悩んだら35年前の女性に学ぶ!? 当時の女性のシンプルな生き方
LINEが既読になっているのに彼から連絡が来ない、自分はずっとこの仕事を続けていてもいいのかな……など、いつの時代の女性も、恋愛や仕事に悩むものです。とらばーゆの生まれた35年前の女性は、一体どうやって女性特有の悩みを乗り越えていたのでしょうか? 当時「キャピキャピギャル※1」だった女子たちにリサーチを行い、悩み解決の鍵を探ってみました。今回、リサーチに協力してくれたのは、女子大生だった当時はアッシー君とメッシー君※2を従えていた作家・K子さん。もう1人はレディコミ漫画家のY子さん。当時はレディコミが大ブームとなり、出版社主催の飲み会では三次会まで用意され、手厚い歓迎を受けたのだとか。
※1 キャピキャピギャル…80年代に使われた言葉。元気で明るく、若々しい女性のこと。
※2 アッシー君とメッシー君…バブル期によく使われた言葉。アッシー君は夜中だろうがいつでも車を出して女性を送迎する男性、メッシー君は女性の望むときにレストランでの食事をおごる男性のこと。
彼に会えないときは大胆な行動に!?
携帯電話がなかった35年前。彼に連絡する方法は固定電話や電話ボックスしかありません。ポケベル※3が出始めの頃だったので一部の人は持っていたようですが、利用料金が安くなるまで、利用者はビジネスマン中心だったとのこと。どうしても彼の声が聞きたい!遠恋だからなかなか会えない…そんなとき、当時の女性たちがやっていたのは、過去に録音された彼の留守電の再生。過去のものであっても、彼の声を聞くだけで少し心が穏やかになったのかもしれませんね。今ならスマホで録音ができるので、試してみる価値ありかも!?
また、会いたくてたまらなくなったときは、彼の部屋にアポなし訪問する女子もいたようです。しかし、その分、浮気現場を目の当たりにすることもあり、修羅場も多かったのだとか。
※3 ポケベル…ポケットベルの略称。メッセージの着信機能のみをもつ小型の液晶端末を指す。固定電話機で数字を打ちこむことで、簡単な言葉のメッセージを送ることが出来た。90年代には女子高生のコミュニケーションツールとして流行した。
結婚かバリキャリ路線か
現代女性が仕事における選択肢を考える際、転職や資格取得などさまざまなものがありますが、35年前の女性の選択肢はそう多くはありませんでした。寿退社が一般的であったため、結婚に落ち着いて退職するかバリキャリ女子※4を極めるという選択が主。社内恋愛が多く、社内報に結婚報告が載ることもしばしば。寿退社組とバリキャリ女子組はお互いライバル視するような関係だったそうです。自分が結婚向きなのかバリキャリ向きなのか、どちらかを選ぶシンプルな時代であり、たいていの女性は結婚を選んだようです。しかし、1986年の男女雇用機会均等法施行により女性の働き方が広がり、女性の選択肢も徐々に増えていきました。
35年前の女性は行動派が多かったように思えます。また物事において今よりも選択肢が少なかったため、自分に合っている道をめがけてシンプルに生きて悩みを解決していたのかもしれませんね。
もし何か悩みにぶつかったとき、35年前の女性たちのように思い切って行動してみてもいいのでは。また、モヤモヤと悩んでしまうのは、選択肢が多いことが原因になっていることも。多い選択肢に優先順位をつけて、自分が心ときめくものを優先し、それ以外は切り捨てていけば、モヤモヤも晴れて、やるべきことがすっきりシンプルに見えてくることもあるのではないでしょうか。
※4 バリキャリ女子…バリバリのキャリアウーマンのこと。恋愛や結婚よりも、仕事やキャリアを優先する女性。