【職種図鑑】総務・法務

2010年01月01日

企業の「なんでも屋さん」の総務、法律のスペシャリストである法務

【職種図鑑】総務・法務

仕事内容は?

総務は、オフィスの備品・建物の管理、福利厚生制度整備、個人情報保護などの防犯・防災対策、社内イベント・地域交流などの企画運営、社内関係者の冠婚葬祭対応など、総合的な仕事を担当します。新しいこと、経験のないことへも進んで取り組める、好奇心の強さと工夫のできる柔らかい頭が必要となります。法務は企業活動に伴い発生する法的業務を担当します。ビジネス上発生した法律問題について、専門知識を活かして対処するのが法務の役目。商取引や契約などのほか、アクシデントや労災問題、知的所有権の問題などを解決します。社員のコンプライアンス徹底を目的とした資料作成や、勉強会での法務知識の周知・共有なども行います。どちらも未経験の場合にはアシスタント業務からスタートすることが多いでしょう。法務は、司法試験、行政書士、社労士といった法律に関する資格取得をすると即戦力として活躍できます。多くの企業では、法務部門の中に法務担当者がいますが、総務部門内に法務課を置くケースもあります。

必要なスキルは?

総務に特別な資格は必要ありません。総務は会社全体の管理を行い、他部署と連携するため、情報収集能力やコミュニケーション能力が重要です。また、備品管理など経費内でやりくりする必要があるので、しっかりした金銭感覚が必要ですし、業者との交渉技術も求められます。日商簿記や防火管理者の資格を取得すれば、さらに幅広い業務に対応できます。法務は法律知識が欠かせません。4年制大学の法学部出身、ロースクール出身だと有利でしょう。また、関係部署とコミュニケーションをとったり、パートナーの弁護士事務所と自社との窓口を担当したりもするため、折衝能力も必要。経験を積み、ビジネス実務法務検定や社会保険労務士の資格を取得すると、専門性を高めることができます。

活かせる経験やスキル

・総務・法務の実務経験
・情報収集能力やコミュニケーション能力
・エクセル、ワードなどのパソコンスキル
・事務処理能力やその正確性
・日商簿記や防火管理者資格(総務)
・ビジネス実務法務検定や社会保険労務士資格(法務)
・法律事務所の事務経験や司法試験受験経験者(法務)

転職お役立ちデータ

●転職難易度 … ★★★☆☆
●平均給与 … 19.4万円
●求人募集の未経験OK比率 … 51.6%
●活躍の場
・1位 … 医療(その他) 17.4%
・2位 … サービス 7.2%
・3位 … 人材派遣 6.7%
※2012/4/1〜2013/3/31間のとらばーゆ掲載原稿より集計

身に付くこと、キャリアステップ

総務は、各部署や外部業者とのやりとりの中で、折衝力や調整力、問題解決能力がつきます。また、企業全体を取りまとめる必要があるため、管理能力も身に付きます。総務は幅広い業務を経験でき、知識と経験を活かして経営戦略の中心に参画していくことも可能。他職種へのキャリアチェンジも幅広い職種です。法務は契約書作成・管理、訴訟対応、株主総会・取締役会の事務局業務などの専門知識が身に付きます。他部署とのやり取りが多く、コミュニケーション能力も自然に身に付きます。キャリアパスとしては、一つの業務のスペシャリストとして専門スキルを磨きたい場合は大手企業へ、さまざまな業務経験を積み、管理部門のトップに立ちたい人は中堅企業へ転職をすることが多いようです。

この仕事に就く人のナマ声!

・環境がいいです。(32歳/東京都)

※2012年3月マクロミル調べ。全国の20〜39歳の有職者女性890人を対象に調査

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