました。

具体的に将来を描き、ありたい姿を実現したい!


アパレル企業でスタッフの人事・教育を担当している澤坂さん。同社に2012年に新卒で入社し、店舗での販売実務や秘書業務を経て、現在の部署に。自分自身が生き急いでいるのではと感じるほど、多忙な毎日を過ごしていたそう。

「入社以来、とにかく目の前の仕事をこなすことに精一杯で、将来について具体的に考えたことはありませんでした。キャリア、ライフのバランスを考えるというよりも、今思えばどちらかが充実していればいいのではという考えで過ごしてしまっていたと思います」

そんな澤坂さんが、今回のワークショップで導き出した目標が「自分らしく生きる」ということ。幼い頃より海外で暮らしていた澤坂さん。長年の海外生活を終え帰国した際、なかなか周囲と打ち解けることができなかったそうです。

「これまで、『どうしたら人に受け入れられるのか』ということばかり気にして生きてきましたが、今回のワークショップを受けて、その考え方を変えたいと思うようになりました。他社の方々の話を聞くことで、自分で作ってしまっていた壁を越えるヒントを得られた気がします」

そして、澤坂さんが今回のワークショップでもう一つ感じたのは安心感。「私が感じている悩みが『自分だけではないんだ』と思えたのはとても心強かったです。販売という仕事の性質上、人にはなかなか分かってもらえないと思ってしまっていたのですが、これからは自分からも積極的に悩みや不安を話していこうと思いました」

やりたいことをやりきるために、月に一度自分を棚卸しする


アパレル企業で店長を務めている白岩さん。2011年に同社に入社し、店長や本部での勤務を経て昨年6月に再び店長として店頭に立っています。そんな白岩さんは、前回のワークショップにも参加していましたが、今回のワークショップまでの期間に大きな変化があったそうです。

「前回参加したときは本部スタッフだったのですが、その後店舗勤務へと異動となりました。そのとき、パートナーと話し合い結婚することを決めました。前回のワークショップを経て、『いつまでに結婚したい』と自覚するようになっていたからこそ、この決断をすることができたんだと思います」

結婚という人生の一大ライフイベントを経た白岩さん。公私共に充実した毎日を過ごしていると話します。そんな白岩さんですが、今回のワークショップでも新たな発見があったそうです。

「自分が100歳までに何をしたいのかを考えるプログラムをするまでは、自分はキャリアの中で成し遂げたいものがあると思っていました。しかし、実際に考えてみると、『やらなければならない』や『会社がこう思っているからこうしなければならない』という思いだけで、自分自身が成し遂げたいことや叶えたいことがなかったんです」
そんな白岩さんの今後の目標は「自分のやりたいことをすべてやりきる」ということ。そのためには、月に一度は「自分の棚卸し」をしたいと話してくれました。

「昨年29歳になったときに、やるべきことを書き出したのですが忘れてしまいまして。そうならないためにも、月に一度は『自分の棚卸し』を行いたいです。また、今日のワークのようなライフとキャリアの未来年表を家でもつくり、パートナーと共有したいと思います」

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