【職種図鑑】看護助手
看護師や入院患者を総合的にサポートする仕事
仕事内容は？
看護助手は、医療・看護の現場で、看護師のサポートをする仕事です。看護助手は、看護師や准看護師と違って資格を持たず、医療行為を行うことができません。病院の病棟、外来、手術室、診療所や訪問看護ステーションなどに勤務し、入院している患者の食事の世話や入浴の介助などの身の回りの世話のほか、患者の家族への連絡、診療の際の誘導、備品管理など病院内の雑務を担当します。医師や看護師たちがスムーズに働けるように行動し、患者を笑顔でやさしくサポートすることが重要です。直接、患者さんと関わるため、頼られたり感謝されたりすることが多く、やりがいを感じるでしょう。勤務形態はシフト制・交代制が多く、雇用形態は契約社員やパートが多いです。看護師不足が叫ばれる近年では、比較的求人が多い職種です。採用年齢の幅が広いのも特徴で、育児が一段落した人など職場復帰したい方にもオススメの仕事です。看護師と異なり、看護助手は特定の免許を必要としないため、未経験でも医療の現場で働くことができます。
必要なスキルは？
資格は必要ないので、未経験でもチャレンジできる仕事です。求められるのは、誰かの役に立ちたいという気持ちや、温かい思いやりの心。世話好きな人なら適性があります。ホームヘルパーの資格や介護の経験があれば仕事に活かせるでしょう。看護助手の中には内閣府認証NPO法人の看護助手認定資格を取得したり、ホームヘルパーや介護福祉士などの資格を取得している人も多くいます。また、わずかなミスが患者の命に関わる医療の現場では、責任を持ってしっかりと業務に当たることができる人が向いているでしょう。患者の身の周りの世話をするという事はコミュニケーション能力も必要となります。患者とだけではなく、看護師とのコミュニケーション能力も重要です。
活かせる経験やスキル
・看護助手認定資格
・ホームヘルパーの資格や介護の経験
・コミュニケーション能力
・患者がどういう状態なのか観察する力や洞察力
・責任感
転職お役立ちデータ
●転職難易度 … ★★★★★
●平均給与 … 17.9万円
●求人募集の未経験OK比率 … 6.9％
●活躍の場
・1位 … 医療（その他） 45.6％
・2位 … 人材派遣 23.3％
・3位 … 業務請負業 15.1％
※2012/4/1〜2013/3/31間のとらばーゆ掲載原稿より集計
身に付くこと、キャリアステップ
看護師のサポート役として業務を行うため、薬剤などの名称や保管場所、医療用語など専門的な知識が身に付きます。このような処置をする際にはこういった器具を使用するといった技術や知識も習得できるでしょう。また、患者の立場や辛い気持ちを理解し、安心してもらえる気配りや配慮ができたり、患者の身の周りの世話をキビキビと行う手際の良さも身に付くでしょう。患者や看護師とのコミュニケーションも非常に重要となりますから、人間関係を円滑に行える能力が高くなります。医療現場を経験することで、さらにステップアップやキャリアアップを目指す人も多く、勉強をして准看護師や看護師を目指すことも可能です。また、ホームヘルパーなど介護業界に転職する道もあります。
この仕事に就く人のナマ声！
・女性の多い職場なので人間関係においてストレスになることが多い。（24歳／大阪府）
・自分と同じ年齢、または若い方が亡くなられた時には、精神的につらい。（28歳／奈良県）
・病院のため、衛生管理を徹底しなければいけないので大変。（25歳／兵庫県）
・医療現場で経験が積めるのがやりがい。（37歳／千葉県）
※2012年3月マクロミル調べ。全国の20〜39歳の有職者女性890人を対象に調査
